72、燃える先生!?
意外と高校とは忙しいもので、PCを開く暇がありませんでした。
まあ、眠かっただけです、すみません。
サボり症ですみません……。
…………………、あ。……どうも、こんちわ。もうそろそろ帰りたい瀬川です。あん?どこにいるって?学校だよ、もちろん。夏休みなんてとっくに終わって、もう始業式だってとうの昔さ。で、今は、
『文化祭の後に待つのは、汗と涙の結晶の体育大会だ!』
なぁんて、らくが……殴り書きを先生がしてる。先生って誰?担任だよ。あたり前じゃん。え?名前?多野先生。全くやる気のない奴だけど、今は燃えに燃え盛ってます。
「文化祭など、前菜に過ぎない。メインディッシュは体育大会なのだ!」
「……はぁ」
「そこ!ため息つくな!!」
「……あい」
「返事は『はい』だ!」
「はいはい」
「一回でよろしい!!」
「……はぁ」
「だから、ため息つくなぁぁぁぁぁ!!」
……じゃあ、そんなにイキイキした目をするな、似合わないから。もっとさ、やる気のない感じにして。
「ともかく、文化祭の準備なんて、とっとと終わらせて、いち早く体育大会の練習をするぞ!」
……まだ、科目も決まってないのに?文化祭の担当すら決まってないのに?
「では後は、学級委員。頼んだわ」
……何か、一気にやる気なくしてるし。どんだけ文化祭が嫌いなの?文化祭に何か嫌な思い出でもあるのかよ、先生……。
「えっと、じゃあ、まず、その」
お〜い、学級委員どうした?何でそんなに困ってんの?何でそんなに焦ってんの?あの馬鹿な先生の痛い視線なんて無視しろぉ。
「……ぱ、パネル絵係と、学級旗係、それと、学級の出し物係を決めましょう」
「あ〜い」
やる気ねぇなぁみんな……。ま、俺もその一人だけど……。
「じゃ、まず―――」
「私と瀬川君は、出し物がいいでぇす」
お〜い、誰だ、勝手な事抜かしとんのは。
「じゃ、俺も」
お、名も無き影薄。最近で番多くてよかったな。
「じゃあ、斎賀さんと瀬川君と、あと……なんだっけ?」
学級委員!?ちょ、クラスの人の名前覚えてねぇの!?小声で『なんだけ』って言ってるの、聞えてるからね!!
「おはし……だっけ?」
「違うよ、まばしだよ」
「なんかちげくね?」
「じゃあ、おおはし?」
「なんかちげくね?」
「じゃ、何?」
「……」
「……」
お〜い、両方とも忘れたの?男女ともに忘れたの?可哀相だよ?いくらなんでも。影薄くっても、最近ははりきって頑張ってるんだから、少しは報われないと、哀れだ……。
「小橋だよ、小橋!」
「あ、そうだ!」
「そうそう、小橋だよな、うんうん」
……ドンマイ、影薄ラー。
「薄ラーじゃない。小橋だ」
「読心術すんな、影薄」
「言葉に出てたよ」
「あれ?そうだったか?」
「影薄ラーと、はっきり言ってた」
「そりゃドンマイ」
「てか、なんで出し物にされたか、お前は疑問に思わねぇの?」
「あ」
気付いてたけれど、時既に遅し。学級出し物の字に、大きく丸がされてる。
「……遅かったか」
「何たくらんでるんだろうな、斎賀」
「知らん」
「瀬川を入れたってことは……」
「何だ、その笑いは」
「え?笑ってねぇけど?」
「歌舞伎役者みたいな名前しやがって、生意気な事言ってんじゃねぇよ」
「それとこれとは関係ねぇだろ!?」
「……」
「無視するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「小橋五月蝿い!静かにしてろ!!」
先生に怒られてやんの。ざまぁねぇな。
……てか、小橋の名前、覚えてますか?下の名前。……コバッシーじゃないですからね。小橋コバッシーて、明らかに変でしょ?ちなみに作者は思い出すのに、半日を要しました。(事実)
で、決まった結果。
つーか、その前に、パネル絵と学級旗について、軽く説明してやろう。感謝しな。
まず、パネル絵から。
パネル絵とは、ベニヤ板二枚を重ねて、大きな画用紙に絵を描いたもの。渋谷にある、壁の絵とか、そんな感じのを想像してくれ。ん?無理だと?頑張れ、もう少しできっと答えは導き出せる!
で、その年その年に決まったテーマがあって、それに沿ったパネル絵を作る。今年は、『絆』。それに沿っていれば、どんな絵でもいい。材料は何でも使っていいから、安く綺麗に出来れば出来るほどいい。見た目と工夫が、審査される。
で、学級旗。
字の如く、学級の旗。どんなものでも構わない。キャラクターをパクろうが、何をしようが、問題ない。学級旗も審査されるので、適当に作ってはいけない。ちなみにこれは、体育大会でも使う。
……らしい。あの先生は、適当な事しか言わんので、これぐらいしか分からん。文句がある方、ぜひ作者に訴えてくれたまえ。HAHAHA。
んで、余談だけど、それらで優秀賞を取ると、賞状とカップがもらえる。そして、『文化祭』『体育大会』『合唱コンクール』でそれら全ての頂点に立つ事を、『三冠王』と言う。その『三冠王』の座を手に入れると、そのクラスには焼肉食べ放題権が授与される。だから、クラスの団結力と、絆が深まれば深まるほどに、『三冠王』への道は開けるのだ。
軽く説明も終わったところで、今度こそ、出し物メンバー紹介。
俺、斎賀、小橋、神郷、学級委員(女)、その他大勢。ま、主要の奴らだけ紹介しとけばいいよな。ん?名前の表記が一人おかしい?あれぇ、ホントだぁ。えっと、学級委員は、阪下。て、事で、ヨロシク。
「じゃあ、これで、終わりです」
「ご苦労ご苦労!では、今日は解散!明日には完成できるよう、努力したまえ!!」
いや、それは無理だからね。どう考えても、無理だからね、今だけ熱血先生。
文化祭編になりそうですが、まだなりません。
ん?なぜかって?
ネタが出来てないからぁ(泣笑