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ドSな俺と、ドMなアイツ  作者: 下弦 鴉
第三章 文化祭は所詮前菜?
83/117

82、大丈夫なのか!?


明日でテストも終わり……。

その代わり、部活が始まる……。

ああ、俺の安らぎの時間、さらば……。


 「フフ、今日という今日は、練習するわよ」

 「イエッサー!」

 「フフ、諦めるという事は、己の心の弱さに負けるということ、いいわね」

 「イエッサー!」

 「フフ、……じゃあ、気合入れていくわよ!」

 「イエッサー!!」

 ……馬鹿か、こいつら。

 「フフ、ノリが悪いわよ、姫」

 「姫じゃねぇよ」

 「気にすんなよ、お前は姫だ」

 「ちげぇから」

 「大丈夫、可愛いよ」

 「嬉しくねぇし」

 「なんなら俺が」

 「で、何で急に劇の練習?」

 「俺はシカト!?てか、なんでかぶせんの!?」

 「フフ、気分よ」

 「気分でいいのかよ」

 「いいんじゃないのか?」

 「いいと思うよ、私は」

 「ねぇ、ちょっと、聞いてる!?」

 「フフ、まあいいじゃない。もう明日なのよ、本番」

 へぇ明日かぁ……。って、マジですか!?

 「ちょ、それって……」

 「まあ、大丈夫だろ」

 いやいやいやいや!ダメだから!大丈夫じゃないから!だってさ、まだロミオ決まってねぇじゃん!てか、なんでまだ決まってないの!?

 「大丈夫だよ、自分を信じて!」

 いや、信じたくないよ、今の現実。否定したい、全力で。

 「あの、聞いてますか?」

 聞いてねぇよ。お前なんかお呼びじゃねぇよ。

 「なあ、なんでそんなに目が冷たいのかな?何で俺に対してみんな冷たいのかな?」

 「フフ、邪魔だから」

 そのとーり。

 「まあ……いなくても変わりはいっぱいいるしさ」

 ごもっともで。

 「……薄いし」

 だね。

 「薄いって、影が!?影がですか!?俺最近、ヒロインより頑張ってるじゃん!」

 「ヒロイン馬鹿にすると、痛い目見るわよキィーック!!」

 ネーミングセンス無っ!てか、ダサっ!!

 「呼ばれて桃の木天狗の木!!」

 ……なんか、ちがくね?

 「ダーリンに貶される事、6年間!愛を感じて今日も森野美咲は生きて」

 「死んどけ、とりあえず」

 「嫌よ!影薄に侮辱されるなんて、嬉しくても喜べないわ!素直に!!」

 ああ、嬉しいんだ……。

 「……他のクラスが何故ここに?」

 お、確かにそうだよな、神郷。

 「まあ、森野さんだし……」

 『当たり前だよねぇ』ってか?俺の居る所にこいつは居るってか?マジウザいんですけど。

 「さあ、今日という今日は、許さないわ!影薄小五郎!」

 「主人公の友達なめんな!毒舌M小娘!」

 ……ところで、何でこの2人って、こんなに仲悪いの?

 「いざ尋常に」

 「勝負だ!!」

 ……勝手に殴りあい始めたし。

 「フフ、頑張れ、美咲」

 「負けんなぁ、隣のクラスの少女ぉ」

 「が、頑張れ!」

 ……観客できちゃってるし、応援してるし。

 てかさ、劇の練習はどうなったの?やめたの?本番明日なのに?こんなに悠長に過ごしていいの?

 (ま、気楽でいいんじゃない?)

 あ、作者だ。てかお前、まだテスト期間中じゃ……。

 (どうせ国語だけだ)

 だから。

 (まあ、一応国語は得意だスィ、他のもそれなりに頑張ったスィ、まあ、何とかなるかなって)

 勉強は?

 (してないよ、当たり前じゃん!)

 即答ですか……。てか、当たり前なのは、勉強してる人だから。

 (いいんだよ、勉強はかじる程度で)

 ……だからお前は馬鹿なのか。

 (馬鹿じゃない!やれば出来る(はずの)子なんだ!)

 お〜い、ちっさく言った『はずの』もはっきり聞こえてんぞぉ。

 (……サラバだ!!)

 逃げたし……。

 「私は負けない……。私には、護りたいものがあるの!」

 「俺は負けられないんだ!意地とプライドと俺の存在が懸かってるんだ!!」

 ……なんか、ややこしくなってきてるし。てか、観客増えてる!?なんで!?

 「愛は必ず勝つ!」

 「影薄の底力は必ず勝つ!」

 たいていの奴は負けてるからなぁ……。

 「ヒロインなめんな!」

 「影薄なめんな!」

 どっちもどっちだよ、もう。てか、どーでもいい。

 「……帰るかな」




 まあ、そんなこんなで体育館を去ったのはいいけど、ホントに明日が本番なのに、一回も練習していない、俺らの劇は無事成功するのであろうか……。

 てか、この話、どうでもよくねか?

 (全くもって、そのとぉーりっ!!)

 ……作者よ、製造者のお前がそんな事言ったら、この小説は終わりだ……。



まあ、そんなこんなで、とうとう文化祭に無理矢理こじつけました。

て、ことで、次回からは、文化祭編です!


え?今までのはそうじゃなかったのかって?

……う〜ん、……微妙ですね……はい。


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