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ドSな俺と、ドMなアイツ  作者: 下弦 鴉
第三章 文化祭は所詮前菜?
74/117

73、Sの逆鱗に触れる事無かれ!?


新キャラ登場ですが、名前が出ないんで、ここで言います。

土田 真弦 (つちだ まつる)。よろしくです。

 「ダーーーーーー」

 「うるせい!!」

 帰り道、馬鹿に襲われました。ん?馬鹿って誰かって?もちろん、あの馬鹿です。え?分かんない?理解しろ、このヤロー。

 「なんで!なんでよ!!」

 「何がだよ」

 「何でこんなにも長い間、ヒロインである私が本編に出ないのよ!!」

 「そんなの知らねぇよ」

 「なんで!」

 「知らねぇって」

 「どうしてなのぉぉぉぉ!!」

 道路に跪き、嘆きに嘆く。うん、五月蝿い。近所に迷惑だね、うん。

 「みっさーーーーーーーーきっ!!」

 「がはっ!!」

 と、飛び蹴り!?初登場にして、飛び蹴りですか!?ちょ、森野かなり飛んでったぞ……。

 「もう、美咲はおっちょこちょいなんだからぁ」

 何、その自分は悪くないですよ的な笑みは!?

 「今日は一緒に帰ろうって言ったじゃない」

 「……それは昨日よ」

 「あれ?そうだった??」

 「今日は、ダーリンと帰るの」

 「ダージリン?」

 「『ジ』が余計よ、『ジ』が」

 「ダーリンって……うそ!?許婚的な人いた的な!?」

 ……すみません、意味分からないんですけど。てか、

 「俺はダーリンじゃねぇよ!!」

 「ダーリンよ!私の愛すべき、ダージリンよ!!」

 「お前も一文字多いから!」

 「愛が多すぎるの!仕方ないでしょ!!」

 「キモいんだよ!死ね!マジで死ね!!」

 「嫌よ!」

 何故にハモり!?ハモる必要がどこにあった!?てか、君は誰ですか!?

 「ダーリンがいる限り、死ぬのはいや!!」

 「みさっきーが生きてる限り、死ぬなんて嫌よ!!」

 誰?みさっきー誰?てか、ホントに君誰?

 「……あ、間違いだったみたいです、じゃ」

 ともかく、関係ない顔して帰ろうか―――

 「なっ!?」

 何!?不覚にも声に出てしまったぞ!チクショウ、弁当の日に、弁当を持ってくるの忘れた時並に悔しい……。ああ、隣で美味そうに弁当を食っていた、小橋の憎たらしい顔がよみがえる……。

 で、そんな事より今の状況。女の子に、てか、本当に女の子なのかな?

 「てめぇ、私のみさっきーに何した?」

 ……胸倉つかまれて、宙ぶらりんです……。く、苦しい……く、空気を、俺に空気を……。

 「やめてよ、やめて!私のために、争わないで!!」

 お前のためじゃねぇよ!何勘違いしてんの!?てか、これのどこら辺が争い!?一方的な、暴力じゃん!非暴力・不服従だぞ、このやろう!!……って、非暴力じゃねぇな……。

 助けてください!助けもとめんの嫌だけど、今だけ助けてくれ、ラーメン魔。鎌持ってる危険な人でも、疫病神憑いてる人でもいいから助けて!!く、空気が、俺の、俺の大切な空気がああぁぁぁぁぁぁぁぁ……。

 「ちょ、ホントにやめないと、ダージリンが死んじゃう!」

 一文字ィぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!多いよ、多いってば!!あ゛〜、ツッコませてくれ!この馬鹿に、一度でいいから、ツッコませてくれ!お願い、150円あげるから!!

 「みさっきーが言うなら……」

 てか、あだ名適当すぎねか?勇者コバッシー並に適当じゃね?てか、イントネーション一緒じゃね!?

 「……はぁ……」

 空気を有難う。神様仏様、ラーメン魔様死神様疫病神様(?)……。

 てか、女子に見えないこの女子はなんですか?森野の護衛ですか?SPですか?なんなんですか、あの馬鹿力!てか、俺って……。

 「大丈夫?」

 どのへんが大丈夫そう?どこをどう見たら大丈夫に見える?教えてくれ、森野。

 「……誰だ、アレは」

 「アレって?」

 「あの人だよ、馬鹿力」

 「ああ、友達」

 うん、それは分かってるよ。うん。てかさ、誰って聞かれてんだよ?普通友達かどうかなんて聞きますか?てか、名前聞いてるのに決まってるじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 「名前だよ、名前!」

 「ああ、名前ね、名前」

 今更理解ですか!?遅くないっすか!?遅くないっすか!?!?

 「ええとねぇ……まーちゃん」

 そっか、まーちゃんね、まーちゃん……って、

 「あだ名じゃねぇよ!名前って言ってんだろうが!!」

 「ああ、久しぶりな罵声……ふふふ」

 「殺していいですか?」

 「無駄よ、私は既に死んでいるの」

 「愛に溺れてとか言うなよ」

 「……」

 「そう言おうとしたんかい!!」

 「ちょっと!みさっきーの頭は単純なの!そんなにシンバルみたいにバンバン叩いてたら、大切な何かを失っちゃうでしょ!!」

 大丈夫!もう常識というものが抜けてるから!!とっくのとうに失ってるから、これ以上失うものはありません!!

 「てか、名前を教えろよ!」

 「あんたみたいなチビに、なのる名前なんて何もないわ!!」

 ……………………………………………ちび?

 「ちょ、まーちゃん……」

 「何よ!こんなチビに、何が出来るの!?チビなのよ、チビ!!」

 ……………………………………………チビ?

 「そ、それ以上言っちゃ―――」

 「チビなものはチビよ!チビにチビって何が悪いの!?」

 …………………………………………………。

 「に、逃げるよ、まーちゃん……」

 「なんでよ!」

 「いいから、は、早く逃げるよ!!」

 「何こんなチビに怯えてるの?」

 「!!そ、それ以上チビって言ったらダメなのっ」

 「??何か、おかしいわよ、みさっきー」

 「と、ともかく、もう言っちゃだめ!!」

 「気にしないわ。私、正直に言わないと気がすまないの」

 「だ、だけどね、この人には……」

 「だから、チビなんだから仕方ないでしょ?」

 「!!」

 ………………………………………ふふふ、ははは!!


 ……え、えっと、その、こ、こんにちは、下弦でございます、読者様。あ、危ない状況、ていうか、瀬川の禁句ゾーンに思いっきり土足で踏み込んだんで、理性とか、常識など、全てなくなっています。え?誰がって?そりゃあもちろん、瀬川ですとも。危ないですけど、ちょっと、状況を説明しましょう。

 マジギレした瀬川は、黒いオーラを身にまとって、不敵な笑みを浮かべてます。そして、悪魔のような笑い声になってます。いつもは『HAHAHA』じゃないですか?今は


 「ふはははははははははは!!死ね死ねぇ!!」


 ……てな感じになってます。いわゆる、暴走中ですね。はい?何で、暴走したのかって?アレで理解できませんでしたか?彼のプライドが、あの禁句を許せなかったのです。そして、とうとうマジギレしたのです。はい。


 「キャアアァァァァァァァァア!!」

 「や、やめ―――!!」


 で、容赦ないですね。うん、追いかけっこしてるんですよ、今。捕まったら最後、【ピー】……あれ?言葉に出てないな。では、もう一度、【ピー】……。なんか、雑音がかぶりますね。ともかく【ピー】で【ドカーン!】で【ドゴォン!!】になるんです。……一言に言う、虐殺ですね。え?本当に殺すのかって?もちろん―――。


 「いやああああああああああああああああ!!!」


 ……。何も言ってないのに、逆に止めてたのに、哀れなり、森野……。


 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいもう許してくださいすみませんでしたごめんなさい!!」

 「……去ねや」


 ……きょ、今日は、これくらいにしときましょうね?そ、そうですよね、読者様。え?続けちゃおう!?ちょ、ダメですって!!そこより先に、入っちゃいけません!!ちょ、……お止まりくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!



……デッド・オア・アライブ。

まさに、生死の狭間にいます。あの2人は……。

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