62、緊急キャラ会議!?
和やかに進みたい……。コメディーに帰りたい……。
これ、作者の願いです……。
(緊急『ドSM』キャラ会議ぃ。第二回、ヒロインキャラを元気にしようを、開きたいと思いまぁす!司会は、主人公不在のため、私が勤めさせていただきます)
いきなりなんだ!?って思うでしょうが、これも本編の一部ですよ?作者の悪戯でも、手抜きでもありません。あ、ドッキリでもないですよ?
(ではでは、論議を始めたいと思います。何か意見のある人、挙手よろしく!)
……シ〜ン……。
だ、誰も手を挙げてくれない。てか、暗いよ。
「ギチョー」
(はい。なんですか、葛野木さん)
「そんなハイテンションでやられても、私達、テンション上げるの無理です」
「フフ、右に同じく」
(なぁにぃ!?)
「だから、テンション下げて」
「そうだ、バ鴉。空気読め」
……みんな暗いし、私に冷たい……うぅ。でも、挫けないぞ!
(ともかく、この作品の存在意義である、ハイテンションさが今は欠けております。てか、シリアスな感じになってる?)
「そーですね」
「フフ、だから何?」
(ここだけでも盛り上げようと思ったんだけど、ダメですか?)
「だめだね」
「ダメだな」
(全否定ですか!?それは!!)
「YES」
みんなで合唱。……即答って、こんなに辛いものだったっけ?
(と、とにかく!森野を元気付けるために、何かいい方法ないの?)
「……ない、かな」
「フフ、分からないわね」
「議長、浮かばねぇよ」
「あ゛〜、めんど」
(狩燐!もっと積極的に考えなさい!)
「もういいじゃん、あのままシリアスな感じで最終回―――」
(それはダメ!なんか、嫌!!)
「じゃ、……何する?」
(それを聞いてるんだけど……)
「あ、そか」
「てかさ、毒舌だけど今は元気ない人、どこ?」
「美咲?そういえば……」
「フフ、自室にこもりっきり。連れ出そうとしたんだけど、ドア開けてくれなかったの」
「じゃあさ、元気付けるの、無理じゃね?」
「何故に?」
「部屋から出なかったら、俺達何の使用もねぇじゃん」
「あ」
(そこを何とかするのが、作者の仕事ってもんよ!)
「出来なさそー」
「フフ、頼りないわね」
「ま、せいぜい頑張れ」
「無理だろ」
……酷いよ、この人達……作者イジメだよ……うぅ。
「泣かないでよ、下弦」
「フフ、応援してあげるから」
「俺、ついて行ってやろうか?」
「お前が行くと、余計失敗する気がする」
「何ですと!?」
「あ〜、確かに。成功率が限りなくゼロに近くなるわね」
「フフ、無力な影薄君に出来る事なんて、何もないわよ」
「酷くね?みんな、酷くね!?」
……お、調子出てきたんじゃね?
(だからさ、森野を元気にするために、協力してよ、ね?)
「だから、何するんだよ」
「そうよそうよ!」
「……俺なんて……ハハハ……」
「フフ、落ち込んでる暇ないわよ、小橋」
(じゃ、突然ですが、クエスチョン!今の季節はなんですか、葛野木さん!)
「え?私!?……えっと、夏」
「正解。それじゃ、夏といえば何?小橋!」
「呼び捨てかよ!」
(いいから答えて)
「夏といえば……」
(はいタイムアップ。同じ質問を……斎賀さん!)
「早くねか!?」
(黙ってろ、で、斎賀さん?)
「フフ、海、かしら」
(あ、それもあるね、でも、不正解。じゃ、もっかいチャンス、小橋、答えやがれ)
「命令になってんじゃん!」
(いいから答えろよ、かったりぃなぁ)
「……夏といえば、」
(狩燐君は?)
「言おうとしたのに!」
(遅いんだよ、影薄。で、狩燐君)
「肝試し、とか?」
(ビンゴーーー!!)
「ビンゴだったの!?」
影薄と同じツッコミをしたくなった方、ビンゴじゃありません。ノリです、ノリ。
「でも、瀬川は怪我してんのよ?」
「そうだ、どうすんだよ」
「フフ、まさか、直してくれるのかしら?」
「だったら、アイツの腐った脳もどうにかしてくれ」
(まさか。流石に直せないよ。てか、出来たらもうとっくにやってる、てか、やらされてる……)
「それもそうね」
「だな」
「フフ、つまらないの」
「使えない作者だな」
(そこ!瀬川と同じ事言わない!!)
「あ、ゴメン」
で、どうでもいい小橋が謝ったところで、ここからが本題。え?今までのは本題じゃなかったのって?……う〜ん、飾りみたいな感じかな、あれ。
「で、どうすりゃいいの?」
(だから、肝試しやって)
「フフ、どこで?」
(この屋敷内で)
「それは分かってるわよ」
(そうですか)
「するとして、それをどうやって知らせるんだ?」
(夕食が終わってから、私から言いましょう!)
「森野は来るけど、瀬川はこねぇぞ」
(あ)
「忘れてたの!?」
(テヘヘ☆)
「フフ、やっぱり頼りないわ」
(な、何とかするよ!)
「でも、」
(黙れ影薄、でしゃばるなボケ)
「俺に対して、なんか恨みでもあんの!?」
「ともかく、決戦は夜って事だな?」
(その通り)
「で、肝試しやって、元気出させるの?」
(出させるんじゃなくて、元気にさせるの)
「フフ、そのためには、瀬川も必要なのね」
(そゆ事)
「なんでさ?」
(影薄にはわからねぇさ、影薄には)
「二回も言うなよ!」
ではでは、夜の決戦に控えるために、休みますかな。
「俺、肝試しできるように場所とって来るよ。お化けは、村瀬達にやらせるから」
「じゃ、私は部屋でのんびりしてようっと」
「フフ、私は美咲の所へ行ってみる事にするわ」
完璧に影薄を無視してそれぞれ去って行きました。
「……俺、瀬川の所行って、励ましてもらおうかな?」
哀れなり、影薄よ。
次回、無理矢理ながら、瀬川を肝試しに連れてきます。何が何でも、やらせます。
そして、コメディーに帰りたい……。