69.二次職での冒険開始です!
「ただいまなんだよ」
「あら、お帰りなさい。リーンちゃん」
「あ、ユーリさん。ただいまなんだよ」
「ええ。その様子だと、無事に二次職へ転職できたみたいね」
「うん、しっかり転職できたんだよ。サブ職業もしっかりつけてきたよ」
「そうなのね。サブ職業は悩む子も多いんだけど……」
「消去法で考えていったら、そんなに悩まなかったよ」
「そう、それでサブ職業はなにを選んだのかしら?」
「料理人を選んだんだよ。これでパートナー達においしいご飯をあげられるんだよ」
「なるほどね。リーンちゃんらしい判断ね」
「……そういえば、他のみんなは?」
「セルシアとスズカは、もう戻ってきてログアウトしたわ。二人ともそれなりに疲れていたみたいね。サーシャちゃんはまだ帰ってきてないけど……」
「ただいま戻りました」
「あ、サーシャ。お帰りだよ」
「あら、リーン。ただいま。あなたも転職帰り?」
「そうなんだよ。サーシャも希望の職に就けた?」
「ええ、バッチリよ。サブ職業で少し悩んだけど、それくらいね」
「サーシャはサブ職業をなににしたの?」
「支援術士にしたわ。攻撃系は一本に絞るのが難しかったし、サマナーがパートナーを支援するときに便利そうだったからね。リーンはなにを選んだの?」
「料理人なんだよ」
「なるほど、パートナー達のご飯のためね。それなら、私のパートナー達の食事も時々用意してもらえるかしら」
「わかったんだよ。ああ、でも、どんな料理がいいかは教えて欲しいんだよ」
「わかってるわ。後からメールで送っておくわ」
「お願いするんだよ」
サーシャも無事に転職できたようでよかったんだよ。
さて、ボクも早速転職の効果を試してみようかな。
今のパーティメンバーは、シズクちゃんにプリム、スズランのメンバーなんだよ。
普通だと同時同行数は三体だから、もうすでにこれ以上は同行できない。
でも、エクストラテイマーになった今ならもう一体連れ歩けるはずなんだよ。
「それじゃあ、エクストラテイマーになった時に覚えたスキルの検証なんだよ」
「……あら、リーンはまだ試してなかったの?」
「サーシャはもう試したの?」
「戻ってくる前に軽く確認はしてきたわ。リーンの場合、同時同行数が増えるって内容だったわよね。リーンならすぐにでも試してると思ったんだけど」
「せっかくだから帰ってくるまでとっておいたんだよ。というわけで、コール、セレナイト!」
今までだとコールを使っても、これ以上同行できないから呼び出せなかった。
でも、今は同時同行数が増えているので……
「おお、ちゃんとセレナイトがパーティに加わったんだよ!」
「まあ、そういう職業なわけだしね。それで呼び出せなかったら、そっちの方が問題じゃない?」
「そうだけど、実際に呼び出してみるまで心配だったんだよ。でもこれで戦闘も楽になるんだよ!」
「それはよかったわね。……ユーリさん、リーンのスキルって一体しか増えないんですか?」
「この後も増やすことができるわ。三次職や四次職でエクストラテイマー系の職業を選ぶ必要があるけどね」
「そうなんですね。……リーンは、このままの路線で進めていくの?」
「もちろんなんだよ。目指すのはモフモフ六体と一緒に旅をすることだからね!」
「リーンはぶれないわね。……ところで、例のモノはどうするか決めたの?」
「例のモノ? ……ああ、あれだね」
「あら、なにかまた手に入れてきたの?」
ユーリさんもいることだし、アドバイスをもらおう。
「ユーリさん、またゴブリンの卵が手に入ったんだよ」
「……よくドロップしたわね。かなり確率が低いはずなのに」
「ボクのせいじゃないんだよ。それで、この卵をどうするか相談したくて」
「相変わらず、自分で使うつもりはないのよね?」
「モフモフじゃない子はノーサンキューなんだよ」
「サーシャも二体目のゴブリンは必要ないわよね?」
「うーん。あまり必要じゃないですね。少し調べてみましたけど、ゴブリンを鬼に育てるのも結構大変そうですし、二体も育てるのはちょっと余裕が……」
「そうなるわよね。それならマーケットで売るしかないんだけど……」
ユーリさんが少し言いよどんでるんだよ。
なにか問題でもあるのかな?
「ユーリさん、なにか問題があるの?」
「卵関連は、売れるときと売れないときで落差が激しいのよね。前にサーシャちゃんに買い取ってもらったときは、平均的な金額を提示したんだけど……」
「そうなんだね。でも、ボクはあまり高値で売らなくてもいいんだよ?」
「そうは言っても、それなりにお金は必要になってくるわよ? 今後の装備更新だって安くはないわけだし」
「……そういえばそうなんだよ。今まではシリルさんにもらった装備で問題なかったけど、今後はそういうわけにもいかないよね」
「まあ、シリルだったら素材持ち込みでなら喜んで引き受けると思うけど。素材を集めるのも結構大変だからね」
「そうなんだね。……そうなると、お金って結構大事?」
「ええ、そういうことよ。……さて、こうなると選択肢は二つね」
「どうすればいいのかな?」
「一つ目は平均的な値段か、それより少し高めの値段にすることよ。この場合、メリットは安売りしなくて済むこと、デメリットはいつ売れるかわからないことね」
「ふむふむ。二つ目は?」
「二つ目はオークション形式で売りに出すことよ。この場合、最初に最低金額とオークション終了日時を設定して売り出すことになるわね。入札者がいる限り、確実に期日には売れることになるわ」
「なるほど。それで、オークションにもメリットとデメリットはあるの?」
「もちろんあるわね。まず、メリットだけど、大抵の場合だと期日にはそれなりの売上が手に入ることね。なるべく早めに現金が欲しい場合はこっちが楽よ」
「なるほど。デメリットは?」
「デメリットは、入札者がいないと売れないことと、入札者が少ないとあまり高い売上にならないことね。オークションだから盛り上がらないと高い金額にはならないのよ」
「そうなんだね。ユーリさんはどっちがおすすめ?」
「そうね……。今のところお金に困っていないなら、一つ目の方法がいいかしら。しばらく売れ残って、お金が必要になったときにでも、オークション形式に変えることはできるからね」
「そうなんだね。それじゃあ、一つ目の方法にするんだよ」
「ええ、そうした方がいいわね。出品の方法や値段の付け方はわかるかしら?」
「……やったことがないんだよ」
「でしょうね。それじゃあ、操作方法を教えてあげましょうか」
「お願いします、ユーリさん」
「ええ、任せて」
これで行き先のなかったゴブリンの卵も大丈夫そうだね。
「リーン、ゴブリンの卵の行方も決まったみたいだし、私は先にログアウトさせてもらうわね」
「わかったんだよ。おやすみなさい、サーシャ」
「お疲れ様、サーシャちゃん」
「お疲れ様でした。それじゃあ、また明日ね」
サーシャはログアウトしていったんだよ。
スキルも試してみたって言ってたし、特に問題ないよね。
「リーンちゃんはこの後どうするの?」
「うーん、マーケットへの出品が終わったら、自分の庭に帰ってモフモフを楽しんでから寝るんだよ」
「リーンちゃんらしいわね。それなら、早く出品を済ませなくちゃね」
「うん。早く出品を済ませなきゃなんだよ」
この後、ユーリさんに教えてもらいながらゴブリンの卵をマーケットに出品したんだよ。
それが終わったら、庭に帰って待望のモフモフタイム。
今日もみんな、モフモフで気持ちがいいんだよ。
明日からは二次職として少しだけ強くなったキャラでプレイなんだよ。
できる事も増えるだろうし、新しいモフモフを仲間にすることも考えなくちゃだね。
色々楽しみだけど、今日はそろそろ寝なくちゃいけない時間。
それでは、おやすみなさいだよ。
27日の活動報告でも報告させていただきましたが、うちモフは一旦この話で完結扱いとさせていただきます。
出来る限り早めの更新再開に向けて頑張りますが、何分、時間と気力の問題が……
多分、2~3ヶ月で帰ってこれると思いますので、しばらくお待ちください。
それでは、今後もまったりモフモフをお楽しみください。





