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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第8章 シズクちゃん進化です!
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76.生産設備、増設します!

 おはようございます、リーンです。

 今日も朝ご飯を食べたら、元気にログインですよ。

 ……と言っても、もうそろそろ新学期ですので、朝ログインができるのはあとちょっとの間ですが。


 まずはマイホームに行って畑の収穫物の確認と、パートナーたちのご飯です。

 今日もフォルミはせっせと畑を耕していますよ。

 アイテムボックスの出し入れ履歴を見れば、キャベツが増減してますので、きちんとご飯も食べてくれているみたいです。

 なので、私はフォルミ以外の皆にご飯をあげるだけですね。

 パートナーそれぞれの好みに合わせた食事を用意するのは大変ですが、これもテイマーの勤めなのです。


 ご飯の配布が終わったら、ギルドの新人たちのためにポーションを作ってあげましょう。

 ……というか、私も昨日大量消費したので、自分用のポーションも補充しないとピンチです。

 さて、そうなると、また大量の薬草と格闘しなくてはいけないのですが……ガイルさん曰く、生産設備で効率アップするらしいのです。

 それならば、ガイルさんにそのあたり、詳しく聞かなくちゃですね。

 ちょうどガイルさんもいるみたいですし、お話を聞いてきましょう。



 ―――――――――――――――――――――――――――――――



「んで、俺に話を聞きに来たと」

「はい。教えてほしいんだよ」

「ま、俺としても消耗品は多ければ多いほど助かるからな。説明してやるよ」


 ガイルさんは作業場で鍛冶を行っていたようですが、ボクに説明してくれるみたいです。

 生産設備とは、どんな感じのものなんでしょうね?


「まず、生産設備についてだが、リーンも調合用の生産セットは持ってるよな?」

「はい、持ってるよ。調合と料理のセットですね」

「そいつはどこでも使えるが、同時に作れる数は少ないんだ。それもわかるよな」

「そうですね。調合セットは同時に五つのポーションしか作れないんだよ」

「そこで次に用意しなくちゃいけないのが、調合台や厨房セットといった中級生産設備なんだ」


 ガイルさんは作業場に置いてある設備を指さしながら、教えてくれます。


「あそこにあるのが調合台。タイマーや温度管理を自動でやってくれる機能もついてる。あれなら同時に百個のポーションを作製できるぞ」

「なんと、百個ですか! それはすごいですね!」

「おう、しかもあのクラスになれば、全自動だ。自動調節の類いを設定ミスしなければ、安定した品質で大量生産が可能なわけだな」


 ガイルさんは得意げな表情で説明してくれます。

 確かに、一度に百個も作れれば、さらに薬草畑を拡張してもいいかもしれませんね!


「ただ、さすがに、あのレベルの設備はお高い。あれが確か、1Mしたはずだ」

「……1Mって百万じゃないですか。ボクには用意できませんよ」

「だよな。それに、生産設備を買うにも生産系ギルドのランクが一定以上ないとダメなんだ。お前さん、生産系ギルドのランクはいくつだ?」


 生産ギルドですか、時々ポーションの納品とか雑用クエストでランク上げをしてましたし、それなりのはずです。


「調合ギルドも料理ギルドもE-10ですね。昇段試験が面倒でEランク止まりだと思うんだよ」

「ふむ、Eランクならもうちょっと小型の設備になるな。たぶん、一度に二十個くらいの設備になるだろう」


 二十個ですか。

 それでも、いまの作業効率よりも四倍です。

 文句はありませんね。


「ただな、生産設備は設置するための場所が必要になるんだよ」


 なんと、そうなのですか!

 野ざらしにはできないのですね。


「確か、リーンの家には作業部屋もあったよな。そこに設置すれば問題ないだろう」

「そういえば、そうだったんだよ。すっかり忘れてた」

「……お前さん、普段はどこで作業してるんだよ?」

「庭にあるアイテムボックスのそばですよ。素材の出し入れが楽なので」

「……わかった。俺が余ってるアイテムボックスをプレゼントしてやる。それを作業部屋に設置しておけ」

「おお、助かりますよ、ガイルさん」

「これも回り回ってギルドのためだ。気にすんな」


 ガイルさんはこういうところ、太っ腹ですよね。

 本人も得意げな表情ですし、もらっておいて問題ないでしょう。


「それで、生産設備の設置だが、まずは各ギルドで設備そのものを買ってくる必要がある」

「なるほど。確かに、買ってこないと始まりませんね」

「それで、今回買う設備だが、おそらく十万位するはずだ。手持ちの資金は足りるか?」

「……十万ですか。足りなくはないですが、厳しいです」


 サーシャにゴブリンの卵を売り払ったお金で、少々小金持ちになってはいますが、あまり余裕はないのです。

 ポーションや料理などの消耗品を自前で用意できますし、装備も素材を持ち込めば作ってもらえます。

 なので、出費は少ないはずですが……収入も少ないのですよねぇ。


「……そういや、ふたつ目のゴブリンの卵ってどうなったんだ? マーケットで売りに出してたろう?」

「……そういえば、そうだったんだよ。忘れてた」

「……お前さん、リアルでもそんなにずぼらなのか?」

「そんな事はないんだよ。……ゲームだとお金稼ぎは二の次ですからね!」

「まあ、いいわ。まずは、マーケットでゴブリンの卵が売れたか確認しに行くぞ。そのあとで、売れてたら生産設備を購入するし、売れてなかったら、今日は諦めだ」

「はい。よろしく頼むんだよ」

「おう。じゃ、行くか」


 ガイルさんと一緒に、マーケットまでお出かけですよ。

 といっても、マーケットにアクセスできる設備も用意されているので、ギルド内からは出ないのですが。


「さて、こっから販売履歴を見ればいいんだが……。売れてるか?」

「ええと……。おお、売れてますね! 出品した初日に売れていたみたいです!」

「お前さん、出品物があるなら、こまめにマーケットを確認するクセをつけとけ。もう少し成長すれば、料理やポーションも売り物になるだろうし、売買の機会は増えていくぞ」


 むむむ、確かにその通りです。

 今度からはこまめに見ることにしましょう。


「それで、いくらで売れたんだ?」

「四十万です。ユーリさんに言われて強気の値段設定でしたが、無事に売れて嬉しいのですよ」

「四十万か。よく売れたな。……ああ、お前のような新人が買ったのかな?」

「でもゴブリンですよ? そんなに価値がありますかね?」

「鬼系に進化すれば強いって聞かなかったか? 体力は高いし、物理攻撃力もかなり高め、素早さと魔法防御が少し低いが、総合的に使いやすい種族だぞ。むしろ、一匹は連れておいたほうが戦略の幅が広がったんだろうがなぁ」


 ガイルさんにしみじみ言われてしまいましたが、ボク的にはノーサンキューです。


「モフモフじゃないパートナーを、仲間にする余裕はないのですよ。昨日は新しいモフモフ候補を見つけましたし」

「へぇ、なんてヤツだ?」

「カースドジャガーだったと思います。還らずの森にいたボスですね」

「……ボスのテイムは大変だから頑張れよ」


 ガイルさんに頭をポンポンされながら諭されました。

 解せぬ。


「さて、マーケットから売上金を回収したら、職業ギルドに行くか。初めてだし、なにをどう選べばいいかよくわからないだろうから、一緒に行ってやるよ」

「ありがとうなんだよ、ガイルさん」


 売上金はマーケットの利用手数料を引かれて三十八万だったよ。

 一気に増えた所持金を持って、ガイルさんと一緒に調合ギルドを訪れる。

 設備の販売はいつものカウンターではなくて、別のところで買うみたい。

 さて、それでは新設備購入ですよ。


「いらっしゃいませ。本日はどういったご用件でしょうか?」

「調合用の生産設備がほしいんだよ。どんなのがあるの?」

「生産設備ですか……。お客様のギルドカードを確認させていただいてもよろしいですか?」

「うん。はい、どうぞ。」

「……E-10ですか。実績は十分たまっているようですし、Dランクにランクアップすれば、Eランクよりも上等な設備が購入できますが、お先にランクアップをしてはいかがでしょう?」


 住人さんが親切に教えてくれるんだけど、ランクアップとか大変そうなんだよね……。


「ちなみに、ランクアップにはどんな課題が必要なのかな?」

「Dランクへのランクアップ条件は、ご自身で製作した初級HPポーションと初級MPポーションをそれぞれ十個ずつ納品です」


 あれ、意外と簡単だったんだよ。

 それなら、すぐにでもランクアップできるね。


「それじゃあ、先にランクアップしたいんだよ。どうすればいいのかな?」

「お手数ですが、あちらのカウンターで手続きをお願いいたします。ランクアップが終わったあと、もう一度こちらの窓口にお越しください」


 なんというか、たらい回しにされてる気がするよ。

 ともかく、ランクアップ申請ができるカウンターに行ってさくっとランクアップする。

 それが終わったら、さっきのカウンターに戻って、今度こそ設備の購入だよ。


「戻ってきたんだよ。早速だけど、生産設備を見せてほしいな」

「かしこまりました。Dランクですと、こちらの設備が最新のものになります」


 住人さんから示されたのは、『自動調合設備』っていうものだったんだよ。

 素材となる薬草をセットして、抽出温度と時間を設定したら、あとは自動でやってくれる機械らしい。

 これは同時に四十セット分まで同時に処理ができるから、いまと比べると八倍ですよ、八倍!


「ふむ、これで値段も二十五万か。悪くないんじゃないか?」


 いままで黙ってボクのやりとりを見ていた、ガイルさんからもお墨付きが出たんだよ。

 今日購入するのはこれで決定かな?


「ただ、これだけじゃ足りないな。『自動瓶詰め機能』と『濃縮機能』はほしいところだ」

「どういった効果なの?」

「『自動瓶詰め機能』はその名の通り、抽出した薬液をポーション瓶に瓶詰めしてくれる機能だ。デフォルトでもこの機能はあるんだが、ポーションの回復量が二割ほど落ち込むんだよな」

「……二割は大きいんだよ」

「それから、『濃縮機能』は抽出した薬液を濃縮して成分を強化する機能だな。初級ポーションでは必要のない機能だが、中級以上のポーションを作ろうと思うと、必要になる機能だぞ」

「ってことは、今のうちに揃えておいたほうがいいんだね」

「できれば、な」


 そういうことなら、これらの機能も追加購入なんだよ。

 ……最終的には、三十五万ほどかかったけど、必要経費、必要経費……。


「さて、調理器具も更新できるだろうし、料理ギルドにも顔を出すか?」

「……割と貧乏になっちゃたけど、大丈夫かな?」

「調理器具はそんなに高くないらしいぞ。というか、持ってない器具を買い足していくのが料理人らしい」


 ほほう、そうなのですね。

 実際、料理ギルドで設備更新の話をしたら、ボクが持っていない設備を教えてくれましたよ。

 今回はオーブンとレンジを購入。

 さらに十万飛んでいってしまい、懐が寂しくなってきましたが、仕方がありませんよね。

 なお、料理ギルドでも先にランクアップを勧められたので、ランクアップしております。


「さて、買い物も終わったな。俺はそろそろログアウトするが、リーンはどうする?」

「ボクはマイホームに戻って、新しい設備の試運転なんだよ!」

「そうか、無理しない程度に頑張れよ。それじゃあな」

「またね、ガイルさん」


 さて、ガイルさんもログアウトしましたし、ボクはマイホームで新しい生産設備を試してみましょう。

 なんだか楽しみになってきましたよ!

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