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ドSな俺と、ドMなアイツ  作者: 下弦 鴉
第二章 愉快な夏休みの過ごし方
56/117

56、探検団の悲劇!?



終わりにしようかなぁと思いつつ、まだ続いている夏休み編デェス♪

まだ飽きずに呼んでくださっている方々、本当に有難うございます!


ではでは、おまちかね(?)の本編どーぞぉ♪


 とりあえず馬鹿共が見つかったので、今は屋敷に帰ってきてます。今いる所は、……密林?

 「あ」

 立ち止まってほうける狩燐。てか、急に止まるな。ぶつかりそうになったじゃねぇかよ。

 「んなだよ」

 「冒険しね?」

 「何で急にそうなんだよ!」

 「気分で」

 「随分と優柔不断な気分で」

 「それこそが俺だからな」

 「……褒めてねぇぞ?」

 「重々承知の上さ」

 「ていうか、冒険の話はどこへ飛んだのよ」

 あ、ナイスツッコミ、葛野木。でも、冒険する気なんて、全くなさそうな面してんぞ。まあ、俺もそうだけど。

 「フフ、でも、冒険って言っても、どこを冒険するの?」

 「そーよ!私はダーリンとの愛を育みたいのに!!」

 「どーでもいいよ、んなこと。てか、お前と俺の間じゃ、愛なんて生まれねぇよ」

 「じゃあ、恋?」

 「一度ならず二回以上死んでからここに帰って来い」

 「私はダーリンの愛がある限り、何度でもよみがえられるわ!!」

 「俺はお前を愛してないんで、一回死んだらそれで終わりだ。なら、試してみるか?」

 「愛の試練?」

 「んな訳あるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 「あのぉ、仲の良いお2人さん?」

 「どこをどーみて仲が良いと思ったんだよ、ゴラ」

 「私の憩いの時間を邪魔しないでよ、影薄」

 「ていうか、話の内容が変わりそうだから人の話を聞け、毒舌と馬鹿」

 「毒舌とは何だ、毒舌とは!!」

 「馬鹿とは何よ、私はダーリンのためを想って―――」

 「いいからお前は黙っとけぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 懇親のグーパンチをお見舞いして、黙らせる。ダイジョーブ、原形はとどめてるさ。ん?何の事?鼻の事さ(黒笑

 「てことで、探検しよう」

 「どーゆー事で探検するのよ」

 ごもっともなツッコミで、葛野木。

 「確か、ウチの敷地内に、洞窟があったんだよねぇ。どっかに」

 「どっかにって、場所わかんねぇのかよ」

 「分からないと言われれば、分からないんじゃねぇ?」

 「何故に俺に聞き返す!?」

 「だって、リーダーじゃん」

 「またかよ!」

 「決め直すのめんどいし、何か向いてそうだし」

 「嬉しくねぇぞ」

 「喜ばせようと思って言った事じゃねぇからな」

 「てか、ここお前んちだろ?」

 「正しく言えば、おじの家だ」

 「どーでもいい」

 「どーでもよくない」

 「どーでもいいじゃんか」

 「どーでもよくないな」

 「どーでもいいっつってんだから、どーでもいいって言えよ」

 「どーでもよくないから、どーでもよくないって言ってんだ」

 「どーでもいいって言ってんだろ?往生際おうじょうぎわの悪い奴は嫌われるぞ」

 「どーでもよくないから、はっきりどーでもよくないって言ってんだよ。しつこいとモテねぇぞ」

 「どーでもいいって言えよ、ホントはどーでもいいんだろ、坊ちゃま」

 「どーでもよくないって、さっきっから言ってんじゃねぇか、愚民」

 「どーでもいい事をどーでもいいって言っちゃあいけねぇのかよ、毒舌」

 「どーでもよくない事だから、どーでもよくないっつってんだよ、お前こそ毒舌」

 「どーでもいいって言って、楽になっちまえよ、お前の方が毒舌」

 「どーでもよくないって、さっきっから何回言ってっと思ってんだよ、お前が最強毒舌王」

 「どーでもいいだろ、絶対に、お前こそ最悪毒舌王」

 「どーでもよくねぇって言ってんだろ、いい加減自分の非を認めろ、最強毒舌S王」

 「どーでもいいって―――」

 「お前らはいい加減にしろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 「!!」

 こ、小橋が……あの、か、影の薄い小橋が……今だけものっそい存在感がある!!

 「お前らさぁ、いい加減にしろよな。仲がいいのか悪いのか、ハッキリしろってんだ。でも、俺が言いたいのはそこじゃねぇ。『どーでもいい』『どーでもよくない』うるせぇんだよ。前も、『聞いた』『聞いてない』で苦情がきてんだからさぁ、今回も来るだろ?確実に。誰かしら突っ込むんだよ、ウザいって」

 「だけどさ」

 「黙れ、貴族!」

 「……す、すんません」

 「これだから嫌なんだよ、俺だって怒りたくて怒ってる訳じゃねぇんだよ?俺は通常どーりに生活してれば、影の薄い普通の少年だ。それは認める。だが!」

 びっくりして、怒こられてない奴らまで飛び上がってる……。恐るべき、キレた小橋……。

 「お前らは何だ?影が濃いのを利用して、行を無駄遣いする、外道だ。ハッキリ言って、どっちでもいいだろ、んな事?どう思う、議長?」

 (……)

 「議長!いるのは分かってんだぞ、速やかに答えねぇと、恥ずかし映像をば―――」

 (ハッキリ言って、どちらでもイイであります!!)

 「よろしい、では帰りたまえ」

 (ははぁ〜……)

 ど、どこの戦国大名と子分?

 「作者もどっちでもいいって言ってんだろ?分かっただろ、お前らのやってる事の無意味さ、不毛の争いさ、影薄の苦しみ!!」

 ……さ、最後のはよくわからねぇよ……。てか、関係なくね?

 「ともかく!これ以上大切な時間を浪費するのはゴメンだ。今後また同じような事があったら、影薄同盟責任者としての罰を与える、いいな!!」

 な、なんだよ、影薄同盟って……。てか、責任者だったんだ、小橋……。てか、会長は誰?

 「では、本題に戻る。てか、さっさと洞窟とやらを探して、話の内容を元どーりに戻すぞ。出ないと、もう今回はだだ崩れだ。てか、とっくのとうにだだ崩れだ」

 最後にペッと唾吐いて、小橋の怒りは収まった……のかな?



                      *



 「どこにもねぇじゃんよぉ」

 嘆く小橋。

 「フフ、穴一つ見当たらないわ」

 飽きれる斎賀。

 「あ゛〜、見つからない!」

 吠える葛野木。

 「ホントにあんのかよ」

 「ダーリン♪一緒に―――」

 くっついてくる馬鹿を引き剥がして、殴る蹴る暴力を振るう俺。

 「っかしいなぁ。ここら辺だと思ったんだけど……」

 悩む狩燐。

 あ〜、説明しなくても分かると思うけど、洞窟探してます。ずっと探してます。めっさ探してます。ものっそい探してます……。でもぉ、……みつかりまっせぇん……。

 「マジであるのかよ、洞窟なんて」

 「前、地図で見た時はあったんだけどなぁ……埋められたかなぁ」

 「埋められた!?」

 「だって、あそこで俺が遊んでて、怪我したから、洞窟のせいにされて……う〜ん」

 ……お前の両親ならやりそうだな。なにせ、息子LOVEだから……。

 「ああ、そういえば怪我したとか何とかで、学校休んでたわね」

 さすが幼馴染、葛野木。……でも、怪我で学校休むって……。

 「そんなに大怪我したのか?」

 「お、心配してくれんのか?」

 「心配じゃない、気になるだけだ」

 「心配なんじゃん」

 「心……ともかく、どうだったんだよ」

 危なくまた小橋に怒られる所だった。あいつの視線が今痛かった……。

 「ん〜、全治5ヶ月ってトコ?」

 思った以上に大怪我してるよこの子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 「いやさぁ、思った以上にそこが深くって、頭から落ちたからさぁ、思った以上に休暇?」

 いやいやいやいやいや、そんな事サラッと笑顔で言うような事じゃねぇだろ?

 「おかげでポロォンと記憶の一部が飛んじまったよ。アッハハ」

 何で爆笑?てか、ポロォンって、そんな気安く言っていいものなのか、それ……。

 「いろいろと大変だったけど、後遺症は残らなかった訳だし、記憶も戻った事だし、傷跡は残ったままだし、一件落着ぅ♪」

 ちょ、ちょいちょいちょい待ち!!二つ目まではOKだよ、一件落着ぅ♪でいいよ。でもさぁ、最後のは一件落着ぅ♪じゃねぇだろ、明らかに!!

 「あ」

 なんだよ森野。久しぶりに俺以外の事でしゃべるのか?

 「会ったよ、動物」

 動物じゃなくて、洞窟だ。ていうか、何の動物に会うんだよ、こんな所で……熊とか?

 「ああ、そういや、ここヒグマ出るから気を付けろぅ」

 そーゆー事はもっと早く言わないか、フツー!?

 「じゃあ、これがそう?」

 「ん?あ、そうそう。それだよ」

 ふ〜ん、こいつがヒグマかぁ……って、おい!!

 「あ、本物じゃん」

 狩燐、お前の常識力は、その時に失われたまま、元に戻ってねぇんじゃねぇのか!?

 「みんなぁ」

 「何?」

 「フフ、何かしら?」

 「んだよ」

 「にっげろぅ♪」

 軽いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!言葉が風のように軽ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅい!!

 「やっばい、やっばい♪」

 楽しそうに逃げる狩燐。お前はこんな危機的状況においても楽しそうだな♪

 「何でこうなるのよぉぉぉぉぉ!!」

 必死で逃げる、フツーの人、葛野木。そうなった理由は、お前の幼馴染の狩燐のせいだよ♪

 「食われるのだけは嫌だぁぁぁぁぁぁぁ」

 必死で逃げる、影薄こと、小橋。アッハハ〜、確かに食われたくねぇなぁ♪

 「フフ、世界の女王は、いつ何時でも狙われているのね」

 必死で逃げる、勘違い様、斎賀。よくこの状況でそういう発想ができたよねぇ♪

 「ダーリンとの逃避行の予行よ、これは!これを耐え抜いてこそ、真の妻になれる!」

 呑気にスキップで逃げる、馬鹿M、森野。お前の呑気さが、今はうらやましいよ♪

 「アッハハ〜〜〜!食いたいなら食ってみろ、この馬鹿熊ぁぁぁぁぁぁ♪」

 もう、何がなんだか分からなくて、ていうか、もう、精神的苦痛でおかしくなったみたいですぅ、俺♪

 「あ、あそこかも、例の洞窟」

 「じゃ、じゃあ、あそこに逃げ込みましょう、ついでだから!」

 「ついでじゃなくて、積極的にそうしようぜ!」

 「フフ、お決まりの展開ね」

 「ダーリンと私の愛の巣は目の前に♪」

 「お前はあそこに入る前に、囮にされたいか、このやろう」

 なぁんて、会話はどうでもいい!!今は、あの洞窟にまっしぐらです!!

 うおぉぉぉぉぉぉぉ!!燃えろ、俺の中の何かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!




微妙な終わり方ですみません。変な終わり方ですみません。まだ続いちゃってすみません……。


まあ、今回も(?)悲劇に襲われた瀬川達ですが、また次回も悲劇になるのやら、ならないのやら……。

ま、それはお楽しみってことで!アディオス!!


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