92、影の薄い彼に光を!?
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うぅ……ひっく……うぅぅ……ズズズッ
……。聞き覚えのあるというか、聞き飽きた啜り泣きがずっと前から続いてる。どうも、やすがくれ鴉です。ん?なぜやさぐれてるかって?そりゃあ、前回を読んでくれれば分かります。多分。
うぅぅ……うぁぁ……ひっく……
暗闇迷宮にいる、影薄君。じゃないや、こ……。あー、こ……なんだっけ?あれ?名前が出てこない……。いいや、影薄君で。
「母さん、父さん。僕はもうダメなようです」
何がダメなんだ。影か、影の濃さか。
「僕は生きていけません。暗闇が嫌なんです。独りが寂しいんです。夜とか一人で歩けないんです」
どうでもいいな。ていうか、一人称変わってね?
「どうか、どうか、もう一度だけ会えるとしたら……」
会えるとしたら?
「女装した優しい瀬川に会わせて下さい」
うん、無理だね。優しい慎吾なんてこの世にいないからね。
「できれば、両親にも会いたいけど、やっぱり女装したあいつでお願いします」
お前はホ○か!○モなのか!!
「欲を言えば、永遠に女装させてください。そして優しい心を奴に……」
お前も優しくないと思ってたのか!?ていうか、永遠なる女装を望むのか!
「あ、それよりもここから出せや作者馬鹿野郎」
(んだとゴルァ!!)
「はっ!作者の声!出せ!ここから!もしくは光を我に!!」
(お前みたいなヘタレに輝く太陽が哀れだ)
「太陽じゃなくてもいい!へタレは嫌だけど!」
(大丈夫、お前はもう立派な影薄へタレ民だから)
「嫌だ!影薄くてへタレとか嫌だ!!」
(もう手遅れだな、うん)
「そんな事言うなよ!やれば出来る子だよ!小橋泰助は!!」
(それだ!それだよ!!)
「なんだ、なんだよ!?」
(影薄ラー1号機の名前)
「影薄ラー1号機ってなんだ!」
(あースッキリした)
「え、ちょ、なに?本気で俺の名前忘れてたの?」
(おう!)
「いや、そんなにこやかに言う事じゃなくね?」
(そうかな?まあ、どうでもいいんだ、そういう事は)
「どうでもよくないだろ!重要だよ!かなり重要!!」
(ちっ……うぜー)
「おま、今う―――」
(とりあえずさぁ、早く出口見つけてパパーッとお前の出番終わらせろや)
「話し逸らすな!そして出番を減らそうとするな!!」
さてさて、こいつが早く、誰よりも早く消えるために手伝うとするかな。
「おーい、無視か?無視なのか!?」
でも目が慣れないとほんと何にも見えないなぁここ。
「あの、作者?」
自分でここは作ったし、だいたいの道は覚えてると思うんだけど。
「あー、下弦作者様?」
今の位置は……だいたい入り口の近くか。全然進んでないし……。ていうか、あの影薄ラーは同じ場所ぐるぐる回ってただけだし。使えない奴だ。
「作者ー?下弦鴉作者様!?」
だいたい、これSMラブコメのつもりなんだから、早くヒロインだしてやらねぇといけないのに、このヘタレのせいで……。ったく、これだから影薄はいつまでも影薄なんだ。
「あの……」
とりあえず、無視でいこう、無視で。その方が私も影薄の……なんつったっけ?お箸?も楽だ。うん。
(よし、これから私はお前という存在をこの世から消す事にするよ)
「そっか。っておい!!」
(じゃ、さよなら)
「待て待て待て待て待て待て待て待て!!」
(んだよ、黙れ消しゴム)
「消しゴム!?何で消しゴム!?」
(間違えた、消しカス)
「消しカス!?結果ひどいから!」
(うん、そうだね、ひどいね、じゃ)
「だから人の話を聞こう!そして無視は結構前からしてるからな!」
(だって話しかけてこなかったじゃんよ)
「呼んでたから!精一杯!!」
(なんだって!!)
「漸く気付いたか、己の―――」
(影の薄さが声にも伝染したのか……)
「なにそれ!?どんな感染!?ていうか、影薄くないから!頑張ってるから!小橋は!!」
(そうそうそれそれ!!)
「だからなんだよ!」
(影薄インジャー・レッドの名前)
「影薄インジャー・レッドなんかじゃねぇし!ていうか影薄インジャーってなんだ!?」
(影の薄さで悪の組織から世界救う的な?)
「影薄いわりに立派な事するのな!」
(ブルーとイエローは募集中。その他いろんな色も募集だからPCの前の君!どうだい?いっしょに影薄インジャーの一員となって世界を救わないか!?)
「俺だけなのか!まだ一人しかいなかったのか!!ていうか、なぜ俺がリーダー的なレッドなんだ!」
(なんとなくだぜ☆)
「爽やかに言うな!うざいから!!」
(んだと!?お前の方がウザいから!!存在そのものが!!)
「お前よりましだね!」
(……ふーん、そんな事いっていいんだぁ……)
「な、なんだよ」
(べっつにぃ。私、ここに特別な用があっているわけじゃないしぃ。折角持ってきた懐中電灯だっていらないもんねぇ)
「な、なに!?」
(あーあぁ、出番ももう少し増やそうかと思ったけど、森野と慎吾だけに頑張ってもらおうかなぁ)
「ちょ、それは―――」
(用もないし、渡すものもないから、私は森野の様子でも見に行くよ)
「ま、まあ、待つんだ作者」
(何?私がウザいんじゃなかったのかなぁ?)
「嫌味なやつめ……」
(じゃ、そゆ事で)
「待て待て待て待て待て待て待て!」
(何?ヒロインでも主人公でもないへタレ影薄インジャー・レッドになんて用はないんだけど?)
「なんか増えたし!余計な一言増えたし!!」
(じゃ、そーゆーわけで)
「待て待て!Wait!Wait!!」
(英語が少しできるからって、地味に使われるとウザいんだけど?使えないへタレ影薄インジャー・レッド?)
「また一言増えてない!?ていうか、ちょっと遊んでない!?」
(じゃ、またな)
「待て待て待て待て待て待て!!!まてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇいっ!!」
(うるっさいな、耳元で叫ぶなよ、使えない鼻水タレのヘタレ影薄インジャー・レッド)
「楽しんでるだろ!やっぱりお前、楽しんでいるだろう!!」
(ああ、楽しんでいるともさ!!悪いか!?)
「悪いから!何で何もしてない俺がお前のストレス発散に使われないといけないんだ!!」
(ストレス発散じゃない!ただいじる相手が欲しかったんだ!!)
「結果同じ事じゃね!?」
(それは、あれだ。気にしない方針で)
「てかいじるなら森野にしろよな!」
(あれはダメだ)
「なんで?」
(疲れるから)
「……」
(なぜ黙る)
「いや、何となく分かる気がしたから……な、うん」
(じゃ、そういう事で、バイビ)
「待て待て待て待て待て待てお手!!」
ん?何か一つ混じったような……。
(……わざとか?)
「え、いや、それは、な?ほら、うん」
(……わざとだな?)
「いや、えっと、なんていうか」
(……わざとなんだろ?)
「あれはな、ほら、えっと、あれだよ、うん」
(……)
「……」
(……わざとだろ?)
「ごめんなさい」
よし、やることは決まった。
(えいえ……ゴッフォン!!しばらくの別れの時が来たようだ)
「待て待て待て!今永遠って言おうとしなかったか!?永遠って!!」
(気のせいだ)
「いや、気のせいじゃないだろ!?」
(気のせいだよ)
「はっきりえいえ……って言ってたじゃんかよ!」
(気のせいだって)
「リピートしてやろうか!?」
(……さて、置いていく物は何もなさそうだ)
「ずるい!卑怯だ!!」
(人の弱みを握ってなんぼの世界なんじゃい!!へこたれてる暇があったらとっとと光目指して進むがええじゃろが!!)
「どこのなまり!?ていうか、どこかの誰かさんが言いそうな台詞だし!!」
(きっと気のせいだ。じゃ、頑張れよ、使えないへタレ鼻水タレの影薄インジャー・レッド馬鹿)
「また一言増やしたな!ていうか待て!待ってくれ!!懐中電灯だけでも!それだけでも残していってくれ!!」
(面倒臭い時もある。人間だもの)
「なぜみつ○!?」
(じゃあなー)
「待ってくれ!本当に最後の願いだから!!」
(んだよ!汚らわしい手で私の美しい漆黒の翼に触れるでない!!)
「あ、ごめん……。って汚らわしいとは何だ!」
(汚いもんは汚いんだよ!その影の薄さが哀れになる目で手を見てから言いやがれ!)
「どんな目だ!」
(お前の目だよ!)
「いいさいいさ!どっか行け!行っちまえ!!」
(言われなくたって行くよ、使えない鼻水タレのヘタレ阿呆影薄インジャー・レッド馬鹿!!)
「また一言増やしやがって!!ていうか、懐中電灯だけは置いてけコラ!!」
(アー、キコエナイ。ナーニモー)
「ちょ、コラ!!待て、逃げるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
悲痛な使えない鼻水タレのヘタレ阿呆能無し影薄インジャー・レッド馬鹿の声は、暗闇に響き渡るのじゃった。
「また一言増やしやがったなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
え、ウソ!?聞えてた!?
なんだか月2,3回更新するかしないかのペースですみません……。