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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
序章 VRでモフモフを
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1.現実(リアル)がダメなら仮想現実(VR)ならいいじゃない!

勢い10割で書いた短編小説の長編版。

もしよろしければお付き合いください。


序章は短編の最後、チュートリアル終了までです。


主人公の口調が微妙に違うなどは大目に見てください。

勢い任せに書いたおかげで雰囲気の再現ができなかったんだよ……


本日は序章終了まで更新という事で合計3話投稿いたします。

この話は1話目です。

次は昼12時頃に更新です。

「はー、やっぱりモフモフがほしいなー」


 ボクはARで映し出されている本物そっくりな犬を眺めながら、この日何度目かわからないため息をついた。


 ボクの名前は小鳥遊(たかなし) (ひびき)

 この春、中学校を卒業したばかりのどこにでもいる学生です。

 高校にだってしっかり合格しているし、ご飯だって毎日おいしくいただいている。

 日々の生活に不満なんてないです、ええ、たった一つのことを除いては。


 その日々の生活に足りないたった一つのこと。

 それはすなわちフワフワモフモフなペットとの生活なんです!

 我が家にはペットがいない、と言うかペットを飼うことができない!


 マンション住まいだからとかそう言う理由ではなく、お母さんが重度のアレルギー持ちなのです。

 つまり、モフモフが側にいるとくしゃみや鼻水が止まらなくなるというね……


 そのおかげで我が家にはモフモフがいないのです。

 小さい頃からお願いしてもずっとダメでした。


「お姉ちゃん、いい加減諦めたらどうかなー?」

「うるさいですよ、立華(りっか)。ボクがモフモフを夢見ることは誰にも邪魔されないんだよ」

「沙樹さんの家に遊びに行けば、立派な犬をもふれるよねー?」

「それも大事だけど、それとこれとは別の問題」


 我が親友、相葉(あいば) 沙樹(さき)

 親の代からのお付き合いで物心つく前からのお友達。

 彼女の家にはとても立派なゴールデンレトリバーが……!


「……立華が沙樹の事を言うのでもふりに行きたくなったよ……」

「それ、私に関係あるかなー?」


 立華は不満な様子だけど、立華が余計な事を言わなければこんな思いをしなくても良かったのですよ!!


「そんな事よりさっきの話聞いててくれたー?」

「……ええ、聞いてたよ。もうじきスタートするゲームの話だよね?」


 二歳下の我が妹、小鳥遊(たかなし) 立華(りっか)はこの春からスタートするVRMMOを始めるらしい。

 今日はそのお誘いにボクの部屋までやってきている訳だけど……


「そのVRMMOにはモフモフがいないんだよね? なら却下」

「えー。せっかくお姉ちゃんと一緒に遊べると思ったのにー」


 どうやら立華は冬休みの頃にやっていたβテストとやらで優秀な成績を収めたらしく、特典として自分の分以外にもう1人分のゲームライセンスがもらえたとかなんとか。

 でも、残念なことにモフモフがいないゲームをするつもりはボクにはない。

 立華は文句を言ってますが、モフモフがいないのに時間を使うわけにはいかないのだから。

 ボクは将来のモフモフパラダイス計画のために、勉強をしっかり頑張らないといけないのですから!


「おじいちゃんがお姉ちゃんの分のVRギアも用意してくれたんだよー? 一緒に遊ぼうよー」

「だから、モフモフがいないならボクは…………立華、今なんて言った?」

「うんー? 一緒に遊ぼうって」

「その前」

「ああ、おじいちゃんがお姉ちゃんの分のVRギアを用意したって事?」

「なんでおじいちゃんがVRギアを用意してくれたの!?」

「大事なところはそこ? 私にだけ用意するのは不公平だからって、誕生日プレゼントと進学祝いを兼ねて送ってくれたんだよ」

「なるほど。おじいちゃんには後でお礼の電話をしなくちゃだね」

「あ、お姉ちゃん、一緒に遊んでくれる気になった?」

「残念ですがそれはない。VRギアがあれば、モフモフを堪能できるゲームで遊べるじゃない!!」

「あ、そっちなんだー。残念」


 立華が落ち込んでいますが、今は些細なこと。

 ボクにとっては夢のモフモフ天国への道が開けたのだから!!


「そうと決まれば、どのゲームで遊ぶかを考えないと! 立華、ボクは忙しくなるのでこれでお話は終わりだよ」

「はーい。あ、でも一緒に遊びたくなったら教えてねー。ライセンスコードは残しておくから」

「別に他のお友達に譲ってもいいんだよ?」

「んー、私のペースについて来られそうな友達はいないからねー」

「……念のため言っておくけど、あまり夜更かししてはダメだからね?」

「はーい。これがお姉ちゃんのVRギアね。お姉ちゃんもあまりゲームばかりにかまけちゃダメだよー」


 新品未開封のVRギアを置いて立華はボクの部屋から出て行った。

 ボクは早速、VRギアを確認させてもらう。


 ……おじいちゃん、最新式のVRギアとか最高じゃない!!

 これがあれば大抵のVRゲームは遊べるよ!!


 ボクは興奮したままおじいちゃんにお礼の電話をする。

 立華と一緒に遊ばないことは残念がっていたけど、ボクが喜んでいることは伝わったみたいだしOKかな。


 その後はパソコンで色々なVRゲームを調べて調べて調べ尽くす。

 ペットシミュレーターみたいなゲームもあるけど、これは普通に現実でも体験できるし却下かなー。

 そう考えるとやっぱりファンタジー系のゲームになるけど、そうなるとMMORPGが多くなっちゃうんだよね。

 MMORPG自体は少しやったことがあるし、それはそれでいっか。


 そして晩ご飯を食べてお風呂に入った後まで調べ尽くした結果、ボクが選んだゲームは『infini(アンフィニ) fantaisie(ファンテジー)』って言うVRMMORPG。

 ゲームとしてはもうすぐ5周年になるらしい中堅どころのゲームだけど、ペットシステムがしっかりしていて素晴らしかったんだよ。

 サマナーやテイマーになればフワフワモフモフなペットたちと一緒にすごせるんだから最高じゃない!

 冒険とかは正直興味ないけど、沢山のモフモフに囲まれてすごせるってだけでもう最高!!


 様々なゲームの中でこれを選んだ理由は、まず月額料金が安めなこと。

 やっぱりもうすぐ高校生の身分としてはお金はあまり使わない方がいい。


 次の理由が大事なんだけど、ちょっと課金をすれば様々なペット――infini(アンフィニ) fantaisie(ファンテジー)では『パートナー』と言うらしい――が手に入ること。

 ボクは興味ないけどちょっとの課金でドラゴンとかも手に入るらしいんだよね。

 ドラゴンとか男子が好きそうだけど、ボクは好みじゃない。


 それよりも興味を引いたのが『ライトニングシーズー』と言う可愛らしいワンコ!

 シーズーと言う名前の通り、見た目は普通のシーズーなのに移動するときは空も飛べるんだって!

 それにシーズーは、昔ボクが飼いたかったペットなのだ!!


 他にもグリフォンとかファンタジー特有のモフモフも興味があるけど、課金額がちょっとお高めなので最初は見送ることに。

 なので、最初のパートナーはこのライトニングシーズーに決定!!


 明日の朝は早起きしてゲームを始められるように準備を整えなきゃ。

 待ってて、ボクのモフモフ天国!!


いつもお読みいただきありがとうございます。

「面白かった」「これからも頑張れ」など思っていただけましたらブクマや評価をお願いします。

作者のモチベーションアップにつながります。

誤字・脱字の指摘、感想等ありましたらよろしくお願いします。



~あとがきのあとがき~



この作品でもあとがきのあとがきとしてどうでもいいことなどを書き残します。


響ちゃんにとって大事なことはモフモフです。

モフモフのことになるとテンションが跳ね上がります。


彼女にとってのゲームはモフモフによるモフモフのためのゲームになる予定です。

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