表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドSな俺と、ドMなアイツ  作者: 下弦 鴉
第二章 愉快な夏休みの過ごし方
52/117

52、家って言うか……何これ!?




という訳で、夏休み編デェス♪

ではでは、夏休み編、第一弾、どうぞ!!

 「え〜、夏休みだからといって、ダラダラした生活を送り、い〜、生活のリズムを崩さないようにしましょう。う〜、きちんとした生活を送り、家族の迷惑にならないようにし、い〜、中学生らしい、生活を送ってください。クーラーや扇風機の前にずっといないで、え〜、外で元気に遊んだり、しっかり部活に出ましょう。う〜、以上です」

 校長よ、あんた、話が長いよ。みんなもうグータラだよ。爆眠だよ。

 「これで、修行式を、終わりにします!」

 と、言う訳で、あっという間に夏休みです。今まで夏休みじゃなかったんです。夏休みみたいで、全然違ってた。ちょっとした驚き?



                     *



 そんな夏休みの、ある日。あの約束の日は本当にやってきました。え?覚えてない?じゃあ、前回を見直してください!説明するの、めんどくさいんで!!夜露死苦!!

 「慎ちゃ〜ん。お友達が来たわよぉ」

 「あ〜い」

 「ダーリン!」

 「なんでお前が来てんだよ!!」

 持っていく荷物を詰めたカバンで、とりあえず撃退!

 「だってぇ、ダーリンを待ちきれなかったんだゾ♪」

 「どんだけぇ」

 「あれ?『ダーリンじゃねえっつってんだろーがぁぁぁぁぁぁ!!』って、ツッコんでくれないの?」

 「エネルギーの浪費を防いでるんだよ」

 「でもでも、ダーリンがツッコんでくれなかったら、この話、だだ崩れだよ?」

 「ダイジョブだよ、狩燐がいる」

 「いや、そーゆー問題じゃ―――」

 「じゃ、行ってきます」

 「迷惑かけちゃ、ダメよぉ」

 「はいはい」

 「じゃね、おばさん」

 「慎ちゃんをよろしくね、狩燐君」

 「任せてください」

 そうして、俺らは狩燐邸に向けて―――

 「ちょぉッと待って!私、忘れてない!?ていうか、忘れられてない!?」

 「てめ!人がせっかくしめ様としているところを、邪魔すんじゃねぇよ!!」

 「だって、まだ私―――」

 出発したのであった。

 「強制終了なの!?ねぇ、ダーーーーリーーーーーーーーーーーーーーン!!」

 馬鹿の遠吠えは、儚く星になって消えたという……。


 「おし、到着♪」

 「ほぇ〜〜〜」

 「ひぇ〜〜〜」

 「はれぇ〜〜〜」

 「ふぉえ〜〜〜」

 「ふぁ〜〜〜」←欠伸

 あ、最後の欠伸、俺ね。もう長い事車に揺られてたから、ぐっすりよ。あ〜、肩こったぁ。

 あ、最初に言ったのは狩燐で、次が、斎賀、葛野木、小橋、馬鹿です。

 「なんで私だけ馬鹿って紹介なの!?」

 「勝手に人の心覗いてんじゃねぇよ、変態!!」

 「変態でいい。ダーリンのお傍にいられるなら♪」

 「死ね」

 「まあ、到着早々喧嘩すんなよ。仲良く行こうよ、な?」

 「は?黙ってろよ、ジジィ」

 「は?何言ってるのよ、影薄」

 「……」

 毒舌だとか思うなよ!これは、友情のムチだ!!

 「さっさと行くぞぉ、ついて来ないと、置いてくぞぉ。迷子になっても探さねぇぞぉ」

 いや、そこは探してあげようぜ、狩燐……。

 そっれにしても、デケェ家だなぁ。城か?城なのか??もしくは、宮殿??って、ほぼ同じか。

 「いつもここに一人できてたのかよ」

 「いや、幽霊と一緒に」

 不吉な事、サラッと言ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 なあ、何でそういう事をサラッと言えるのかな、この人!?どうしてそういう事をなんでもない感じにサラッと言えるんだよ、この人!?

 「なぁんて、どっちだと思う?」

 「聞くのかよ!!」

 「ナイスツッコミ。流石だな」

 「褒められても嬉しくねぇよ、この野郎」

 「ダーリン、ダーリン!」

 「ダーリンじゃねぇ、瀬川だ馬鹿!!」

 「ほらほら、金のしゃちほこが!!」

 「何故に!?」

 確かにありました、金のしゃちほこ。しかも、地上に。いや、その地上じゃなくって。あの、屋根の上じゃなくて、普通に庭に飾ってありました。

 「あれ?あんなトコにあったかな?」

 「ねぇ狩燐、アレは?」

 あ、久しぶりにしゃべったのは、葛野木。覚えてますか?こいつ。いっちゃんはじめに森野に絡んできた子ですよ。なんでも、葛野木は狩燐の幼馴染のようで。だから誘われたらしい。あ、斎賀は葛野木のお供に。つまり、おまけ。

 「ん?食い倒れ人形??」

 なんでそんなもんまでこの家にあんだよ!?大阪持ってけ、大阪に!!

 「あれ全部、親父の趣味だから、気にせんで」

 いや、ヒッジョーに気になるよ。存在かなりすぎて、ある意味怖い……。

 狩燐邸には他にも、おっきいカニとか、マーライオンとか、ツタンカーメンの仮面とか(レプリカだってさ)、エッフェル塔もどきとか、ピラミッドもどきとか、ピサの斜塔もどきとか、その他もろもろ自由に庭に配置(?)されてました。てか、庭に飾るべきものじゃないものまで飾ってあったのに、一番の驚きを感じてます……。

 「えっと、部屋はいろいろあるからさ、好きなところ使って」

 「はぁい」

 「夕食はシェフ呼んでくれるって、親父が言ってた」

 「はぁい♪」

 「あとはぁ、……得にないから、荷物置き終わったら遊ぼうぜ!」

 「イエッサー!!」

 て、事で、皆それぞれに歩き出して、というか、狩燐は平然と立ち去って、ほって置かれた俺らでした……。


 「でさ、なんでお前らはついてきてんだよ」

 「いや、一人じゃな怖いじゃない?なんか」

 と、葛野木。

 「私は、未来の夫の傍にいようと思って」

 「隣に同じく」

 と、馬鹿×2=斎賀と森野。

 「俺は―――」

 「聞いてない」

 「聞けよ!」

 「気にするな、友よ」

 「いや、本当に友達だと思ってんなら、話聞こうぜ?」

 「じゃあ、今から縁切るから、話聞かねぇ」

 「えぇっ!?それってある意味酷くない!?」

 「フフ、ある意味じゃなくて、普通に酷いと思うわよ」

 「おお、斎賀は俺のみ―――」

 「フフ、味方だったら、奇跡よね」

 「……みんな、最近俺に冷たくない?」

 「全然!」

 (小橋以外で)みんなで合唱♪

 「にしても、どこの部屋でも使っていいっつわれても、迷いそうだもんなぁ」

 「目印……ないのかしら」

 お、珍しくまともなこと言ったな、森野。

 「フフ、みんな同じにしか見えないわ」

 「ったく、狩燐のやろう、ちったぁえて行動しろよな」

 ……裏の葛野木が出てきてる……。

 「目印がないなら、作ればいいじゃん」

 「フフ、影が薄いわりにはいい事を考え付くわね」

 「……」

 「ああ、それもそれでありかもしれないわね」

 「……」

 「じゃあ、私は、ダーリンの人形を、ドアに飾ろう♪」

 「……」

 「影薄、よく考え付いた、礼を言う」

 「……褒められてるんだか、貶されてるんだか、よく分からねぇよ、この野郎」

 「てか、いつの間にそんなん作ったんだよ!!」

 「え?誰の事?」

 「お前しかいねぇだよ!!」

 バックを振るスイングで投げて、馬鹿を撃退&(わら)人形没収。……!?

 「ああ、私のわら人形ぅ」

 「俺を呪う気だったのかよ!!」

 「テヘ♪」

 「『テヘ♪』じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 勢いあまって、人形真っ二つに引き裂いちゃいました♪……っつてて、わらが指に刺さった。

 「ああ……」

 「この馬鹿はほっとくとして、適当に部屋に入ろうぜ」

 「じゃあ、私ここぉ♪」

 「フフ、じゃあ、私はここで♪」

 「俺は……ここでいいや」

 「じゃあ、俺はここで」

 えっと、状況っつーか、部屋の順番を言うと、廊下の突き当りから小橋、俺、斎賀、葛野木。で、あの馬鹿は……

 「ダーリンの隣がぁぁぁぁぁぁ!!」

 何て、馬鹿な叫びをしてから、俺の部屋の正面の部屋に消えました。

 さぁて、これからどうなるか、ちょっと楽しみになってきたぜ♪



狩燐邸を詳しく説明しますと、東京ドーム1千個分くらいの土地に、ドデカい城が、土地の真ん中辺りに立ってます。あとは全部庭。だけど、いろんなものを飾り(?)過ぎて、庭が庭じゃなくなってます。

 ちなみに、瀬川達の部屋は、お城の二階です。狩燐の部屋も二階ですよ♪自分専用ルームって奴です♪


 次回はみんなで屋敷を探検の予定デェス♪お楽しみにぃ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ