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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第10章 ドライフラウと草原の朝と
105/115

97.草原の目覚めで交流会です! そのいち

「パフェも食べ終わったし、早速庭へと移動するんだよ……」

「はいはい、それじゃあ行きましょうか」


 サーシャやアサカゼさんと一緒に庭へと移動です。

 そこには先客さんたちがいっぱいいたんだよ!


「おお、この人たち、皆がテイマーやサマナーなんです?」

「そうでもないわ。半分くらいかしらね、従魔系職業は。残りは従魔使いじゃないけどパートナーと遊びたい人よ」

「なるほどです。その気持ちはわかりますよ」


 パートナーはとってもかわいいですからね。

 そんなかわいい子たちと遊べないなんて、ゲームの価値を半分は失うというものです。


「……なにを考えているか知らないけど、そこまで派手なものじゃないと思うからね」

「む、サーシャにはボクの考えがわかるのですか?」

「なにか壮大な考えをしていることくらいならわかるわよ。そんなことより、私たちもパートナーを出してあげましょう」

「それもそうですね。さて、誰を呼びましょうか」


 サーシャは迷わずブレンを呼び出しました。

 ブレンは一緒にツヴァイファムへ向かったときよりも、一回り以上大きくなりましたよ。


 さて、ボクのほうですが……無難にかわいい子たちを呼びましょうか。


「コール、豆太郎、セレナイト、スズラン、白玉、テイル」


 ボクの召喚に応じて、次々と飛び出してくるパートナーたち。

 それを見て、アサカゼさんは少し驚いているんだよ。


「リーンちゃん、エクストラテイマーを経由してたのね」

「はいですよ。たくさんのモフモフに囲まれて過ごすのが目的ですので」

「なるほど。それなら納得ね。エクストラテイマーって自分自身が弱いから、不人気職なんだけど」

「そうなのですね。便利だと思うのですが」

「プレイヤー自身に直接攻撃がきた場合に危険なの。だからエクストラテイマーは人気がないのよ」


 それなら納得です。

 ボク自身に攻撃が直撃したらひとたまりもないことがありますからね。

 サイクロプスとかサイクロプスとかサイクロプスとか。


 ボクの呼び出したパートナーたちは、ボクの周りをぐるぐる取り囲んでいます。

 甘えん坊な豆太郎なんかはなでることを催促してきていますね。

 それならば、しっかりとかまってあげることにしましょう!


「よしよし、かわいい子たちなんですよ!」


 まずは豆太郎をぐりぐりとなで回し、次は白玉をモフモフしてあげます。

 それから、スズランとセレナイトをワシャワシャして、最後はテイルをさわさわしましたよ。

 それぞれお気に入りのなで方をされて、とってもご機嫌のようですね。

 なお、シズクちゃんはボクの頭の上に移動して、その様子を眺めていたようです。

 こういうときに自分もおねだりしてこないのは、大人ですね!

 あとでかわいがってあげますけど!


「あの、その子たちは全部あなたのパートナーですか?」


 うちのモフモフたちをかわいがっていたら、お姉さんから声をかけられたんだよ。

 パートナーの子を連れていないってことは、従魔系の人じゃないのかな?


「そうなんだよ。この子たちはボクのパートナーだね」

「うわぁ。どの子もかわいいし、すごくなついていますね!」

「そうなのかな? かわいいのは同意するけど、なついているのはこんな感じが普通じゃないんです?」


 比較対象がサーシャとユーリさんしかいないけど、どちらもパートナーがよくなついているんだよ。

 それって普通のことじゃないのかな?


「そんなことないみたいですよ。実際、なれていない人はなつかせるのに苦労していますし」


 お姉さんが目を向けた先には、男の人がいたんだよ。

 その人はパートナーを捕まえようとしてるけど……逃げられて捕まえられないでいるね。

 というか、パートナーからからかわれている感じなんだよ。


「最初の頃は大体の人があんな感じになるらしいです。私はパートナーを持ったことがないのでわかりませんが……」

「……ボクの場合、最初からなついてくれているからよくわからないんだよ。しつけるのだってあまり苦労した覚えがないし」

「そうなんですね。……あの、ところでこの子たちに触っても大丈夫ですか?」

「うん? ちょっと待ってね」


 お姉さんが触りたいというのでパートナーたちにそのことを聞いてみたら、かまわないという気持ちが返ってきたのですよ。

 【意思疎通】スキルがランクアップしてきたおかげで、こういったことがなんとなくわかってきたのがうれしいですね!


「大丈夫そうなんだよ。優しく触ってあげてね」

「はい。……こうですか?」

「それくらいなら大丈夫なんだよ。……この子たちなら人になれてるから抱っこもできるけど、どうする?」

「あ、抱っこしてみたいです」


 そういうことらしいので、抱っこしやすい白玉を抱えてお姉さんの腕の中に入れてあげた。

 白玉もなれたもので暴れもせずに、くつろいでいる。

 お姉さんはというと……うん、満面の笑みなんだよ。


「うわぁ、本当になれてますね。ここにきている子たちでも、他人に抱かれるほど人になれている子はほとんどいないのに」

「白玉は平気なんだよ。ギルドでもよくほかのメンバーに抱っこされてるから。あと、セレナイト……このフクロウなら腕に乗せてみることができるけど……」

「それ、やってみたいです!」


 おおう、食い気味に返答されたんだよ。

 白玉を抱っこしたままセレナイトを乗せることはできないので白玉は下ろしてもらうことに。

 下ろしてもらったら、セレナイトを腕に乗せるんだよ。


「腕は水平に、こういう風に構えていてね。そうしたらセレナイトが留まりやすいんだよ」

「わかりました……こうですね」

「そうなんだよ。それじゃあ、セレナイト、ゴー」


 セレナイトが浮かび上がり、お姉さんの周りをぐるっと一回転する。

 そして、羽を広げて勢いを落としてからお姉さんの腕に留まったんだよ。


「うわぁ、すごい! こんなこともできるんですね!」

「あまり普段はやらないけど、できることはできるんだよ」

「ありがとうございます! この子ってなにを食べるんですか?」

「大好物はわかってないけど、好物は果物系なんだよ」

「わかりました。はい、どうぞ」


 セレナイトはお姉さんから果物をもらって満足そう。

 お姉さんも嬉しそうですし言うことなしですね!

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