60.サーシャのパートナー達をモフモフにしましょう!
無事にボスを倒してアインスベルの次の街、ツヴァイファムに到着したよ。
でも、その日はボス戦で緊張していたせいか、すぐに解散することになって街の見学とかは後回しになった。
そして、翌日の午前中。
ボクはサーシャに頼んで仲間にしたハウンドドッグを見せてもらう事にしたよ。
ちなみに場所はボクの飛行庭です。
「……うわぁ、さすがにあのハウンドドッグが元になってるだけあって、大きいんだよ」
「そうね。ボスモンスター系を仲間にした場合、元のサイズよりも小さくなるけど、それでも普通のモンスターと比べると大きいのよね」
「うーん、このサイズのワンチャンだったらできればほしいところなんだよ。そして、フカフカにブラッシングとシャンプーをしてあげた後に一緒に寝てもらうんだよ」
「リーンらしい考え方ね。それで、用事ってファインを見たかっただけ?」
「この子はファインって言うんだね。せっかくだし、ファインをシャンプーで洗って、ブラッシングしてあげたいんだよ」
「……そうね。私はお手入れ用のアイテムを持ってないからできないし、もしよければやってもらえる? あと、ついでにヒーリングラビットのレインもお願い」
「わかったんだよ。それじゃあ、まずはファインから始めるね」
まず最初は、【生活魔法】のクリーンで大まかな汚れを落とします。
これは基本だからちゃちゃっと終わらせるよ。
お次は、おなじみクレンジングシャンプーで大まかな汚れを落とします。
あまり汚れているようには見えなかったけど、シャンプーをしてみると泡立ちがよろしくないから、それなりに汚れていたことがわかるね。
さらに次は止痒性シャンプーで全身をくまなく洗ってあげます。
うちの子達もそうだけど、ファインもシャンプーで洗われるのを全然嫌がってないね。
このゲームのパートナーが全てそうなのか、個体差があるのかちょっと気になるかも。
今度、ユーリさんやユエさんに会えたら聞いてみようっと。
シャンプーが終わったら、温水シャワーでキッチリ洗い流してあげてコンディショナーを使って総仕上げです。
コンディショナーを満遍なく馴染ませたら、綺麗に洗い流してあげてドライヤーの魔法で渇かしてあげて完了だよ。
毛並みの状態を確認するために軽くモフらせてもらったけど、いい具合にフカフカした毛並みに変わったね。
これで、ファインのお手入れは完了だよ。
お次はファーラビットからヒーリングラビットに進化したレインを洗ってあげましょう。
ファインと同じようにクリーンの魔法、クレンジングシャンプー、止痒性シャンプー、コンディショナーと使って洗い終わったら、ドライヤーで乾かしてあげます。
すると、ふんわりモフモフな毛玉ちゃんが完成したんだよ!
うちのファーラビットの白玉はここまでモフモフにならないから、進化って大事なんだよ。
プリム? ……ああ、あれはあれでいい毛並みなんだけど、ふわふわ感はないんだよね。
「ふう、サーシャ、これでシャンプー完了だよ」
「ありがとう、リーン。でも、シャンプーとか色々使ってたけど中身は減らないの?」
「うん、大丈夫なんだよ。このシャンプーとかって使ってもMPを消費すれば補充される仕組みみたいだからね」
うん、ボクもこの仕組みを初めて聞いたときは驚いたよ。
でも、ユーリさん情報によると、斬魔さんにもらったシャンプーセットとブラシセットは、大分先の街まで行かないと手に入らないシャンプー類やブラシ類も含まれているらしいから嬉しい事だけどね。
何せ自分で買い出しに行く事なんてできないんだよ!
「うーん、シャンプーをしてもらった後はフカフカ感がとってもすごい。これは私もシャンプーセットとブラシセット買わなくちゃダメかな?」
「モフモフをご所望ならあったほうがいいと思うよ。……ただ、ボクが使ってるセットは斬魔さんからもらったもので、色々と初期セット状態から追加されてるらしいけど」
「そっかぁ。でも、ユーリさんならその辺の事情も詳しいよね? 今度聞いてみよう」
「うん、それがいいと思うんだよ。ボクもユーリさんには色々とお世話になってるからね」
「そうなんだ。それなら、今度会ったときに色々と質問してみよう。……それにしても、この飛行庭って言う庭、すごいわね」
「だよね。『瑠璃色の風』のギルドメンバーに改装してもらったんだけど、想定以上のものを作ってもらって驚きなんだよ」
「この噴水も立派だし、周りには林とか湖とかもあるし、家だってこんな立派なログハウスだし」
「全部もらい物なのが申し訳ないんだよ。確かにステキな庭になってるけど」
「そうなのね。やっぱり『瑠璃色の風』の人達って世話やきが多いって感じなのね」
「そんな感じだね。最近じゃ初心者支援くらいしかしてないらしいし」
「それはそれで大変そうな気もするけどね。……やっぱり、私も来月の課金が出来るようになったら庭を購入しよう」
「それがいいと思うんだよ。庭があれば、パートナー皆と遊べるし!」
「それもそうね。……それじゃあ、私は軽く狩りに行ってくるからまたね」
「これから狩りに行くの? ……そう言えば、サーシャのパートナー編成って聞いたことなかったんだよ」
「昨日まではドラゴンパピーのブレンとヒーリングラビットのレインしかいなかったわよ。そこに今日からハウンドドッグのファインが加わる形ね」
「今まで、ブレンとレインだけで戦ってきたの? 盾役は?」
「盾は無しのごり押し火力勝負ね。アインスベル周辺だったら、ドラゴンとかグリフォンみたいな強いパートナーがいればそれで何とかなるのよ」
「……知らなかったんだよ。それじゃあ、ファインも攻撃役なのかな?」
「ううん、ファインには盾になってもらおうかなと。スキル構成を見たら盾役も出来る物理アタッカーみたいだから、防御メインで戦ってもらおうと思うわ」
「そうなんだね。わかったよ、気をつけて行ってきてね」
「ええ、行く場所はベルの森だし、気を抜くつもりはないから安心して。それじゃあ、リーン。また夜に」
「うん、また夜にねー」
今日の夜は転職のためにツヴァイファムのギルドに行く予定なのです。
初期ジョブである1次職から、2次職に転職するだけでも色々とメリットがあるらしいんだけど、2次職からは『サブジョブ』って言ってメインジョブとは違うジョブを登録して活動することができるんだって。
戦闘メインでガンガンやっていく人は、サブジョブも戦闘系ジョブにして戦闘力を上げるらしいね。
でも、ボクはそこまで戦闘メインで生きていく気はないから、サブジョブは生産系職業にする予定。
今のところ候補は『調薬士』か『料理人』だけど、実際に転職するまではどうなるかわからない。
少なくともマイナスにはならないらしいから、どっちを選んでも問題ないんだけどね。
さて、ボクも今日取れた薬草とかでポーションとかを作って夜に備えるんだよ!
いつもお読みいただきありがとうございます。
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~あとがきのあとがき~
本話で第6章は終了になります。
次章は転職に関係するあれこれがメインのお話になる予定です。
次の章のボリュームはかなり少ないかも?
とりあえずまったりとお待ちください。





