51、計画はお早めに!?
春休みシーズンなのに、ここはまだ夏休みシーズン……。ていうか、50話もいってるのに、まだ夏休みじゃなかった事に、私が一番驚いております。
では、夏休みの計画編、どーぞぉ。
「おはよう、ダーリン♪今日もいい―――」
「日になったら奇跡だよなぁ」
「マイナス思考ね、ダーリン。でも、そんなダーリンでも大好き♪」
「俺はお前なんか大嫌いだ。てか、ダーリンじぇねぇっての」
「え!?」
「そう古めかしい驚き方されても、ツッコム気力がわかねぇんだけど」
「じゃあ、……Waht!?」
「つづりちげーよ!!」
「やった♪ツッコんでくれた♪」
「おは、瀬川」
「よう、狩燐」
「つなげると、おはようになるわね」
「どーでもいいからそーゆーの」
「相変わらず厳しいお言葉。美咲、嬉しいです」
「でさでさぁ」
馬鹿は無視して先に進む。じゃねぇとこっちの身がもたねぇっつの。
「そろそろ夏休みじゃんか。お前、どーする?」
「どーするも何も、」
「私とデー」
「うっせな。お前は引っ込んでろ、隣のクラスの誰かさん」
……相変わらず毒舌なようで……。
「で、何すんの?」
「特に……する事はねぇな」
「部活とか、でねぇの?」
「出たくねぇよ!あんな部活!!」
「なして?楽しそうなのに」
「見た目はな。でも、先公があんな馬鹿Mだと、ツッコまずにはいられない俺の体質として、厳しい……」
「ふ〜ん」
うっわぁ、あからさまにどうでも良さそうな返事だぁ。
「私はダーリンと」
「だからさぁ、最近出番が少ないからってでしゃばってんじゃねぇよ、馬鹿M」
「確かに出番が減って悲しいわ!でも、あなたみたいな人に侮辱されたって……嬉しかったりしてるから!!」
しとるんかよ!結局はしとるんかよ!!てか、気にしてたのね、出番……。
「もし暇だったらさぁ、俺んちの別荘に泊まりに来ねぇ?いつもは俺だけで行ってんだけど、せっかくだし、一緒に行こうぜ」
「でも、金ねぇよ、俺」
……いいよな、ボンボンのお坊ちゃまは。
あ、言い忘れてたかも知れねぇけど、狩燐家は、大富豪です。国の政治動かせちゃいます。ていうか、世界も動かせちゃうかも……!?
「いいよ、俺んちが出すから。で、行くのか行かねぇのか?」
「……じゃ、お言葉に甘えて」
「よし!決定な。ああ、お前のほかにも、葛野木とか、斎賀とか、ええっと、誰か忘れた影薄さんも誘ってあっから」
「小橋だ!小橋!!」
「あ、いたのか小橋」
「……俺の存在理由って……何?」
「今ならその気持ち、私も分かるわ……」
「おお、心の友よ!」
馬鹿談義してる、馬鹿&影薄はいいとして。
「影薄じゃない!小橋だ!!」
ちゃっかりツッコミありがとさん。どーでもいいけど。最近、作者も狩燐がお気に入りみたいだし。
「何!?」
だからさぁ、いちいち反応示すなよ。話が進まねぇ。
「いや!ちょ、待てよ!!」
勝手に人の心を詠む奴には、適当に鉄拳を下しとく。モチ、気絶する程度に。
「あ、そだ。せっかくだし、お前も行くか、馬鹿」
「あの、私、馬鹿じゃないんで末k度?」
おい!森野!!最後の方の言葉が意味なく分からなくなってるぞ!?どうした!?
「んだよ、ハッキリしねぇと、瀬川は俺のものになるぞ?」
「それはダメ!ダーリンは私だけのものよ!!」
「お前のものは、俺のもの。みんなのものも、俺のもの」
「何よ!何よ!!私だけのダーリンに手を出したら、許さないんだから!!」
すみません。キモい会話はよしましょうや。てか、狩燐!お前、どこのガキ大将だよ!?規模はちっけぇけど、口先だけデカイガキ大将に、お前はいつなった!?
「えっと、何話してたんだっけ?」
忘れたのかよ……。
「ダーリンは誰のものかよ」
いや、ちげぇから。俺は俺だから。てか、ダーリンって呼ぶな。
「ああ、そうだったな」
「だから、ちげえっつの!夏休み、お前の家がどうたらこうたらだっただろ!?」
「ああ、そうだったっけか?」
「そうだったかしら。でも、ダーリンのお言葉だったら、何でも受け止めるわ♪」
「馬鹿アホキモい死ね地獄に堕ちろM」
「ああ、久しぶりの屈辱なお言葉……これで、ご飯なしで、あと30年は生きられるわ」
「よし、今日からそれ実行な」
「え?……え!?……えぇ!?」
「何か文句でも?」
「いや、あの、さっきの事は、なんていうか、その」
「そういや狩燐。俺、今日理科忘れちまったみたいだからさ、貸してくんね?」
「いいぜ。何時間目だ?」
「2時間目」
「じゃあ、1時間目が終わったら届けに行く」
「あんがと、感謝するぜ」
「その代わり、なんかおごれよ。アイスバー的な」
「一本だけな」
「よし」
「……すみません。フツーに学園モノ的な会話してないで、私の話を―――」
「聞く訳ねぇじゃん」
「てか、お前誰?」
あ、そういや、こいつ、森野の名前知らなかったんだっけ?でも、最終的に知ったんじゃ……。あれ?なんか、記憶が飛んでんな。
「森野美咲!将来のダーリンのハニーです♪」
「間違った自己紹介してんじゃねぇよ!!」
「で、何気に仲の良いお二人さんの知らない方。来るか、来ないか?」
話、覚えてんじゃねぇかよ。てか、こいつ、人の名前を覚える気はゼロか!
「ダーリンが行くなら、もちろん私も行くわ!!」
「じゃあ、決まり。……ああ、夏休みが楽しみになってきたぜ」
「そうですわね♪」
森野もくんなら、恐ろしい夏休みになりそうだぜ……。はぁ……。
てことで、次回から、長期の夏休み編になります。一々何編とかやるのめんどくさいんで、そのままのサブタイでやらせてもらいます。
次回は、……まだ考え中です……。
お楽しみにぃ。