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ドSな俺と、ドMなアイツ  作者: 下弦 鴉
第二章 愉快な夏休みの過ごし方
63/117

62、緊急キャラ会議!?




和やかに進みたい……。コメディーに帰りたい……。

これ、作者の願いです……。


 (緊急『ドSM』キャラ会議ぃ。第二回、ヒロインキャラを元気にしようを、開きたいと思いまぁす!司会は、主人公不在のため、私が勤めさせていただきます)

 いきなりなんだ!?って思うでしょうが、これも本編の一部ですよ?作者の悪戯でも、手抜きでもありません。あ、ドッキリでもないですよ?

 (ではでは、論議を始めたいと思います。何か意見のある人、挙手よろしく!)


 ……シ〜ン……。


 だ、誰も手を挙げてくれない。てか、暗いよ。

 「ギチョー」

 (はい。なんですか、葛野木さん)

 「そんなハイテンションでやられても、私達、テンション上げるの無理です」

 「フフ、右に同じく」

 (なぁにぃ!?)

 「だから、テンション下げて」

 「そうだ、バ鴉。空気読め」

 ……みんな暗いし、私に冷たい……うぅ。でも、挫けないぞ!

 (ともかく、この作品の存在意義である、ハイテンションさが今は欠けております。てか、シリアスな感じになってる?)

 「そーですね」

 「フフ、だから何?」

 (ここだけでも盛り上げようと思ったんだけど、ダメですか?)

 「だめだね」

 「ダメだな」

 (全否定ですか!?それは!!)

 「YES」

 みんなで合唱。……即答って、こんなに辛いものだったっけ?

 (と、とにかく!森野を元気付けるために、何かいい方法ないの?)

 「……ない、かな」

 「フフ、分からないわね」

 「議長、浮かばねぇよ」

 「あ゛〜、めんど」

 (狩燐!もっと積極的に考えなさい!)

 「もういいじゃん、あのままシリアスな感じで最終回―――」

 (それはダメ!なんか、嫌!!)

 「じゃ、……何する?」

 (それを聞いてるんだけど……)

 「あ、そか」

 「てかさ、毒舌だけど今は元気ない人、どこ?」

 「美咲?そういえば……」

 「フフ、自室にこもりっきり。連れ出そうとしたんだけど、ドア開けてくれなかったの」

 「じゃあさ、元気付けるの、無理じゃね?」

 「何故に?」

 「部屋から出なかったら、俺達何の使用もねぇじゃん」

 「あ」

 (そこを何とかするのが、作者の仕事ってもんよ!)

 「出来なさそー」

 「フフ、頼りないわね」

 「ま、せいぜい頑張れ」

 「無理だろ」

 ……酷いよ、この人達……作者イジメだよ……うぅ。

 「泣かないでよ、下弦」

 「フフ、応援してあげるから」

 「俺、ついて行ってやろうか?」

 「お前が行くと、余計失敗する気がする」

 「何ですと!?」

 「あ〜、確かに。成功率が限りなくゼロに近くなるわね」

 「フフ、無力な影薄君に出来る事なんて、何もないわよ」

 「酷くね?みんな、酷くね!?」

 ……お、調子出てきたんじゃね?

 (だからさ、森野を元気にするために、協力してよ、ね?)

 「だから、何するんだよ」

 「そうよそうよ!」

 「……俺なんて……ハハハ……」

 「フフ、落ち込んでる暇ないわよ、小橋」

 (じゃ、突然ですが、クエスチョン!今の季節はなんですか、葛野木さん!)

 「え?私!?……えっと、夏」

 「正解。それじゃ、夏といえば何?小橋!」

 「呼び捨てかよ!」

 (いいから答えて)

 「夏といえば……」

 (はいタイムアップ。同じ質問を……斎賀さん!)

 「早くねか!?」

 (黙ってろ、で、斎賀さん?)

 「フフ、海、かしら」

 (あ、それもあるね、でも、不正解。じゃ、もっかいチャンス、小橋、答えやがれ)

 「命令になってんじゃん!」

 (いいから答えろよ、かったりぃなぁ)

 「……夏といえば、」

 (狩燐君は?)

 「言おうとしたのに!」

 (遅いんだよ、影薄。で、狩燐君)

 「肝試し、とか?」

 (ビンゴーーー!!)

 「ビンゴだったの!?」

 影薄と同じツッコミをしたくなった方、ビンゴじゃありません。ノリです、ノリ。

 「でも、瀬川は怪我してんのよ?」

 「そうだ、どうすんだよ」

 「フフ、まさか、直してくれるのかしら?」

 「だったら、アイツの腐った脳もどうにかしてくれ」

 (まさか。流石に直せないよ。てか、出来たらもうとっくにやってる、てか、やらされてる……)

 「それもそうね」

 「だな」

 「フフ、つまらないの」

 「使えない作者だな」

 (そこ!瀬川と同じ事言わない!!)

 「あ、ゴメン」

 で、どうでもいい小橋が謝ったところで、ここからが本題。え?今までのは本題じゃなかったのって?……う〜ん、飾りみたいな感じかな、あれ。

 「で、どうすりゃいいの?」

 (だから、肝試しやって)

 「フフ、どこで?」

 (この屋敷内で)

 「それは分かってるわよ」

 (そうですか)

 「するとして、それをどうやって知らせるんだ?」

 (夕食が終わってから、私から言いましょう!)

 「森野は来るけど、瀬川はこねぇぞ」

 (あ)

 「忘れてたの!?」

 (テヘヘ☆)

 「フフ、やっぱり頼りないわ」

 (な、何とかするよ!)

 「でも、」

 (黙れ影薄、でしゃばるなボケ)

 「俺に対して、なんか恨みでもあんの!?」

 「ともかく、決戦は夜って事だな?」

 (その通り)

 「で、肝試しやって、元気出させるの?」

 (出させるんじゃなくて、元気にさせるの)

 「フフ、そのためには、瀬川も必要なのね」

 (そゆ事)

 「なんでさ?」

 (影薄にはわからねぇさ、影薄には)

 「二回も言うなよ!」

 ではでは、夜の決戦に控えるために、休みますかな。

 「俺、肝試しできるように場所とって来るよ。お化けは、村瀬達にやらせるから」

 「じゃ、私は部屋でのんびりしてようっと」

 「フフ、私は美咲の所へ行ってみる事にするわ」

 完璧に影薄を無視してそれぞれ去って行きました。

 「……俺、瀬川の所行って、励ましてもらおうかな?」

 哀れなり、影薄よ。



次回、無理矢理ながら、瀬川を肝試しに連れてきます。何が何でも、やらせます。

そして、コメディーに帰りたい……。


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