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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第10章 ドライフラウと草原の朝と
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101.草原の目覚めで交流会です! そのご

「仕上げが終わりましたら、グルーミング講習会は終了です! これからは交流会と言うことで、皆さん、思い思いにパートナーたちをかわいがってあげてください!」


 どうやらグルーミング講習会も終わったみたいなんだよ。

 ボクにとっては基本的なことばかりでしたが、おさらいにはとってもよかったね。

 さて、このあとはどうしましょうか?


「あの、君のパートナーってなにか特別なことをしているのかな?」

「ほ?」


 考え事をしていたら突然声をかけられましたよ。

 お姉さんのようですがどなたでしょうね?


「あ、ごめんなさい。私はミミカっていうの。サマナーをしているわ。あなたのパートナーがとっても毛並みがいいし、他の子たちに比べてとてもなついているからつい……」


 なるほど、納得ですよ。


「毛並みがいいのは普段からお手入れを欠かしていないからですよ。あと、つやつやなのはつや出しブラシというブラシを使っているおかげですね。なついているのは……普段から一緒に遊んだりしているからじゃないですかね?」

「ああ、やっぱりそうなのね。愛情度がなかなか上がらないから『草原の目覚め』に来たんだけど、こんなからくりがあったなんて!」


 お姉さんは悔しがっているようですが、当然のような気もしますね。

 ただ、戦闘のときだけしかかまってくれない人といつも遊んでくれる人、どちらになつくかなんてわかるじゃないですか。


「うーん、私もこれからはパートナーたちと遊ぶ時間をとらなくちゃ! 一緒に遊ぶのになにかおすすめな場所とか内容とかあるかしら?」

「場所ですか? それなら、自分の家を持っていたほうが便利なのです。パートナーが多くても一度に遊べますからね。遊びの内容は、パートナーによって好みが分かれるので、お姉さん自身で調べてみるといいのですよ」

「そうなのね。ハウジングにも興味がなかったから手を出さないでいたけど、これを機に手を出すのもありかしら? ともかく、ありがとうね」

「いえいえなのですよ」


 お姉さんとの話を終えて辺りを見渡してみると……なんでしょうね、何やらやたらと静かなような。

 なにかありましたかね?


「アサカゼさん、なにかあったのかな?」

「ああ、これね。いまのあなたとあのサマナーの会話を聞いていたのよ。ほかの皆も興味があったみたいね」


 なるほどです。

 でも、こんなこと基本だと思うのですがね?


「アサカゼさん、普通の人ってパートナーと遊んだりしないんです?」

「それねぇ。なんというか、半々くらいなのよ。パートナーを戦闘の道具としてしか見ない人と、きちんと相棒として見ている人とね」

「意外なんだよ」

「きちんと相棒として育ててあげたほうが、なにかと戦闘でも強くなるんだけどね……まあ、そういう人向けにこうして定期的に講習会を開いているわけなんだけど」

「そうなんですね。ちなみに、愛情度が低いとどうなるんだよ?」

「主人の言うことを聞かないのがよくあるパターンね。従魔だと勝手に攻撃したり逃げ回ったりすることがあるけど、召喚獣だと勝手に送還されて帰っちゃうこともあるそうよ。私も詳しくは知らないのだけど」


 おおう、思ったよりも大変なのですよ。

 愛情度っていままで気にしたことがなかったのですが、重要なパラメーターだったのですね。


「……そういえば、愛情度ってどうやったら確認できるんだよ?」

「初心者なら知らないわよね。テイマーかサマナーのギルドランクがB以上になったら、各ギルドで調べてもらえるようになるわよ。手数料は取られるけどね」

「へぇ。そうだったのですね」


 いい情報を聞きました。

 ボクには必要ない気もしますが、ギルドランクを上げる理由にはなるんだよ。


「そうだったのですよ。……まあ、ギルドランクは実質Bで打ち止めなんだけど」

「そうなのですか?」

「Aランクへの昇格試験がかなり難しいのよ。Aランクになる必要性も現時点じゃ薄いしね」

「わかったのですよ。参考にさせてもらうのです」

「ええ、そうしてちょうだい」


 そういえば、ユーリさんもBランクだったような気がしますね。

 無理にAランクを目指す必要はないと言うことなのでしょう。


「さて、交流会ね。リーンちゃんたちもほかのプレイヤーさんと話をしてくるといいわ」

「そうですね。行きましょうか、サーシャ」

「そうね。行きましょう」


 サーシャと一緒にほかの参加者さんのところを回ってみましたが……どこに行っても質問攻めにされてしまいましたね。

 そんなにパートナーに信頼されていることが珍しいのかな?


 ちなみに、講習会に参加していた人の多くはサマナーさんでした。

 どうやら、サマナーとテイマーの割合はサマナーのほうが多いそうですよ。

 それから、多くの参加者さんが最初のパートナーにドラゴンかグリフォンを選んでいたらしいのです。

 で、ドラゴンもグリフォンも特にお手入れしなくともなついてくれるから気にしなかったけど、ほかのパートナーを使うようになって戦闘で使ってもなかなか言うことを聞いてくれないから、あれってなって『草原の目覚め』に行き着くらしいのです。

 講習会の参加者さんはほとんどがそう言う人みたいですね。


 ただ、数名ですが、本当に初心者な人も混じっていたのです。

 ボクと同じように春休みにゲームを始めて、ようやくドライフラウについたらしいのですよ。

 こういうプレイヤーには頑張ってもらいたいですね!

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