67、瀬川家の一日!?
なんか、ものすっごく適当な話なんですが、良かったら読んでくださぁい……。
……暑い。ものすごく、かなり、ともかく暑い。……あ゛〜、暑い。
ミ〜ン、ミ〜ミ〜ミィ〜〜〜ン……
セミはウザいし。
慎吾ぉぉぉぉぉぉ!このドアを開けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
変態はしつこいし。何よりかったるい。こんな日は、のんびり過ごすのに限る。てか、怪我がまだ治ってねぇから、のんびり過ごすしかねぇけど。
あ゛〜〜〜、あぢぃ……。
ミ〜ン、ミンミンミィ〜〜〜ン……
……。
ミ〜ン、ミ〜〜ミ〜〜〜ミィイ〜〜〜〜〜ン……
………。
ミィ〜〜〜ン、ミンミンミンミンミンミィ〜〜〜……
…………。
慎吾ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
………………ウザい。
「なんだよ、クソ親父」
「親父じゃない!パパだよ、慎吾!!」
「すみません、ボクの親父は数年前に死んだんです。だから、親父なんていません……」
「勝手に設定変えちゃダメだろ!?ホラ、下弦さんだって、困るだろ!?」
「困るか」
「じゃあ、パパが困る!」
「勝手にやってろ」
開けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
あ、そうそう。いうの忘れてたけど、親父がいるの、外だから。家からの追放だから。
慎吾ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
うるっさいなぁ。こちとら疲れたまってんだよ、疲労困憊なんだよ。休ませろよ、ド変態。
あ゛〜、早く母さんが帰ってくれば、あの馬鹿がどうにかなるんだけどなぁ。つーか、何で主婦はあんなにも『セール』という言葉に弱いんだろう……。俺にゃあ、一生分からないだろうな……。
あ゛〜〜〜、あぢぃ〜〜〜。
あ、かき氷でも作ろうか。シロップは確かあったし、氷削るやつもあるから、出来るはずだ。あ、でも、肝心の氷があるかな……。
慎吾おおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
……疲れないのかね、あの30代後半の変態は。
「……氷はあったけど、削る奴どこだ、削る奴………」
これは……あれだ、レモン絞る奴だし。
あ、これは……、何これ?はじめて見たぞ、こんなん。どうやって使うんだ?
お、これか……、って、またレモン絞る奴!?何で2個も持ってんだよ!一つでいいだろ、一つで!
これはぁ……ジューサーじゃん。用ないよ、こんなん。
あ゛〜、暑いし、ないし。なんか、嫌になってきたぁ。
し〜〜〜ん〜〜〜〜〜ごぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
……飽きずにあの変態はまだ吠えてるし。母さんがいない間に、アイツといると、俺の安全が保障できねぇんだよな。ああ、自分の部屋に鍵が欲しいよ……。
「っかしいなぁ、あったはずなんだけどなぁ、氷削る奴」
てか、かき氷の氷削る奴に、名前あんのかな?
かき氷製造機?……なんかベタだな。
氷削り器?……言いにくくね?
氷削る君?……メーカーによるな。
……一番初めのが、一番しっくりくるな。
てことで、俺の探し物の名前は、かき氷製造機って事で。まあ、どうでもいいんだけど、ほかに考える事もなかったし、暇だったから。
「……ねぇなぁ……」
どこにしまったんだ?去年はあったのに……。あれ?一昨年だっけ?その前だったっけ?……まいっか、そんな事。関係ねぇな、きっと。
〜 数時間後 〜
「……ない」
かき氷は諦めるか。なんか、秋田市。じゃない、飽きたし。
慎吾ぉぉぉぉ!開けてくれよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
変態も飽きずに頑張って吠えてるし。そろそろ入れてやってもいいかな?でもなぁ……。
「あら、どうしたの、俊さん」
「麻理ぃぃぃぃ」
あ、母さん帰ってきたみたいだ。
……荒らしたの、片付けてねぇ。ヤバい、母さんの雷が落ちる……。
「どうしたの?そんなに泣かないでくださいな」
「だってなぁ、だってなぁ。酷いんだぞ、慎吾の奴」
「どうしたんです?」
「『散歩に行こう』って言われたから、嬉しくって外に出たら、すぐに鍵閉めたんだぁ」
「まあ、だまされてしまったのね」
「パパは嬉しかったんだよ、心からぁ」
「はいはい。でも、慎ちゃんは怪我してるんだから、散歩は無理だと思わなかったの?」
「パパに抱っこされて行くのかと……」
「誰が頼むか」
馬鹿が母さんに移らないうちに、止めに入ってみました。あ〜、玄関って涼しいんですねぇ。
「慎吾ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
馬鹿な話を聞いている間に、一応片付け終わってよかった。てか、親父が馬鹿でよかった。
「近寄るな、汚らわしい」
「パパは綺麗だよ?身も心も、まっさらさ!」
「……どこが……」
「仲がいいのねぇ、慎ちゃんと俊さんは」
「どこが!?」
「ホントかい!!」
「喜ぶな、変態ジジイ!」
「変態じゃない!過保護なだけなんだ!」
「分かってんなら、直せ」
「お前は俺の子だぁぁぁぁぁ!!」
「急に意味わかんねぇ事言うな!」
渾身の一撃をかまして(顔面に♪)、とりあえず自分の部屋に逃げときました。
あ゛〜〜〜、あっぢぃ……。
さぁ、どうする私。そろそろネタ切れじゃない?てか、今回適当すぎじゃない、下弦?どうするの、下弦!どうなっちゃうの、私!!