表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第1章 さあモフモフを捕まえに行きますよ!
4/115

4.『アドラステア世界』に到着です!

今回から本格的にゲーム開始です。

もっとも、今回はゲーム直後の状況確認だけですけど。


「おい、嬢ちゃん。そろそろ船が着くぜ」


 誰か知らない人の声でボクは目を覚ました。

 とりあえず横になっている姿勢から、体を起こす。

 ……はて、ここはどこだろう?


「えっと、ここはどこ?」

「おいおい、嬢ちゃん。寝ぼけてんのか? ここはアインスベル行きの船の中だぞ」

「……アインスベル。どこだっけ?」

「そこからかよ。アイリア大陸の玄関口って呼ばれてる港町だろうが。そんなんで大丈夫か?」


 ……そう言われても、そんな大陸や街の名前など知らないよ。

 こんなことならゲームの設定をもう少し勉強してくるべきだった。

 パートナーのことに気を取られてて、ゲームの設定なんて全然読んでなかったよ!


「……ああ、ひょっとして嬢ちゃん、女神様の使徒ってヤツか? それなら詳しくなくても仕方が無いか」

「えーと、女神様の使徒ってなんですか?」

「ここじゃない世界から来ている旅人の事を指す言葉だよ。お嬢ちゃんもそうなんだろう?」

「そうですね。そう言われるとそうだと思います」

「自覚がないタイプか。女神様の使徒にはそれなりに会ってきたが、嬢ちゃんほど自覚がないのも珍しいな」

「それはどうも。……ところで、ボクのモフモフを知らない?」

「もふもふ? ……ひょっとして嬢ちゃんの足下で丸くなっているヤツか?」

「えっと、はい、そうです。この子がボクのモフモフです!」


 足下で丸くなっていたシズクを抱きしめます。

 うん、やっぱりこのモフモフ感、最高!


「そいつは従魔か? って事は嬢ちゃんはテイマーか。最近じゃ珍しいな」

「そうなのですか? モフモフと一緒にいられて最高の職業だと思うのですが」

「……まあ、考え方は人それぞれだがよ。従魔はちっこいのでも恐ろしく強いのもいるって話だからな。嬢ちゃんは大丈夫か」

「はい、起こしてくださりありがとうございます。……それで、この船はアインスベルと言うところに行くんですね?」

「おう、そうだ。俺も行商でそっちに行くところさ」

「そうなんですか。……ちなみに、アインスベルについたらどうするべきですかね?」

「そうさな。まずはギルドに行くといいだろう。嬢ちゃんの場合はテイマーだからテイマーギルドだな」

「ギルドですね。わかりました。ところで、商人さんは何を取り扱っているのでしょう」

「俺の商品か? 正直言って色々だな。場合によっては武器も取り扱うし、食料も取り扱う。今、運んでるのは香辛料だな」


 香辛料、貿易だと定番だよね。

 やっぱり香辛料の類いってお高いんだろうか?


「まあ、俺の場合はギルドに直接納める訳だから、小売りはしてないがな。嬢ちゃんも食材がほしかったら市場に行くか、商業ギルドを訪ねてみるといい」

「わかりました。ありがとうございます」

「いいって事よ。……そろそろ街が見えてくる時間だ。展望デッキに行ってみたらどうだ?」

「そうなんですね。ちょっと行ってみます」

「おう。気をつけてな。嬢ちゃんの旅路に女神様のご加護があらんことを、ってな」


 気のいい商人さんに見送られて、ボクは展望デッキへと向かう。

 シズクはもちろん、抱きしめたままだよ。


「あれがアインスベルですか。大きな街ですね」


 デッキに上がると港町がどんどん近づいてきている。

 と言うかこの船、かなり速いよね?


「このペースだともうすぐ到着するよね。船を降りる準備を……って、準備するようなものはないんだった」

「クゥン」

「ボクの連れはシズクだけだからね。さて、それでは行こうか」


 10分ほど待つと船が港へと接岸された。

 降船していく人々の流れに従ってボクも港へと降り立つ。


「ここがアインスベル。……綺麗な港町だね」


 おそらくこのゲームの始まりの街であろう、アインスベル。

 そこは中世風の街並みが広がる港町だったよ。


 ……うん、このゲームのことを勉強してこなかったのが丸わかりだよ……


「さて、まずはRPGの基本、持ち物とステータスチェックです」


 アイテムはインベントリの中に保存されている事になっているらしいです。

 インベントリを開くには、メニューから操作して開くかキーワードを言うかすればいいらしいですよ。

 ……はい、たった今、ヘルプが表示されて知りました。


 あと、メニュー画面からヘルプを確認出来ることも今知りました。


「ともかくまずは荷物を調べないとですね。インベントリオープン」


 キーワードに従い、ボクのインベントリの内容が表示された。

 インベントリの中には『初心者HPポーション』が5つ、『初心者MPポーション』が3つ、『携帯食料』が5つ、『パートナーフード』が5つ、それからチュートリアルで拾った薬草が5つ入ってましたよ。

 携帯食料はボク用の食料品、パートナーフードはパートナー用の食料品だね。


 さて、次はステータスだね。


「ステータスオープン!」


 ――――――――――――――――――――――――


 名前:リーン=プレイバード

 種族:ハーフリング 基本Lv.1

 職業:テイマー   職業Lv.1

 HP:18/18 MP:27/27

 STR: 2 VIT: 3 DEX: 5

 AGI: 6 INT: 5 MND: 5 LUK:15

 スキル:

 職業スキル:

 【使役】Lv1 【従魔術】Lv1

 通常スキル:

 【鞭】Lv3 【光魔法】Lv1 

 【料理】Lv1 【調合】Lv1 【気配察知】Lv1


 ――――――――――――――――――――――――


 ふむ、これだけでは強いのか弱いのかわからないね。

 レベル1だし、きっと弱いんだと思うけど。


 ステータスの詳細については省きます。

 ボク的にはあまり重要じゃないし。


 さてさて、ボクの可愛いシズクちゃんのステータスはどんな感じでしょうかね。


 ――――――――――――――――――――――――


 名前:シズク

 種族:ライトニングシーズー Lv.1

 HP:30/30 MP:120/120

 STR: 6 VIT: 6 DEX:12

 AGI:20 INT:35 MND:35

 スキル:

 【かみつき】 【ひっかき】 【体当たり】

 【雷魔法】 【MP回復速度上昇】

 特殊スキル:

 【飛行】


 ――――――――――――――――――――――――


 HPとMPだけはボクのウィンドウにも表示されてたから知ってたけど、シズクちゃん強い!

 どのステータスもボク以上じゃないですか!


 LUKは従魔にはないステータスなんだね。

 詳細は……『LUK:運の良さを示す。この値が高いほどアイテムドロップ率上昇。その他、確率が絡む際に有利になる』……うん、よくわからないけど高い方がいいんだね!


 次に確認しなきゃいけないことは……装備かな?


 装備メニューを開くと今装備している装備が確認出来る。

 装備品は、武器として『初心者の鞭』と『初心者の杖』、防具として『初心者の服(上半身)』、『初心者の服(下半身)』、『初心者の靴』、以上。

 初心者の服はまんま、Tシャツと短パンだね。

 靴は……木靴って言うのかな。


 まさに初心者感丸出しの装備だよ。

 あまり気にしないけど。


 あとは所持金だけど、1,000Gだね。

 お金の単位は『ゴールド』らしい。

 わかりやすいけど、手抜き感が……


 とりあえず、ゲーム開始直後の確認はこんなところかな。

 さあ、まだ見ぬモフモフを求めて、いざ旅立ちの時です!

いつもお読みいただきありがとうございます。

「面白かった」「これからも頑張れ」など思っていただけましたらブクマや評価をお願いします。

作者のモチベーションアップにつながります。

誤字・脱字の指摘、感想等ありましたらよろしくお願いします。



~あとがきのあとがき~



この作品中におけるキャラステータスですが、Unlimited Worldほど厳密に管理するつもりはありません。

何となく、こんな感じなんだな、程度に覚えていてもらえれば結構です。


リーンちゃん、冒険とか二の次ですしね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓↓↓小説家になろう勝手にランキングです1日1回よろしければ投票してください↓↓↓
小説家になろう 勝手にランキング


小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ