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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第9章 次なる街へ出発です!
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92.花の都ドライフラウですよ!

 こんにちは、リーンですよ。

 昨日は無事にサイクロプスへのリベンジも果たし、ドライフラウへ続く道の障害を取り除いたんだよ。

 これで次の街に問題なく行けるのですが、疲れてしまい、昨日はお預けにしました。

 というわけで、今日はドライフラウに向かうんだよ!


「さて、いつも通り空から行きましょうか。シズクちゃん行くよ!」

「ワン!」


 最近の移動方法は、アクアに騎乗して空の散歩か、シズクちゃんを背中に貼り付けての空の散歩か、そのどちらかです。

 どちらも、空を移動することは変わりませんが、なにかに乗って移動するのとほぼ自分の体ひとつで空を飛ぶのとではわけが違いますね。

 シズクちゃんと一緒の移動は、常にシズクちゃんのMPが減り続けてしまう関係上、長距離移動には向きませんが、サイクロプス前からドライフラウまででしたら問題なくたどりつけるでしょう。

 というわけで、早速出発ですよ!


「んー、頬に当たる風が気持ちいいのです!」


 シズクちゃんの【主従飛行】で移動する間、のんびりと周囲の景色や空を飛ぶ感覚を楽しみます。

 この辺だと、飛行中に襲ってくるモンスターもいないので、安心して飛んでいられますからね。

 ある程度進むと、空の旅でも飛行系モンスターが襲ってくるらしいのですが、それはまだ先の話です。


 周囲を見回してみると、ボクの他にも【主従飛行】で飛んでいる人をちらほら見かけますよ。

 ユエさんにシズクちゃんの進化情報や【主従飛行】のことを教えた結果、たくさんのプレイヤーが【主従飛行】を覚えるためにパートナーを購入したらしいのです。

 四大魔法パートナーと呼ばれる子たちは、瞬間火力を求めるプレイヤーには人気があったらしいのですが、まったり系プレイを好む人には、あまり積極的に受け入れられてなかったとのこと。

 普通に強化していくと、一発の威力は高いけれど燃費は悪い、そんな風にしか育たないとか。

 だけど、ボクが発見した進化ルートを辿ると、サポート系魔法を覚えたり回復魔法を覚えたりと、純粋な火力パートナーが一変してサポート系パートナーになるらしいのです。

 HPの低さという難点はありますが、高い最大MPとMP回復能力の高さによって、サポート系パートナーの中でも上位の存在になったそうな。

 それ以外にも、純粋に【主従飛行】が楽しい、という理由で新しく購入した人もいるらしいですね。

 そういった人たちの中には、【主従飛行】のためだけにテイム系スキルを覚えた人もいるっぽいですよ。

 まあ、【主従飛行】は本当に楽しいので仕方がありませんよね!

 サーシャも、今月解放された課金枠で四大魔法パートナーを買うかどうか悩んでいるらしいですし。


「……お、街壁が見えてきましたね。あれがドライフラウですか」


 【主従飛行】で飛ぶこと暫し、遂に街壁らしきものが見えてきましたよ。

 街壁そのものはとっても立派なのですが、特徴は大きさではないですね。

 ドライフラウの街壁は、ツタに覆われていて、まるで草の壁に覆われているみたいだよ。

 さて、もうすぐ門ですし、そろそろ着陸しましょう。


「ようこそ、ドライフラウへ。お嬢ちゃんは初めてかな?」


 門にたどり着くと、門衛の住人が話しかけてきました。

 せっかくなので、少し情報収集しておくんだよ。


「ええ、初めてなのです。なにかおすすめのスポットはありますかね?」

「おすすめかい? そうだな……街の北側にある高台なんかはいい感じだぞ。街を一望できるし、たくさんの花々が咲き誇っているからな。一度は行ってみるといい」

「わかったのですよ。それじゃあ、失礼するんだよ」

「ああ、それと。街中でパートナーに乗って飛行したり、パートナーと一緒になって飛行するのは禁止だから注意しろよ?」


 うん?

 街中での飛行は禁止ですか。

 いままでの街ではそんなことなかったはずなんだけど。


「飛行禁止ってどうしてなんだよ?」

「ああ、最近な、街中で飛行して接触事故を起こす使徒が増えてきてなぁ……。ほかに人がいない道路とかに落ちてくれる分には、個人の事故で問題ないんだが、地上を歩いている人にぶつかったり、店先に落っこちて商品を壊したりと、苦情が多くて一律禁止になったんだ。飛行型のパートナーだけが空を飛んでいる分には問題ないから、そこは注意してくれ」

「よくわからないけど、わかったんだよ」


 ふむ、飛行中の接触事故ですか。

 確かに、飛行中に大きな衝撃を受けると、墜落してしまうので危険なんだよ。

 ……でも、なんで最近になってそんなことが増えたんですかね?

 それも、ドライフラウでだけ。


「……まあ、考えてもわからないし、女神像を登録したら、高台に行ってみるんだよ」


 ドライフラウに入ったボクは、早速女神像を登録して自由に行き来できるようにした。

 まだ帰るつもりはないから、そのまま高台へと移動するんだよ。


 そして、街の北側にあるという高台へとたどり着いたのですが……確かにこれは絶景なんだよ!


「うーん、この街は緑がいっぱいあってステキですね! 街の至る所に花が咲いているんだよ!」


 高台からなので、遠目にしか見えませんが、色とりどりの花々が咲き誇っているのがわかる。

 屋根の上とかにも花が咲いているところがあって、とっても綺麗なのですよ。


「さて……ドライフラウに着いたのですが、なにをしましょうかね?」


 元を正せば、サーシャに誘われて乗り出したドライフラウへの旅。

 だけど、最終的にはボクひとりでエリアボスを倒してしたんだよ。

 サーシャの案内も昨日断っちゃったし、なにをすればいいか悩みどころだね。


「……とりあえず、上位職業に転職しにテイマーギルドを探すとするんだよ」


 やりたいことは見つからなくても、まずはやるべきことをこなすべきだよね。

 というわけで、テイマーギルド探しからスタートなんだよ。

 もうすぐGW(ゴールデンウィーク)も終わるし、その前には観光を済ませたいところかな。

いつもお読みいただきありがとうございます。

毎回の誤字報告本当に助かっています。

感想もありましたらよろしくお願いします。



~あとがきのあとがき~



これにてこの章は終了です。

遂にドライフラウまでたどりつけたリーン。

サーシャから見ればようやくですが、普段モフモフしかしてないので仕方がないですよね!

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[良い点] 更新お疲れ様です&100話達成おめでとうございます(*^▽^)/★*☆♪ 前々から読ませてもらっていたのですが、折角の節目だったので御祝いにとお邪魔させていただきました! [一言] 飛行…
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