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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第1章 さあモフモフを捕まえに行きますよ!
10/115

10.第二モフモフゲットです!

昨日の夜の時点で総合評価1,000ポイント到達しました!

応援ありがとうございます!

次の目標はブクマ500と1,000ですね。

達成できるように精進してきます。


――――――――――――――――――――――――――――


ようやくシズク以外のモフモフをゲットできる事になりました。

何が仲間になるかは本編をお楽しみに。


 さて、街門を出てフィールドに出てきたのですが……辺りは月明かりと星の瞬く夜となってしまったよ。

 瑠璃色の風のホームを出た時点で夕方になっていたので、ユーリさんに話を聞いたのですが、このゲームはゲーム内1日を9時間で経過させてるらしいのです。

 5時間を昼時間、3時間を夜時間、朝と夕方に30分ずつというわけですね。

 ちなみに、ゲーム内では体感時間が加速されていて、ゲームでの2時間がリアルでの1時間らしいです。

 昨今のVR技術ってすごいんだね。


 そしてボクはやる気十分でフィールドに出てきたのですが、辺りは少し薄暗い程度です。

 これほど月や星がはっきり見えるのですから、もっと真っ暗だと思うのだけど、そこはゲームという事でかなり緩和されているみたい。


「そう言えばリーン。初心者支援セットは開封していないのか?」

「初心者支援セットって何?」

「ゲームを始めた時に運営からメールで、初心者支援セットが送られているはずなんだが、確認してないのか?」

「ええと、ちょっと待ってね」


 メニューを開きメールの項目を確認すると、未読メールが1件届いていた。

 送り主は運営になっていて、中身はガイルさんに言われたとおり『初心者支援セット』っていうアイテムが入ってたよ。


「初心者支援セットには回復薬や食料品、経験値増加ポーションに初心者装備より少し強めの防具、それからスキルポイントの書が入っているから、今のうちに開封しておけよ」

「スキルポイントの書って何?」

「その名の通りスキルポイントが手に入るアイテムだ。スキルポイントは、レベルが上がったときにしか手に入らないから結構貴重だぞ。……ちなみに、スキルポイントってわかるか?」

「……わかりません」


 モンスターとも遭遇しないので、ユーリさんとガイルさんからスキルポイントについて教えてもらったよ。

 スキルポイントは新しいスキルを覚えるのに必要なんだって。

 入手する機会が少ないからよく考えて使わなきゃいけないらしいけど……どうしようかな。

 貴重だと言われると使えなくなっちゃうのがボクなんだよねぇ……


 とりあえず初心者支援セットを開封して、スキルポイントについて2人から教わっていると、気配察知スキルに反応があった。

 この先にモンスターが4匹ほどいるみたい。


「ねえ、ユーリさん、ガイルさん。この先にモンスターがいるみたいだよ」

「……初心者がよくそんな事わかる……ああ、気配察知スキルを持ってるのか」

「そうそう。便利そうだからキャラメイク時に習得したんだ」

「確かに便利なスキルではあるが、習得自体はそんなに難しくないスキルなんだよな。まあ、初心者が何も助言を無しに選んだんならアタリの部類か」

「それよりもモンスターとの戦闘ね。夜だし、おそらくワイルドドッグだと思うけど」


 あれ、ワイルドドッグ?

 ファーラビットじゃないの?


「えっと、街の周辺にいるモンスターって、ファーラビットがメインだって聞いてたんだけど」

「ああ、それは昼時間の話だな。夜時間になると、ワイルドドッグに代わるんだ」


 なんですとー!?

 それじゃあ、ファーラビットを仲間に出来ないじゃないか!


「それじゃあファーラビットは……?」

「昼時間にならないと出てこないな。……なんだ、ファーラビットがほしかったのか?」

「……あのモフモフを手に入れられないなんて……」


 がっくりと膝をついてうなだれるボク。

 そんな様子を見かねたのか、ユーリさんが声をかけてきてくれたよ。


「ワイルドドッグも仲間にすれば結構モフモフなパートナーよ。ミックス犬に近い外観だけど、進化させれば別の種類の犬に進化できるわよ」

「なるほど! それじゃあ、ワイルドドッグを仲間にしましょう!」

「……立ち直りが早いヤツだな、お前」


 ガイルさんが何か言ってますが、そんな事はどうでもいいです。

 早速、ワイルドドッグを仲間にするために行きましょう!


「まあ、慌てないで。夜時間のワイルドドッグは群れて行動するからテイムの難易度は少し高めなのよ。まずは普通に戦闘してみて、どんな様子なのか探ってみましょう」

「そうだな。4匹の群れのようだから2匹は俺が倒す。1匹はユーリに任せた。残り1匹をリーンが担当してくれ。……ああ、サンダーボルトを使うと一発だから、それは禁止な」

「わかったよ。シズク、サンダーボルトは使っちゃダメだからね」

「ワンワン!」


 シズクから返事が返ってきたので、ボクも蛇腹剣を構えて戦闘準備を整える。


 ちなみにだけど、ボクとユーリさん達はパーティを組んでいない。

 パーティを組んでしまうと、レベル差のせいでボクに経験値が一切入らないそうだ。

 なので、2人はパーティ外からのサポートという形になっている。


「さて、そろそろ仕掛けるぞ。……Go!」


 ガイルさんは一気にワイルドドッグに駆け寄って、1匹目のワイルドドッグを倒してしまう。

 そして、ワイルドドッグたちが混乱している間に、2匹目もあっさり倒す。

 その間にユーリさんも魔法を使ってワイルドドッグを1匹倒してしまった。


 残るはボクが相手取らなきゃいけない1匹だけど、完全にガイルさんしか見てないよ。

 ただ、警戒しているのか遠巻きにしているだけなので、蛇腹剣の鞭モードで攻撃してみる。

 すると1回の攻撃でワイルドドッグのHPバーが7割も減ったよ。

 ……この武器、初心者が使うには強すぎるんじゃないかな。


 ボクの攻撃を受けたワイルドドッグは、ボクのことを敵として認識したらしく、走って襲いかかってきた。

 でも、そんなワイルドドッグの側面からシズクちゃんが体当たりでワイルドドッグを弾き飛ばしたよ。

 1メートルくらいの大きさがあるワイルドドッグを、まだまだ子犬のシズクちゃんが弾き飛ばすのはシュールだけど、おかげでボクは無事だった。

 弾き飛ばされたワイルドドッグに対してボクとシズクちゃんが追い打ちをかけると、ワイルドドッグのHPがなくなって戦闘終了となった。


 うーん、ワイルドドッグとは初戦闘だったけど、多分ソロだと厳しいよね。

 ソロだとシズクちゃんのサンダーボルトで焼き払ってもらうか、囲まれてボロボロにされる以外の未来が想像できないよ。


「よし、とりあえず1匹なら問題なく倒せるらしいな」

「そうみたいね。それじゃあ次の群れを探してみましょう。テイムはもうしばらく戦闘を続けて少しレベルが上がったらね」

「うん、お願いします」


 1匹ずつ倒すだけなら問題ない事がわかったので、まずはボクのレベルを上げてくれるみたい。

 何でもテイムの成功率は従魔術スキルのレベルの他に、自分のレベルも大切になってくるらしい。

 自分のレベルがテイム対象より高かったらテイムしやすいんだって。


 ワイルドドッグはレベル2から4のモンスターなので、まずはレベル4を目指してみることに。

 ここからは、ユーリさんとガイルさんにはモンスターを倒さずに時間稼ぎだけしてもらい、ボクとシズクちゃんで1匹ずつ引きつけて倒す事になったよ。

 ボクとしてはサンダーボルトで一掃してもいいんじゃないかって提案したんだけど、念のためサンダーボルトは使わずにしておくように言われた。

 強力なスキルばかりに頼ってると、それが使えないときに困るからだってさ。

 確かにその通りだし、ボク達はサンダーボルト抜きでモンスターを倒していくことになった。


 5匹くらい倒したところでボクとシズクちゃんのレベルが1上がったよ。

 1レベル上がった位じゃまだまだ強くなったかどうかは実感できないけどね。


 とりあえず、ワイルドドッグはボクとシズクちゃんがレベル4に上がるまで倒し続けようって話になったけど、倒している途中で少しだけ様子が違うワイルドドッグがいた。

 他のワイルドドッグは焦げ茶色の毛並みをしてるんだけど、そのワイルドドッグは真っ黒な毛皮だったし体格も一回り大きい。

 そのワイルドドッグを見つけたとき、2人は嬉しそうにこう言ったんだ。


「お、レアタイプのワイルドドッグか。運がいいじゃないか」

「そうね。ワイルドドッグ程度だとあまり強さに差はないけど、それでもレアタイプは捕まえたいわね」

「レアタイプってなに?」

「ん、ああ。通常モンスターの中に時々混じっているちょっと特殊なモンスターだよ。普通のモンスターより少し強めなんだ」

「もちろん従魔や召喚獣にしても普通のモンスターより少し強めね。本当はもう一段階強いユニーク種って言うのもいるんだけど……」

「フィールドモンスターじゃユニーク種に遭遇するのは数時間粘って1回くらいだからな。レアタイプで我慢すべきところだろう」

「そうね。リーンちゃん、さあ、あのモンスターをテイムするわよ」

「テイムするって言われても……普通より強いんだよね? どうすればいいの?」

「お膳立ては任せろ。それじゃあ始めるぜ。手加減、発動」


 ガイルさんの体がうっすらと青い光を放ち始めた。

 何かのスキルを使ったのかな?


 ガイルさんは青い光をまとったままワイルドドッグを攻撃した。

 すると、普段なら一撃でHPがなくなるはずなのに、本当にわずかだけどワイルドドッグのHPが残っていたよ。

 切りつけられたワイルドドッグはふらふらになって倒れ込んでしまった。


「それじゃあ、次は私の番ね。ツリーバインド!」


 ユーリさんが魔法を使うと、ワイルドドッグの周囲から木が生えてきてワイルドドッグを捕まえてしまった。

 ワイルドドッグは気を失っているみたいだけど、生えてきた木でがんじがらめにされて完全に身動きができない状態にされたよ。


「さて、準備はできたわよ。後はリーンちゃんがテイムを成功させるだけね」

「そうだな。あの様子じゃ5分ぐらいは身動きができないだろうし、慌てずに試してみる事だな」

「えっと、わかったよ。それじゃあ、テイム!」


 1回目のテイムは見事失敗。

 その後も何度もテイムを使うけど全然成功しない。

 テイムを連発しているうちにMPが尽きてしまったけど、初心者MPポーションを飲んで再びテイムをかけ続ける。

 2本目の初心者MPポーションを飲んだ後、テイムを続けているとワイルドドッグの体が光って、ようやくテイムが成功したよ。

 ……ここまで準備してくれたのにテイムができなかったら恥ずかしいなんて物じゃないから、成功してよかったよ。

 テイムが成功するとワイルドドッグを捕まえていた木が消えて、さっきまでの獰猛さが消えたワンちゃんお座りをしてボクのことをじっと見つめてた。

 ……うん、これはこれでありだね。


〈ワイルドドッグのテイムに成功しました。ワイルドドッグに名前をつけてください〉


 さて、このワンちゃんの名前も決めてあげなきゃいけないよね。

 ……そう言えば、シズクちゃんもだけど、オスメスどっちなんだろう?


「ねえ、ユーリさん。この子ってオスとメス、どっちだと思う?」

「このゲームではあらかじめオスメスが決まっている種族以外はオスとかメスって言う分類はないわ。だから好きに決めちゃって大丈夫よ」

「そうなんだ。ありがとう」


 ……そうなるとどんな名前をつけるか悩むね。

 ……よし、決めた。


「君の名前は黒号(こくごう)だよ。これからよろしくね」

「ワフン」


 こうして無事、ボクのモフモフ2号が仲間になった。

 これからよろしくね、黒号。


いつもお読みいただきありがとうございます。

「面白かった」「これからも頑張れ」など思っていただけましたらブクマや評価をお願いします。

作者のモチベーションアップにつながります。

誤字・脱字の指摘、感想等ありましたらよろしくお願いします。


それと、誤字報告の際、矢印付きで修正したり、『~だと思います』と言った形で報告してくださる方が時々いますが、そういった報告では修正できませんので削除させていただいております。

誤字報告はとてもありがたいのですが、修正する際は変更箇所だけを変更して、それ以外の文言や矢印などを入れないようにお願いいたします。



~あとがきのあとがき~



想定以上に長くなってしまった……

この作品は短めに書きたかったのに、まだ10話のうちから長めの話が混じってしまった。

あ、黒号のステータスについては次回公開しますね。

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