表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドSな俺と、ドMなアイツ  作者: 下弦 鴉
第三章 文化祭は所詮前菜?
86/117

85、遂に来た来た登場の時!?


長い間、更新できなくて、すみませんでした。

風も引かず、熱も出さず、怪我もせず、いたって健康体だったのに、更新が出来なくて、本当にすみませんでした。


 「さ、張り切っていきましょう!」

 「噛むなよ、台詞」

 「何故俺だけに向けて言う!」

 「フフ、ダメな感じがだだ漏れだからよ」

 「どんな感じ!?だだ漏れって何!?どこから漏れてんの!?」

 「頭じゃない?」

 「頭だな」

 「フフ、存在からして」

 「……」

 まあ、軽く小橋いじりをして、ていうか、何でこんな余裕があるのかな、俺らって。全然練習してねぇし、台詞といっても、台本なくしたし。え?事実ですけど何か?

 「ともかく、いつもどおりに行けば大丈夫だよ!」

 いつもって、やってなかったじゃんかよ、練習。

 「まあ、それなりにな、それなりに、うん」

 何が言いたいんだ?ミスるなよってか?遠まわしにミスるなよってか?

 「フフ、目指せ全員吐血♪」

 お前はいつでもどこでも腹黒ですか?てか、何故吐血!?

 「落ち着いて―――」

 「そだ、メイクするからこっち来て、瀬川君」

 「はあ!?聞いてねぇぞ!!」

 「まあ、細かい事は気にするな」

 「細かいか?細かいのか!?」

 「フフ、めいいっぱい可愛くなってよ♪」

 「何でお前は楽しそうなんだよ」

 「フフ、楽しそうじゃないわよ?楽しいのよ?」

 「……悪女」

 「フフフ」

 「俺のコメントは無視ですか!?」

 「五月蝿いよ、小橋君」

 「邪魔くさいよ、小橋」

 「フフ、迷惑よ、エセクールボーイ」

 「とりあえずさ、黙っておけば?」

 「んだよ!なんだよ!!俺は要らないってか!?不必要だってか!?粗大ゴミだってか!?」

 「ちょ、五月蝿いんだけど」

 先生の目が冷たい。てか、明らかに怒ってる。

 「あ、はい。すみません……」

 腰低いな、小橋よ。

 「もう、怒られちゃったじゃない、小橋君のせいで」

 「なんか一気にテンション下がったじゃないか、小橋のせいで」

 「フフ、楽しかったテンションが台無しよ、古臭い名前の持ち主のせいで」

 「まあ、軽くウザいんだよな」

 「てかさ、粗大ゴミって言うか、可燃ごみ?」

 「違うよ、生ゴミだよ」

 「フフ、違うわよ。こんなのが燃える訳ないでしょ?不燃ごみよ」

 「いっその事、リサイクルするか?」

 「ああ、それいいな」

 「私も賛成!」

 「フフフ」

 「俺ゴミ以下!?てか、ゴミと同じレベルですか!?ちょ、それって酷くないっすか!?」

 「五月蝿い!」

 「すんません!!」

 先生の怒りが、小橋のみを狙って突き刺さる。まあ、頑張れよ、ガラスのハート。

 「……親友なのに、このぞんざいな扱いってどうよ……」

 まあ、主人公の友達だけじゃ、足らないものが多すぎると言うことだよ、小橋。

 「では次ィ!1年2組による、『ロミオとジュリエット(長いんで、略してロミジュリでいいっすか?あ?いい?じゃあ、ロミジュリで)改』でぇす!!」

 お〜い、途中変なの混ざってたよな?てか、絶対混ざってた。つか、余計に長くなってるっしょ。つか、ロミオとジュリエットぐらい、略さなくてもよくね?

 まあ、とりあえず、そんなこんなで俺らの出番になったのだ。



                      *



 「レディース&ジェントルメェン!!新感覚(?)っぽい、ロミジュリの始まりだぜこの野郎!」

 そんなはじめ方もありなのか!?

 てか、なんか人格変わってないか!?変わってるよな、てか、お前ホントに神郷ですか!?

 「えと、あの、えと……」

 アンタは動揺しすぎだよ、阪下。

 「フフ、正直言って、ほんとはよく分かんないのよね、ロミオとジュリエットの内容。まあ、どうでもいいから、適当に話しつくって」

 「て、適当にって、そんなに国語能力ないし……」

 「ごまかせ、適当に」

 「だから、適当に出来ないんですってば」

 「フフ、どうにかしてよ、適当に」

 「あの、適当は無理です」

 「じゃあ、適当に他の作者様からのネタパクって作っとけ」

 「それはいけないことじゃ……。ていうか、適当無理だって!」

 「フフ、できるわよ、適当なんだもの」

 「いや、適当って難しいです」

 「そう難しく考えると、適当じゃなくなるんだ。心の向くまま風の向くまま、気ままにやれ」

 「余計にわかんないんですけど……」

 「フフ、ともかく、適当に」

 「そう、適当に」

 え?今打ち合わせ?今更打ち合わせ?てか、全部聞えてるよ!?丸々聞えちゃってるよ!?

 「……ま、貧しいロミオは、み、道端に倒れました」

 いきなり!?ロミオまだここにいるよ!?俺の隣でめちゃくちゃ焦ってるよ!?

 「じゃあ、突拍子過ぎるだろ!?」

 「え!?」

 「フフ、いきなり話が飛ばないようにして」

 だから打ち合わせ聞えてるって!マイク使わない時はOFFにしとけ、コラ!!

 てか、ロミオって貧しいの!?貧しいって設定でいくの!?

 「ろ、ロミオは言います」

 ……。

 「……」

 ……。

 「言うの待ってちゃダメだ!」

 「フフ、まだロミオ、登場すらしてないのよ?」

 「あ!!」

 今更!?

 「ろ、ロミネンスは、山に芝刈り機買いに行きました!」

 ロミネンス誰!?何故に山に芝刈り機買いに行くんだよ!!山に売ってるもんじゃねぇだろ、芝刈り機!

 「ロミネンスじゃないよ、ロミオだよ」

 「フフ、山に芝刈り機は流石に……」

 ナイス!だけど、マジ恥ずかしいからOFFにして!グダグダ感丸出しだから、マイクOFFにして!!

 「ともかく、『むかしむかし』的な言葉でつなげ」

 「フフ、そうよ。昔話は、たいていそう始まるんだから、『むかしむかし』的な言葉でごまかせるわ」

 どんだけ適当!?

 「むかしむかし……竹取のおきなという物ありけり」

 それ違う!違うよ、阪下!それ、もうロミオとジュリエットじゃないから!竹取物語だから!!

 「あ!間違えた!す、すみません!」

 今更謝るんですか!?今のタイミングで謝るんですか!?今まで散々無駄な事言ってきたのに、今更!?


 アッハハハハハ


 なんか、会場にさりげなくウケてるし!!何で!?何でだ!?どこが面白いんだよ!!

 「むかしむかし、ロミオという、貧しいものがおりませんでした」

 ……え?

 「話し終わるぞ、それだと」

 「フフ、始まってもいないのにね」

 「あ!素で間違えた!!」

 今までのは素じゃなかったのか!?わざとだったのか!?

 謝れ!ここまで一生懸命に読んでくださった皆様と、会場にいる人全員に謝れ!!

 「ゴッホン……。むかしむかし、ロミオというものがおりました」

 「……これって、俺舞台に出るべきか?」

 「……一応、言っとけ」

 「……この空気の中?」

 「……健闘を祈る」

 「…………まだ死にたくねぇな」

 死ぬと決まった訳じゃない。頑張れ、小橋。負けるな、小橋。冷たい視線&冷ややかな態度&人前に建つという重圧感にたえろ、小橋。

 「彼は、町の城に住む、ジュリエ……なんだっけ?」

 「ジュリエットだよ、ジュリエット」

 順調に行きそうだったのに、いきなりつまずいちゃいますか!

 「町の城に住む、ジュリエットに恋心を寄せて……いや、馳せて?なんか違うな……。思いを寄せていました?」

 聞くなよ。ていうか、いくらアドリブだからって、無駄な事を言い過ぎるな。

 「ああ、ジュリエット。愛しのジュリエット」

 頑張って小橋が芝居をする。

 ……芝居というか、ロボットダンス?うん、きっとその方が近いな。

 「けれども、彼はとても貧しい。だから、城に足を踏み入れる事さえ出来ませぬ。姫の顔を見ることが出来るのは、祭りのときと、特別な日だけでござんした」

 何だ、何弁だ。ていうか、何故にちょっと古臭い言い方を!?

 「思いが届かないと分かっていても、ロミオはジュリエッツを愛し続けました」

 ジュリエッツ違うから。ジュリエットだから。

 「暑い日も寒い日も、雨の日も風の日も、季節が巡りめぐっても、彼女の事だけを愛し続けました」

 お、ちょっとまともになってきたんじゃね?

 「逢えないとは分かっています。けれど、もう一度、貴女あなたに逢いたい……」

 いくらなんでも、カッチンコッチン過ぎねぇか、小橋よ。

 「そんなある日、彼に幸運はもたらされました。なんと、城でダンスパーティーがあるそうなのです」

 なんか、違う話になりかけている気が……。

 「それは、町の者と親睦を深めるためのパーティーです。もちろん、貧しいロミオにも、そのパーティーに行くことは許されています。けれど、着て行くものがありません」

 ……ますます違うものに近付いてね?

 「そこで、魔女があらわ……って、シ○デレラになっちゃった!!」

 ……自分で言っちゃうのね、そこは。まあ、気付いただけ、よしとしておこう。

 「……う〜ん、と、とりあえず、今来ている、その服のままでパーティーに行く事を、ロミオは決めました」

 お、進んだ進んだ。

 「例え汚い服でも」

 「そして、その日はやってきました」

 お〜い、かぶっちゃったよ?台詞かぶらせちゃったよ?いいのか?このまま続けちゃうのか?もう、グダグダだから、どうでもいいのか?

 「愛しきジュリエット!待っていてくれ!今、逢いに行きます!!」

 はい、普通に感動さくをパクるな。お前もだぞ、作者。パクって、その場をごまかすな。

 (はぁい)

 って、いたのか!?

 (まあ、ヒマだし)

 ヒマなのか!?

 (いんや、ヒマじゃないよ)

 どっちなんだよ……。

 (まあ、細かい事は気にするな)

 細かいか?これ……。

 (多分……)

 まあ、作者とのくだらない会話の間に、いつの間にか、ジュリエット、登場の時が来ていた。

 ああ、マジ最悪……。



ふぅ、やっと話が進みだします。

まあ、地道になんですけど……。(焦

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ