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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第9章 次なる街へ出発です!
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90.さあ、ドライフラウに行くのです!

「ふははは! 遂にやったのですよ!」


 じっくり時間をかけて、カブトムシとクワガタムシを倒すこと数回。

 パーティ全員のレベルが45以上になりましたよ!


「それにしても、サーシャの火力が減っただけでここまで苦しくなるとは……」


 サーシャと一緒に【羽音の森林】に挑んだ、一周目。

 苦労はしましたけど、そこまでピンチになるようなことはありませんでした。

 ですが、サーシャが抜けて、そこをボクのパートナーで埋めた二周目、すごくギリギリの勝負でしたよ。

 サーシャ、ドラゴンブレスとかは使ってなかったはずなのですが、それでもサーシャとブレンの穴は大きかったようです。

 ……三周目からはしっかり修正していきましたけどね!

 具体的には、魔法攻撃型パートナーを増やしました。

 魔法はパワーですね。


「さて、確か、ドライフラウのボスが適性レベル45からのはずでしたね」


 ボクは昨日調べた攻略情報を思い返します。

 ドライフラウの道を塞いでいるボス、サイクロプス。

 適性レベルが45以上のボスらしいのです。


 主な攻撃方法は、棍棒による各種打撃と踏みつけ攻撃。

 時々使ってくるのが、火炎系の魔法攻撃とにらみつけによる麻痺。

 メイン火力は物理でサブが魔法ということですね。

 それから、時々飛んでくるらしい麻痺は、そこまで気にしなくても大丈夫でしょう。

 ボクのパーティには、ボクと豆太郎がいますからね。

 にらみつけは単体攻撃らしいですし、どちらかが状態異常にかかってもすぐ回復できます。


 ……そうなると恐いのは物理攻撃ですが……そこは黒号に頑張って耐えてもらうしかないですかね。

 黒号、レベル50で二段階目の進化らしいのですが、そこまでする必要もないでしょう。

 というか、ブレスとダーク以外は全員レベル50で進化らしいのですが。

 シズクちゃんもレベル50で進化するとユエさんから聞いています。

 ユエさんによると、進化すると【支援魔法】の上位スキル【祝福魔法】が使えるようになるそうです。

 どうやら、ルナウィングシーズーの進化系統はサポートメインらしいですね。


「……さて、準備はこれくらいにして、ボス戦に挑みましょうか」


 ポーションも十分に持ちましたし、盾も強化しました。

 パートナーたちも完全回復済み。

 うん、万全ですね!


「さあ、行きますよ、アクア! ボス前までひとっ飛びです!」

「クァ!」


 一旦、パートナーたちを帰還させて、アクアで移動開始です。

 最近は空の旅しかしていませんが、ドライフラウ周辺からは、空でもモンスターの襲撃があるとのこと。

 十分に気をつけなければいけませんね。


「ここがボス前広場ですね。……しかし、人が多いです」


 GW(ゴールデンウィーク)期間中ということもあるのでしょうが、サイクロプス前の広場はたくさんの人で賑わっています。

 この人たち、皆がサイクロプス目当てですかね?


「うん? リーンちゃんじゃないか、こんなところで会うなんてな」

「おや? クラウスさんですか。こんにちはです」


 この間、カースドジャガーの牙を売ってあげたクラウスさんと遭遇です。


「クラウスさんも、サイクロプスを倒してドライフラウ行きですか?」

「いや、俺じゃなく俺の知り合いをドライフラウに案内するところなんだ」

「ほう、そうだったのですか」

「ああ。俺はもうドライフラウに着いてるからな」


 そうなのですね。

 それにしても、お友達を案内するところとは、いい人ですね。


「人数には空きもあるからリーンちゃんも一緒に行くか?」

「大丈夫ですよ。ボクはパートナーたちが一緒ですからね!」


 飛んできたため、一度帰還させていた皆を再度呼び寄せます。

 これでフルパーティ完成ですよ。


「そういえば、前に還らずの森で会ったときもひとりだったか」

「ですね。ボクはエクストラテイマーですので、ひとりでもパートナーたちでフルパーティが組めるのですよ」


 勢揃いした皆を見せて、ちょっと胸を張ります。

 頑張って育てたボクのパートナーたちですよ!


「なるほど。それなら、大丈夫そうだな。数を増やせるテイマーとはいえ、ソロは危険かと思ったんだが」

「ご心配感謝です。でも、ボクは大丈夫ですよ」

「そうらしい。それじゃ、気をつけてな」


 別れのお言葉を告げたら、クラウスさんは自分のパーティの元へ戻っていきました。

 どうやら、あちらも準備が整っていたようで、クラウスさんが戻ってすぐにボスエリアへと消えていきました。

 さて、ボクも準備が整いましたし、ボス戦に突入ですよ!



―――――――――――――――――――――――――――――――



「あら、リーンちゃんお帰りなさい。サイクロプス戦はどうだった?」

「ユーリさん、ただいまなんだよ……」

「その様子だと負けたみたいね」

「最後の強化モードが強すぎるんだよ! 黒号が耐えられないとは!」

「ああ、なるほど。黒号はまだ進化していないのかしら?」

「ガードドッグのままなんだよ。……それがどうかしたの?」

「あのね、リーンちゃん。いいにくいんだけど、基本的にパートナーの強さってプレイヤーに劣るの。だいたい同じレベルのプレイヤーに比べて七割から八割くらいの強さね」

「……つまり?」

「ガードドッグのままじゃ、かなりきついわね。せめて、次の段階に進化しておけば別だけど……」


 なんということでしょう!

 パートナーとプレイヤーがそこまで違うだなんて!

 ……でも、よく考えてみれば、サマナーやテイマーはパートナー一匹と組んでひとりの計算ですよね。

 これは盲点でした……。


「ガードドッグを進化させて、上位のナイトドッグやガーディアンドッグになればサイクロプスでも大丈夫だと思うけど、ガードドックのままだときついわね」

「なるほどですよ……」


 これは、まだドライフラウはきついみたいですね……。


「ドライフラウに行きたいなら、私が一緒に行ってもいいけど、どうする?」

「うーん……」


 ユーリさんに頼めば、サイクロプスくらい楽勝でしょう。

 ボクのレベルにあわせてユーリさんたちもレベルが下がるらしいですが、ユーリさんのパートナーは進化しきった状態の子たちがほとんどらしいですし、タンクをしてもらえばそれだけで安定するのだと思います。

 でも……。


「いえ、ボクだけで挑むのです。なんだか、負けっぱなしは悔しいですからね!」

「そう、わかったわ。助けが欲しくなったらいつでも相談してね」

「はいですよ。……とりあえず、デスペナが消えるまで家でモフモフしてきます」

「ええ、頑張ってね」


 さて、マイホームに帰還してパートナーたちとモフモフです。

 デスペナが消えたら、すぐにでも【羽音の森林】に行ってレベル上げですね。

 待っていろ、サイクロプス!

 今度こそ数の暴力で、ボコボコにしてやるのです!!

いつもお読みいただきありがとうございます。

毎回の誤字報告本当に助かっています。

感想もありましたらよろしくお願いします。


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