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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第9章 次なる街へ出発です!
94/115

86.今度こそがっつりレベル上げです!!

 モフモフたちに囲まれて疲れた心を癒やしていたら、デスペナも解除されました。

 パーティに入れていたほかの子たちもデスペナから解放されたようなので、再度スケルトンホイホイに出発です!


 再び訪れた還らずの森。

 今回も時々遭遇するモンスターを狩りながら、奥へ奥へと進んでいきます。

 とりあえずの目的地は、カースドジャガーのいる広場の壊れた女神像前。

 あそこはセーフティエリアですし、中継地点として便利なんですよね。

 転移でひょいっといけないのが残念ですよ。


 さて、女神像前までたどり着きましたが、今回はちょっと勝手が違います。

 なんと、ほかのパーティがいたのですよ。

 いままで、この森でほかのプレイヤーを見かけたことがないので、ビックリです。


「うん? なんだ、お前もカースドジャガーを狩りに来たのか?」


 あちらのパーティのリーダーでしょうか、鎧に身を包んだ男の人が声をかけてきました。


「違うのですよ。ボスのカースドジャガーは、もう倒してます。こうして仲間にもしてますしね」


 ボクの影にいた、ダークの姿を見せてあげます。

 そうすると、あちらさんは全員立ち上がって身構えましたね。

 ……ここ、セーフティエリアですし、戦闘はできないのですが。


「お前ら、落ち着け。……カースドジャガーを連れてるってことは、テイマーかサマナーか。よく仲間にできたな」

「ええ、苦労しましたよ。周回するの」


 サーシャと一緒に何十回と戦って、パターンは覚えたのですが、それでもきついものはきついのですよ。

 ボクの言葉を受けて、あちらの人たちも、改めて座り直しましたね。


「カースドジャガーが目当てじゃないなら、なにをしに来たんだ? ここまで来るメリットはほとんどないと思うんだが?」

「スケルトンをホイホイして経験値稼ぎですよ。回復魔法で釣り出せば、かなりおいしいのです」

「……なるほどな。スローターには気をつけろよ?」

「さっきスローターモンスターにやられましたよ。二度目は避けたいところですね」

「そうか、俺たちはカースドジャガーの素材目当てだから気にしないでくれ。それじゃあ、お互い頑張ろうな」

「はい。お気をつけて」


 目的がかち合っていないので、特に協力する必要も交渉する必要もないですからね。

 互いに不干渉、ってことを決めてしまえば、ほかに話をすることもないでしょう。

 ……さて、今の間に減っていたMPとかも大分回復しましたね。

 スケルトンホイホイを始めましょうか。

 タイマーを一時間にセットして、スローターを呼び寄せないように注意しながらですね。

 さあ、はりきっていきましょう!

 未だ見ぬモフモフを目指して!!



―――――――――――――――――――――――――――――――



 タイマーを使って一時間おきに休憩と、狩り場を変えることでスローターにも遭遇せず、そこそこ以上に経験値が入ってきます。

 これはなかなかおいしいのですよ。

 特に、【回復魔法】と【支援魔法】、それに【光魔法】はスキル進化ができるところまで成長しました!

 早速、SPを支払って、【治癒魔法】、【援護魔法】、【神聖魔法】をゲットです!

 あとは、頑張って【火魔法】と【風魔法】を進化させたいですね。


 そろそろ何回目かの一時間になるので、セーフティエリアで回復です。

 壊れた女神像前まで戻ってくると、先程のパーティさんとも再会です。

 あちらも、カースドジャガー相手に連戦しているらしく、戻ってくる(たび)に顔をあわせています。

 無視するのもアレですので、毎回軽い挨拶だけお互いにしています。

 ですが、今回は挨拶だけでは済まなかったのですよ。


「いきなりで済まないが、アンチカースポーションを持っていないか?」


 あちらのリーダーさんがそんなことを聞いてきました。


「多少なら持ってますが、どうかしたのです?」

「済まないが、余裕があるなら売ってもらいたい。そろそろ、用意してきた分が切れそうなんだ」


 それは大変そうですね。

 カースドジャガー相手だと、呪い状態の回復や相手をひるませるときなどアンチカースポーションの出番は大目です。

 それがなくなってしまうと、非常に戦いにくいですものね。


「ボクはそんなに使わないのでかまわないのですよ。ちなみに、解呪草があれば調合もできるのです」

「それは助かる。俺たちが採取してきた解呪草もあるから、調合してくれ。手間賃はきちんと払わせてもらう」


 手間賃がもらえるのでしたら、断る理由もないですね。

 そういうわけですので、今回の休憩時間は調合にあてることとなりました。


「はい、できたのですよ」

「助かる。それじゃあ、これが手間賃と買い取った分のアンチカースポーションの代金だ」


 渡された額は、相場よりも三割ほど割り増しされたお値段です。

 最近は、アンチカースポーションを調合して売りに出していたので、相場も知っていたのですよ。

 街に補給に戻らなくて済む分の割り増し料金として上乗せした金額を提示しましたが、快諾してもらえたわけですね。

 あちらさんとしては、十分に納得できる範囲だったようです。


「そういえば、ほかのポーションは大丈夫です? 初級ポーションでよければ、多少、売ることもできるのですよ?」

「そうか。できれば、そっちも買わせてもらいたい」


 というわけで、初級ポーションも少し売ってあげました。

 そちらもかなり数が減っていたらしいので、とても感謝されましたね。


「それにしても、そんなにカースドジャガーと連戦してまでほしい素材ってなんなのですか?」

「ああ、それか。『カースドジャガーの牙』がある程度の数を揃えたいのさ。いくつか集めなくちゃいけないけど、武器の強化に使えば呪いと毒、両方のバステを与えられるようになるアイテムでな。……ただ、ドロップ率はあまりよくないから、こうして長時間粘ってるのさ。……まさか、ここまで時間がかかるとも思ってなかったけど」


 『カースドジャガーの牙』ですか……。

 あれって確か……。


「『カースドジャガーの牙』でしたら、たぶん、家の倉庫に眠ってますよ? ボクもカースドジャガーを仲間にするために、かなり周回しましたので」

「本当か!? 何個ぐらい持ってる!?」


 おう、いきなりテンションが上がりましたね。

 ……まあ、レアドロップを集めて連戦するのは疲れるのでしょう。

 ボクは、モフモフのためなら何時間でも粘れますが。


「帰ってみないと数はわからないのですよ。ただ、十個くらいはあった気がするのです」

「そうか……。まあ、インベントリの邪魔になるし、持ち歩いてはいないよな。……もしよければ、フレンド登録してくれないか? もう少し周回して粘るつもりだが、それでも数が集まらなかったら買い取らせてもらいたい。勿論、相場よりは高く買わせてもらう」

「そういうことでしたらいいのです。ボクとしても、使い道がなかったのですよね」

「……うん? 剣を持っているが、そっちの強化には使ってないのか?」

「ボクは魔法使いタイプなのですよ。剣を持っているのは、最初に選んだスキルの関係です」

「そうか。まあ、深く聞くのも失礼だしな。俺はクラウス、よろしく頼む」

「リーンなのですよ。もし、足りなかったら連絡をよろしくです。ちなみに、普段はアインスベルにいるのです」

「わかった。必要がなかったら、その時も連絡させてもらうよ」

「了解です。それでは、周回、がんばってください」


 こうして、カースドジャガー狩りをいていたパーティのリーダーさん、クラウスとフレンド登録することとなりました。

 時間は十分に経過しましたので、ボクもレベル上げを再開ですよ。

 そして、なんとか晩ご飯までに【火魔法】と【風魔法】をスキル進化できるところまで育てることができましたよ。

 さて、いい加減、ログアウトしないと晩ご飯に間に合いませんね。

 ギルドホームに戻ってログアウトです。


いつもお読みいただきありがとうございます。

毎回の誤字報告本当に助かっています。

感想もありましたらよろしくお願いします。


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