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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第3章 テイマーギルドのランクを上げましょう!
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31.いざボス戦です!

 突発イベントのボス戦らしきところまでたどり着いたら、今まで以上に巨大なアリが出てきてやる気が減衰気味のリーンだよ。

 やる気が減ってきているとはいっても、ボスなんだから倒さなきゃいけないんだけども!


「予想以上にデカブツね。作戦は今まで通り、私が攻撃を引きつけてその隙に皆でアリを攻撃よ。シズクのサンダーボルトもフルで使って!」

「わかったよ!」

「さあ、始めるわよ。シールドハウリング! シールドスロー! シールドスイング! シールドバッシュ! ウォークライ!」


 戦闘開始からセルシアの鮮やかなコンボが炸裂したよ!

 5連コンボとかカッコいい!!


 それでは、ボクも自分の仕事をこなすとしようか!


「シズクちゃん! サンダーボルトだよ!!」

「ウォン!!」


 いつも通り放たれたサンダーボルトはジェネラルアントを撃ち抜き、総HPの4割ほどのダメージを与えたよ。


 でも、そうしたらジェネラルアントがセルシアじゃなくてボクの方に突っこんで来たんだけど!?


「これはダメージの与えすぎによるタゲ維持失敗ね……多分、狙いはあなたの腕の中にいるシズクよ! シズクから離れればターゲットから外れるはずよ!!」


 シズクちゃんを手放すですと!?

 あんな大きなアリに狙われてるのに、そんな事はできないんだよ!!


「それは論外だよ! このまま逃げ切って見せるよ!」

「……わかったわ。私もタゲを奪い返せるように頑張ってみるからよろしくね!」


 とりあえず方針は決まったので、円を描くように走り回って全力で逃げ回る。

 もちろんジェネラルアントはボクの後ろをついてきている訳で……


「ワンワン!」


 突然シズクちゃんが吠えだしたから、とっさに左方向へとジャンプする。

 すると、さっきまでいたところにアリの前脚? が刺さってたよ!

 シズクちゃん、ありがとう!


 回避が終わったらまた鬼ごっこの続きだよ。

 あんな大きなアリから攻撃されたら、1発でレッドゾーンだろうからね!


 そうこうしているうちに、30秒が経過したみたいでシズクちゃんが2度目のサンダーボルトを使ってくれた。

 ……でも、ジェネラルアントのHPは1割程度残ってたんだよ!


 今はサンダーボルトの余波で動きを止めているけど、さっきまでは動き回ってたからね。

 アタッカーの皆は攻撃しづらかったのかも。

 どっちにしても、ボクがピンチなのは変わらないけどね!


 またジェネラルアントが立ち上がったので、ボクはすぐに逃げだそうとするけど、そんなボクに向かってアリが何か吐き出してきたんだよ。

 とっさにその吐き出された液体を躱すと、地面に落ちた液体は紫色でジュワジュワ音を立てていたんだよ。

 これってひょっとしなくても蟻酸攻撃なのかな!?

 そして、ひょっとしなくても毒持ちなのかな!?


 ジェネラルアントはボクを追い回すのを止めて、蟻酸攻撃に切り替えたみたい。

 そこそこの弾幕を貼ってくれる蟻酸に対して、ボクはそれを全て躱しきれるほど運動神経はよくないよ!

 妹だったら避けられるかもだけど。


 そんな事より、ボクは回避に集中。

 どうしても躱せない蟻酸は盾を使ってガード。

 ガイルさん、微妙な試作品と言ってしまってごめんなさい!

 そしてありがとう!


 直撃もたまに受けるけど、装備が溶け出したり皮膚が焼けただれたりしないのが救いかな。

 多分、防具の耐久値はガリガリ減ってるだろうけど。


 ボクが回避に専念している間は、他の皆やパートナー達が頑張ってジェネラルアントを攻撃してくれてる。

 ジェネラルアントがほとんど移動しなくなった分、攻撃しやすくなったんだね。

 セルシアも攻撃を引きつけることは諦めて、強力なスキルを使って攻撃に専念してくれるみたい。


 シズクちゃんはさっきのサンダーボルトで、MPをほとんど使い切ってしまったから、次のサンダーボルトまでは結構時間がかかる。

 本当ならインベントリに残っている初心者MPポーションを使って回復してあげたいけど、攻撃を躱すのに手一杯なのでそんな余裕はないよ!


 そして、蟻酸攻撃を始めてから2分弱、遂にジェネラルアントを倒し終わったんだよ!


《『軍隊アリの群れを倒せ』のクリア条件を達成。クエストに参加したプレイヤーにクエスト報酬を支給します。報酬はクエスト貢献度によって異なります》

《『軍隊アリの群れを倒せ』のMVPプレイヤーはリーン=プレイバードです。リーン=プレイバードにはMVP報酬が与えられます》

〈リーンの基礎レベルが10に到達しました。BPシステムが開放されます。詳しくはヘルプをご確認ください〉

〈リーンの基礎レベルが10に到達しました。【リターンホーム】のスキルを取得しました〉

〈リーンの職業レベルが10に到達しました。【意思疎通Ⅰ】のスキルを取得しました〉

〈シズクのレベルが10に到達しました。新たなスキルを選択して取得出来ます〉

〈シズクの【雷魔法】がカスタマイズ可能になりました。スキルカスタマイズを使用できます〉


 ジェネラルアントを倒すと同時に流れるワールドアナウンスとシステムメッセージ。

 ……ボクとしてはまったりモフモフライフを夢見てたんだけどなあ。


「リーン、MVPおめでとう。とは言っても、ボスにダメージを与えてたのはリーンのシズクがほとんどだったから当然の結果よね」

「お疲れ様でした。あの蟻酸の弾幕を耐えられるってすごいですね!」

「あれはボクも驚いたよ。無我夢中でよく覚えてないけどね」

「とにかくMVPなんだから報酬を確認してみなさいな。きっといいものが手に入っているわよ」

「それだといいんだけど。えっと、増えたのは『ジェネラルアントの勲章』と『ジェネラルアントの宝箱』だね」

「それって、どんなアイテムですか?」

「勲章の方はHPとSTR、VITが上がるアクセサリーみたいだね。宝箱は開けてみるまで何が入ってるかわからないみたい」

「それならせっかくだしここで開けていかない? 中身も気になるし」

「うーん、わかりました。それじゃあ、開封っと」


 宝箱が開くと、宝箱全体が発光して中身が見えなくなる。

 光が収まったタイミングで見てみると、そこには1個のタマゴが。

 アイテム名を確認すると『アントの卵』ってなってるね。


「それがMVP報酬?」

「見たいだね。このアイテムを孵化させるとアントが仲間になるみたいだよ」


 仲間が増えるのは嬉しいけど、アントか……


「あら、なんだか嬉しくなさそうね」

「ボクの目的はモフモフなので、モフモフじゃないパートナーはあまり好みじゃないのですよ」

「なるほどね。とりあえずギルドハウスに帰ってから先輩達に聞いてみるのがいいんじゃないかしら」

「私もそう思います。モンスターのタマゴってそれなりに貴重品らしいので」

「そうなんだ。それじゃあ、戻ったらユーリさんに聞いてみよう」

「そんな事よりも卵はともかく、MVP報酬のジェネラルアントの勲章はどうすんだよ。このままリーンが持っていくのか?」

「それでいいんじゃない? リーンのシズクがいなかったら勝てなかったと思うし、それに一番危険な目にあってたのもリーンだしね」

「私もそれでいいと思います。リーンが一番活躍した訳ですし、リーンが持ってるのが一番だと」

「俺は納得できねーな。俺達がいなけりゃボスを倒す事はできなかったんだから、俺達にだってアイテムを手に入れる権利はあるだろうよ」

「あんたはまた勝手なことを……。リーン、気にしなくていいからそのアイテムは持ってっていいからね」


 セルシアは気にしなくていいと言うけど、ボクとしてもなくても困らないんだよね。

 あると便利なのは間違いないけど。


「そうだ、ダイス機能を使おうぜ。それで一番大きな数値を出したヤツが勲章を持っていくって事でどうだよ」

「はぁ。そんな話に乗る必要はないでしょ。それにアクセサリーがほしいなら自分で買えばいいじゃない」

「うるせーな。金を出さずに手に入るチャンスなんだ。ほら、早く始めるぞ」

「まったく……。リーン、付き合う必要はないわよ。このバカには後でガイルさんから注意してもらうから」

「ボクはその話に乗ってもいいよ。そこまでほしいアイテムじゃないし、そいつうるさいし。それに、ボク一人で取れたアイテムって訳じゃないからね。なんだったら卵もかけていいけど」

「卵は私達がもらっても困るから気にしなくていいわ。リーンがいいって言うならダイスを使うけど、私が勝ったらリーンに渡すからね」

「ええと、私が勝ってもリーンが使っていいですよ」

「ありがとう。それじゃあ、ダイス機能とやらを使おう。どうすればいいのかな?」

「ちょっと待ってね。……よし、パーティ用のダイスを設定したわ。画面の表示に従ってスタートボタンを押せば大丈夫よ。ダイスの最大値は99、最低値は0だから数値が高かった人の勝ちね」

「それじゃあ、始めるぞ! ……よし、俺は[56]だ!」

「私は[39]ね」

「ええと、私は[49]でした」

「よっしゃ、後はチビだけだな!」


 はあ、レッドもうるさいし、早くやってしまおう。

 スタートボタンをポチッと押して出た値は……


「[79]だね。ボクの勝ちって事で構わないよね」

「なっ、イカサマしたんじゃないのか!?」

「ゲームシステムに割り込んでイカサマも何もないでしょう。キャラステータスのLUK値も関係ない訳だし、単なるリアルラックの差よ」

「ちっ……」


 レッドは自分で決めたことなのにすごい不満そうだね。

 そんなに自分の思い通りにならないことが嫌なのかな?


 あとあと、面倒そうなので勲章をレッドに押し付けようとしたらセルシアから止められたよ。

 公平に決めた事をひっくり返すのはパーティとしてもよろしくないらしいからね。


 あと、この件はガイルさんへの報告案件だってさ。


「MVP報酬についてはこれで終了ね。それからレベル10になったからBPシステムが開放された訳だけど、リーンはどうするの?」

「ビーピーシステムって何?」

「……まずそこからなのね。だったら、それについても先輩方に聞くといいわ」

「そうさせてもらうよ。よくわからないことばかりだしね」

「それじゃ、今日のところはリターンホームで帰還しましょうか。皆も使えるようになったわよね?」

「はい、覚えました」

「ああ、覚えたぞ」

「ボクにはそのスキルもよくわからないんだよね。どういう効果なの?」

「死に戻りしたときの帰還ポイントになっている場所にワープできるスキルよ。リキャストタイムが4時間と長いから連発できないし、戦闘中にも使えないけどね」

「そうなんだ。ちなみに死に戻りした場合ってどこに出るの?」

「初期状態ではアインスベル中央付近の女神像広場よ。……ひょっとして行ったことがないの?」


 そう言えば『女神像』とか『壊れた女神像』について調べるのを忘れてたんだよ。


「うん、行ったことないよ」

「……まあ、アインスベルの女神像は無条件で設定されてるし問題ないでしょう。それじゃ、帰りましょう」


 突発イベントに巻き込まれるとか予想外の展開もあったけど、無事にレベル上げが終了したよ。

 後は瑠璃色の風に帰ってから色々と質問かな?

いつもお読みいただきありがとうございます。

「面白かった」「これからも頑張れ」など思っていただけましたらブクマや評価をお願いします。

作者のモチベーションアップにつながります。

誤字・脱字の指摘、感想等ありましたらよろしくお願いします。



~あとがきのあとがき~



モフモフ外になることが決定している『アントの卵』。

この先どういう風になるかは作者もまだ決めかねています()


なにせ、この小説は細かいプロットを作らずに勢い任せに書いているからね!

おかげで、後で見直したときの矛盾もひどいんですがね……


それからレッドは相変わらず我が儘ですね。

MVP報酬をダイスで決めるのはともかく負けても不満たらたらなのはいただけません。


と言うか自分で言い出した事に不満を言うってどうよ?


あと、ダイス値はWebアプリの1d100で実際に出しました。

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