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ドSな俺と、ドMなアイツ  作者: 下弦 鴉
第三章 文化祭は所詮前菜?
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81、燃えすぎ注意!?



テスト期間中なのに、テスト勉強する気ゼロってのは、ヤバいんでしょうか?


まあ、そんな事は捨てといて、本編をどうぞ!!


 で、なんなんだ、これは。どうなったらこうなるんだよ、これは。ていうか、この教室に何があった!?

 「あ、瀬川〜」

 「チースッ」

 「フフ、目が点になってるわよ?どうしたの?」

 こっちが聞きたいんですけど!?

 え〜っと、あ〜、今の俺のクラスは、爆心地状態です。なんていうか……その、散らかってる?

 「どうしたらこんなに汚くなるんだよ」

 「作ってたから」

 「当たり前すぎるし、つまんねぇし、薄いし」

 「何が!?何が薄いんだよ!?」

 「もち、影が」

 「酷くねぇか!?」

 「気にするな、影薄小太郎之介よ」

 「無駄に長くて嫌なあだ名つけんなよ!」

 「フフ、五月蝿いわよ、お父様」

 冷たい目の自称女王。

 「少し静かにしてよ、お父様」

 鬱陶しそうな目をした学級委員。

 「そうだぞ、おじい様」

 いやにニタニタしてる神郷。

 「俺はお父様役だ!おじい様役なんかじゃねぇよ!!」

 「黙れ、薄影」

 「どこの忍!?」

 ナイスツッコミだけどさ、みんなの目が、目線が痛いほど冷たいのに、何で気付かないかな?

 え?今の時間何?急にそこ聞く?フツー。てか、今更聞く事じゃないですよ、読者様。

 「てか、作れ」

 「命令っすか!?」

 「いいから黙って作れ」

 命令系だし、言葉が痛い!棘がありすぎて、やわな小橋の心に深く突き刺さってるよ!?もう抜けないよ!?

 でもな、でも、俺はまだ、神郷がそんなに冷たい奴だなんて信じてないからな!戻ってくりゃれ!元の優しい(?)神郷に戻ってくりゃれぇ!!

 「フフ、だから使えないのよ」

 お前は相変わらずに冷たい……。氷の女王だよ……、心が。

 「みんな頑張ってるんだよ!?もっと本気で出来ないの!?」

 いや、小橋も小橋なりに頑張ってるんだよ?ていうか、精一杯に、一生懸命頑張ってるから、そんな冷たくあたるなよ!

 「……そか、そっか……。みんな俺の事嫌いなんだな……」

 ほら!ネガティブモード入っちゃった!!

 「嫌いじゃねぇよ!」

 お!いい事言うな、神郷。それでこそ―――

 「好きでもねぇけど」

 結局、それ!?結果的に、そっちにいっちゃいますか!

 「フフ、使えない男なんて、二酸化炭素以下よ」

 例え分かりにく!!なんだよ『二酸化炭素以下』って!環境に悪いってか!?小橋は、その存在自体、環境に影響を及ぼすってか!?

 「違うよ!そんなに小橋君いじめちゃ、可哀相だよ!」

 まあ、お前も軽くいじめてたけどな。でも、これで天使が、舞い降りて―――

 「ちょっとジミーで、ちょっと心が穢れてるだけで、ちょっとウザくて調子に乗りやすいだけで、他の部分は普通の子なんだよ!!」

 ……来なかった……。

 フォローになってないよね、これは。逆に小橋の心、ずたずたに引き裂いたよね、これ。

 「みんなの気持ち、よく分かったよ。……じゃあ、そろそろ逝くわ」

 うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!逝くって……ちょ、待てぇぇぇい!!

 「いま、……まで、ほんどに、……あ゛り゛がどう゛」

 ちょ、泣いてるよ!?号泣だよ!?ちょ、みんな!ホラ、小橋が泣いてるよ!?


 「ボンド取ってぇ」

 「あいよ〜」

 「ちょ、そこ縫う所と違うじゃん!」

 「ウゲッ!……マジだ……」

 「うわ〜、またやり直しだな」

 「だ〜れか〜。のり取ってぇ、もしくはボンドォ」


 む、無視!?集団無視!?いくらなんでも、小橋が哀れ……。

 「って、小橋!?」

 「なんだよ、人気者。この俺、陰気者に何用だ、こら」

 こ、壊れてる……。

 「な、何用って、何しようとしてんだよ!」

 「何って……紐なしバンジージャンピング?」

 「聞くなよ……。てかそれって、ただの飛び降り自殺じゃんか!!」

 「そうとも言う」

 「やめろよ!!」

 「じゃあ、パラシュートなしスカイダイビングするわ、屋上から」

 「それも単に飛び降り自殺だから!降りる所が高くなっただけだから!!」

 「そうとも言う」

 「お前は、馬鹿か!?」

 「じゃ―――」

 「と、ともかく!ともかく、落ち着け。な?」

 「落ち着いてるよ、もう冷たく凍りつくほどにな」

 どんだけですか!?

 「よし、じゃあ、まず、こっちに―――」

 「森野美咲、ピッチピチの13歳!!今から、ダーリンの胸に飛び込みます!!」

 「お前はどこから出てきたぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 飛んできたハエを、平手ビンタで撃退。ちっ、汚ねぇな。ったく……。

 「ああ、素晴らしき愛のビンタ……。おかげでちょっと、骨がずれたみたいです……」

 うん、軽くヤバいな。まあ、でも、森野だし、いっか♪

 「瀬川。俺、そろそろ逝かなきゃ。黒い服纏ったおっさんが待ってるからさ」

 「待て待て待て!行くな、ついて行くな!そのおっちゃんは危ないから!!」

 「大丈夫」

 「何を根拠に言ってんだよ!」

 「何って……囁き?」

 「耳を傾けるな!無視しろ、無視!!」

 「で、私に他のお仕置きを……」

 「小橋の代わりに、逝け」

 「はい!……って、えぇっ!?」

 「はぁい、Let’s go♪」

 「素晴らしい発音だわ!さすがはダーリン!!それで、I love Misakiと言っ」

 「たら、死ぬか?」

 「愛に溺れて」

 「じゃ、普通に……死ねやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 本気で窓から突き落とそうとしました。うん、真面目に本気で。え?犯罪?はん!そんなのかんけぇねぇよ!!HAHAHA!!

 「……逝かないと……」

 「お前はここに居ろ!大丈夫だ、俺がお前の存在を認めてやろう!」

 「マジでか!?」

 うぉう!?急に元気復活!?てか、どんだけ存在認めて欲しかったんだ!?

 「本気と書いてマジか!?本当と書いてマジか!?」

 「りょ、両方で……」

 「有難う!My best friend!!」

 はぁ〜い、キモいから抱きつこうとすんなぁ〜。本気マジでキモいからなぁ〜。

 「さあ、みんな!最優秀賞という名のトレジャーを掴むために、はりきってパネル絵と学級旗を作ろうではないか!!」


 ……。


 また集団無視!?てか、どんだけ性格変わってんだよ、小橋!!






 ま、まあともかく、順調に準備は進んでる……。てかさ、劇の練習はしなくていいのかね、俺ら……。


ちなみに、パネル絵などを作る時間は、学活と放課後だけです。で、今は、もう放課後。

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