番外編 作者 vs 暇人!?
実に微妙なところですが、番外編です。
本当は、60話目にしようと思ってたんですけど、逆になってしまいました。私のミスで……。なんか、すみません。
で、では、とりあえず、夏休み番外編どうぞぉ〜……。
「暇だぁぁ……」
「暇だねぇ……」
「フフ、そうね……」
暇をもてあましている、いじめっ子……じゃなくて、狩燐達は、木に寄り掛かって欠伸してたり、地面に落書きしてたり、ロープで遊んでたり、まあ、いろいろと暇つぶししてます。
「なんか楽しい事ねぇ?」
「ロープ放すとか」
「フフ、そしたらセガワーズ達が可哀相だわ」
「そうね。セガワーズ達には罪はないもんね。あ〜あ、小橋だけだったら、とっくにロープなんてほっといてるのになぁ」
「だな」
あんたら酷くないですか!?どんだけ腹黒いの!?
「……暇」
「……暇」
「フフ、二人揃って、どうしたの?」
「暇なもんは、暇なんだ」
「暇すぎて暇死にしそう」
「確かに」
暇死にって、何!?てか、暇すぎて死ぬってどんだけだよ!!
「暇暇暇暇暇暇ぁ」
「フフ、駄々っ子みたいよ、狩燐」
「暇暇暇暇暇暇暇暇麻痺麻痺麻痺ぃ」
「フフ、途中で逆になってるわよ、サチコ」
「あれ?そうだった?」
「フフ、暇が麻痺になってたわ」
「気付かなかったぁ」
「フフ、初歩的なミスみたいなものよ。ね、作者」
(そーだね。……って、みつかった!?)
「フフ、世界の女王をなめちゃいけないわよ」
(いや、なめるなって言われても……)
「あ、下弦だぁ。チョリーッス」
(チョリーッス)←この言葉、知ってる人は、知ってるよ♪
「ねぇ、下弦。暇なんだけど」
「俺も暇だ」
「フフ、私もよ」
(いや、私に暇って言われても、どうしようもないっていうか、なんというか)
「いいから、なんか四○元ポ○ット的な何か出せや」
(私はド○えもんですか!?)
「じゃあせめて、A○UMA倒して来いよ、イ○センス使って」
(ジ○ンプのある特定の漫画読んでる人にしか分からないからやめて!!)
「フフ、レ〜レレ〜のレ〜とか言いながら、掃除してきなさい」
(それ知っている人少ないと思うから!ネタが古いから!!)
「暇だぁ」
三人で合唱。てか、私に言われても、どうにもできないってのに。こういう時は、とりあえず……。
「あ、作者が逃げた!!」
「待ってよ、私達このまま放っておく気!?」
「フフ、薄情者ね」
(なんとでも呼べばいいさ!さらば!!)
「どうしよ、マジで暇だ」
「あ゛〜、早く帰ってこないかな」
「フフ、ちゃんと探してるのかしら、影薄君は」
「探してんじゃねぇの?一応勇者だし」
「探してなかったらただのヘタレよ?一応勇者だけど」
「フフ、ここにあの影薄君がいたら、ネガティブになってそうね」
分かってんなら、言わないであげようよ。
「だ〜、暇すぎて暇だぁ」
意味わかんねぇよ。何?暇すぎて暇って。要するに、ただの暇人って事だろ?
「あ゛〜、暇すぎてマジ死にそう」
暇すぎて死んだら、かなりカッコ悪いぞ……。
「フフ、なんか面白い事考えられない?作者」
(じゃあ、ここはベタに……って、また気付かれた!?)
「フフ、だからなめるなって言ったじゃない」
「オッス下弦。暇だ」
「あ〜、チョリ〜ッス」
(……チョリッス)
こいつら、……あいつらの心配、ほとんどしてなくねぇか?
「ね、暇なんだけど、どうすりゃいい?」
(だから、私に聞くなって)
「でもさ、何か言いかけてたじゃん」
(……そうだっけ?)
「フフ、とぼけるんじゃないわよ、作者」
(……)
こいつらぁ……作者を作者として扱う気ゼロじゃねぇかぁ……。
「ね、何言いかけたの?」
「ベタでも聞いてやうぞ、暇だから」
「フフ、さあ、言いなさい、作者」
……しかも、そろいも揃ってSだ……。
(言わないよ、だって、ベタ過ぎるもん)
「いいから言えって言ってんだろ!?」
裏葛野木!?
「俺がお前の話し真面目に聞くの、これが最後かもしれねぇんだぞ!?」
いつもは真面目に聞いてなかったの!?
「フフ、白状しなさい、薄情者」
駄洒落なんですか!?てか、薄情者はあんたらでしょ!?
……こ、こういう時はぁ、とりあえ―――
「逃がさないよ」(黒笑
キャァァァァァァァァ!!怖い!怖いよ、あんたら!!
「さあ、言いなさい、バ下弦」
「言わねぇとどうなるか……分かってるよな、バ鴉」
「フフ、……さあ、言うのよ、馬鹿作者」
……もう、私の心、ズタボロにされたんですけど……。
「言いなさい!」
「言え!」
「フフ、答えなさい!」
キャアァァァァァ!!みんな揃って、笑みと腹が真っ黒だよぉぉぉぉぉ!!
(こ、ここ、答えます!答えますよ!どんなにベタでも、どんなにマイナーでも、ちゃんと答えますから!!だからお願い!!その握った拳と構えた足を、どうかお納めになってくださいましぃ!!)
「それでいいの」
「最初からそうしてればよかったんだよ」
「フフ、それでいいのよ、作者」
……こいつらだけで、悪の組織的なものが出来上がっちゃう気がする……。
(で、散々脅されたけど、答えはマジでベタだよ?それでもいいのね?)
「ああ、いいさ」
「さ、早く言ってよ」
「フフ、ごまかしたら……ね★」
……こあいよぅ……。
(……ベタに、……しりとりでもやろっか♪)
「……」
「……」
「……」
(……)
「……」
「……」
「……」
(……れ?何で黙るの?)
「ベタだな」
「ベタね」
「フフ、ベタにも程があるわ」
言えって言ったの、この人達だよね!?何この罪悪感!何この負けた感じ!!
(だから、ベタって最初にあんだけ言っておいたじゃん!)
「ここまでベタとは思ってなった」
「右に同じく」
「フフ、左に同じく」
(……いいさいいさ、そうやって作者いじめて、楽しんでればいいさ!もういいよ!いいもん!私なんか……うわぁぁぁぁん!!)
私、悲劇の逃走……。
……うぅ、狩燐達が、こんなに悪い子達だとは思ってなかったよ。(泣
「あ、待って!」
「お〜い、待てやぁい!」
「フフ、止まりなさい、作者」
お前らなんて……お前らなんて……
(大っ嫌いだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
「あ〜あ、暇つぶしがいなくなっちまったよ」
「結構楽しかったのになぁ、いじるの」
「フフ、意外と繊細なのよ、きっと」
「それにしても……また暇になっちまったな」
「待ってれば、そのうちまた下弦来るかな?」
「フフ、多分来ないわね」
「何で?」
「フフ、ちょっといじめすぎちゃったから」
「それだけの理由でもうこねぇのか?」
「フフ、作者も一応はSの心を持ってたからね。散々言われ放題で、自分のプライドが挫けちゃったのよ」
「脆いなぁ」
「弱いねぇ」
「フフ、作者だから」
……私、どんな言われよう?あ。今度は気付かれないように、そっと現れてるんで、私がいること、告げ口しないでくださいね!
「でも、結構アイツのおかげで時間潰せたんじゃね?」
「ま、そうかもね。もう日も暮れたし」
「フフ、役に立ったじゃない、作者にしては」
『作者にしては』は余計じゃ、『作者にしては』は!
「それにしても、……遅いな」
「どうしたのかな?」
「フフ、中で何かあったのかしら?」
「ロープ、引っ張ってみるか?」
「そうする?」
「フフ、これで切れてたりしたら、後で怒こられそうね、あの人に……」
あの人って、小橋の事かな?
「アイツ、マジギレするとこえぇからなぁ」
「切れてない事を祈るしかなさそうね」
「……フフ、怒こられるのは嫌ね」
……やっぱ、小橋の事っぽいですね。てか、やった心配し始めたよ、彼らの事。
「アイツは、怒ったら怒ったで厄介だもんな、和食食わせてやらんと、収まらんかも」
……わ、和食?
「私はツッコまれないように、ボケ減らさなきゃ。ツッコミすぎて、疲れてそうだから」
……ツッコミ?
「フフ、それじゃあ、夫のご両親に合わせる顔がないわ」
……夫?
……和食が好きで、ツッコミ担当で、斎賀に夫だと勘違いされてる人……って、
「瀬川、怒らなきゃいいな」
「そうね。どうにかして、瀬川の機嫌を良くしなくちゃ」
「フフ、妻として頑張らなくちゃ」
やっぱ、瀬川の事だったのか!
てか、小橋は?小橋はいいの?君ら、彼の事突き落としたよね?怪我してないかな的な、そんな心配してあげないの!?彼が哀れだとは君らは全く思わないの!?
「あ。誰か出てくる」
「ホントだ」
「フフ、これで帰れそうね」
……改めて思う事でもないけど、思った事、この作品に、まともなやつって一人もいない。
次回は本編に戻ります。