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ドSな俺と、ドMなアイツ  作者: 下弦 鴉
第一章 彼の周りの不思議人物たち
50/117

50、心配性は、限りなく!?



更新遅れてしまってすみません。スランプってのもあったんですが、学校のほうも忙しくて、……ホントすみません。言い訳がましくて、すみません……。


では、気を取り直して、50話、楽しんでください!

 今日のくだらない日課も、強制的に連れて行かれた部活も終えて、やっと一段落付いた感じ。ていうか、俺に安息の日はないと分かっているけど、やっぱりこういう一人の時間って、いいわ。俺、ひとり嫌いじゃねぇし。あ、でも、劇○ひとりあんますきじゃねぇな。つまらねぇ。

 「危ない!!」

 「What!?」

 ……なんで、英語で言っちゃったのかな?最後の授業が英語だったから?そんなベタなぁ。

 そんなこんなで、誰かに突き飛ばされて、電柱に激突寸前。ギリで止まって、正面衝突は避けました。てか、避けられてよかった。

 「ふぅ、危なかったです。もう少しで、猫に引っかかれるところでした」

 「猫?」

 「はい、ホラ」

 暗がりで見えにくいけど、その指がさす方には、子猫……。これに引っかかれそうになる俺って……。

 「あ、ありがと」

 「いえ!危ないときは、危ないですから!?」

 いや、聞かないでよ。というか、危ない時危ないって、当然じゃね?

 「橋!橋は、叩いてから渡らないと、危ないです!!」

 「は?」

 「いつも車とか自転車とか歩行者とか、その他もろもろが行き来しているんですから、脆くなっててもおかしくないでしょ!?だから、試してから渡るんです!!」

 どんだけ心配性!?そんな叩いただけで壊れるようなもの作ってたら、違反でブタ箱に入れられちまうよ!!

 てか、お前誰!?

 「ホラ、ちゃんと叩いて」

 「……馬鹿か、お前は」

 「馬鹿とは失礼です!私はまだ馬鹿じゃありません!だって、一応テストの順位は10から20の間ですから!!」

 いや、そういう事じゃねぇんだけど。てか、お前は誰だ。

 「うん、この橋は大丈夫なようです。さあ、崩れたりしないうちにさっさと渡ってしまいましょう」

 「……フツーに渡れ、近くにいる俺が恥ずかしい」

 「なんです?」

 いや、渡るのはいいよ、大いに結構。でもさ、そんなに警戒心たっぷりに一歩一歩歩まなくてもよくないっすか?てか、お前は誰だ?

 「じゃあ、いつもどーりに渡りますね」

 「フツーにな、フツーに」

 「はい!」

 うん、元気な返事……だあ!?

 「はぁやくぅ。橋、崩れるかもしれませんよぉ」

 「……だから、耐震強度違反になるって、それだけで崩れたら……」

 「はぁやぁくぅ!はぁやぁくぅ!!」

 「わあったよ!!」

 ……普通って言ったのに、全力疾走で橋を渡る馬鹿がどこにいますか?あの変人以外で!てか、お前は誰!?

 「は、早くしないと、崩れますってばぁ!」

 「ダイジョブっつってんだろ!?少しは『安心』というものを知りなさい!!」

 「わ、分かりましたからぁ!早く早くぅ!!」

 お前は海岸沿いによくいるカップルの片割れか?てかさ、いい加減お前は誰?


 「……で、お前は何故こっち来る?」

 「心配なんで」

 「何が?」

 「あなたが」

 「どのへんが?」

 「前方不注意な感じの所と、まったりのんびりした雰囲気が」

 「どうして?」

 「帰り道が同じなようなので、遠くならない程度まで見守ろうかと」

 「だから?」

 「ついて来てるんです」

 「どうして?」

 「帰りみ……だからですね!さっき言ったでしょう!!」

 ちなみに、この会話、三回目。なんか、こいつ、意外といじりがいがあるかも……。

 「何ニヤニヤしてるんですか?不気味ですよ?変態ですか??」

 「ンな訳あるか!変態はあいつだ!!!」

 「……かふぅっ!!」

 「……キャハッ☆ !!」

 適当に持った石を、電柱の後ろからはみ出してる馬鹿に投げる。見事、2人とも撃沈。馬鹿1、森野。2、笑。……なんで、笑もいんだ??

 「……ストーカー……始めて見ました」

 「あんな風にならないよう、日々精進したまえ」

 「はい、心に留めておきます」

 ……お?この作品にしては始めてのマシなキャラ?……じゃないな、だって重度の心配性だもんな。……はぁ。てかさ、誰なんだ!?

 「あ、危ない!!」

 「どのへんが!?」

 特に危ない事もなかったのに、ななしのごんべさん(だって、名前教えてもらってねぇもん。だから、ななしのごんべさん)が、抱きついて(?)きた。

 「キャハ★ NO!!」

 「離れなさい!!」

 二人の馬鹿、いつ復活を遂げた。

 てか、笑!?星が黒い!笑みが黒い!!もしかして、怒ってる!?何故に!?

 「っと思ったら、何もなかったように見えますが、実はあったりします」

 ……すみません、じらさなくていいからさ、先話を進めよう。何故か森野と笑の目線が冷たいから。ついでに離れて名を名乗りなさい!!

 「ホラここ、ひびが入ってる。このまま割れて、足が挟まったりなんかしちゃったら、一大事です」

 「そりゃそうよ!私の大切なダーリンが怪我したら、私はこの足を譲るわ!!」

 「ダーリンじゃねぇっての!てか、お前の足なんかほしくねぇよ。どんだけ大怪我させてんだよ、俺に」

 「キャッハハ☆ だったら、私の慎吾の見舞いに行く!!」

 「だから、どんだけ大きな事故に仕立て上げてんだよ、お前らは」

 「いいえ!大げさなんかじゃないですよ!ホントに、ホントに大変なんですよ!!」

 「……分かった分かった。だから、耳元で叫ぶな、鼓膜がつぶれる」

 「キャハ☆ そんな事になったら、私の声が慎吾まで届かないじゃなぁい!?」

 「それはそれで嬉しいです」

 「私の声がないと、ダーリンは生きていけないのよ!!」

 「そこ!勝手な妄想はよしなさい。そして、地獄に堕ちて、血の池の観察日記でも書いて帰って来なさい」

 「私は帰ってきていいのね!!」

 「前言撤回、二度と帰ってくるな。血の池が枯れるまで帰ってくるな」

 「キャッハ☆ じゃあ、私がずっと慎吾の隣にいられるのね」

 「はぁい、そこも勝手な妄想はよしなさい。お前は針の山でも登ってかすり傷一つ作らず帰って来なさい」

 「キャハ☆ じゃあ帰ってきてOKなんだ?」

 「いや、かすり傷がちょっとでもあったらだめだから。俺、結構厳しく見るよ?」

 「お願いします!!」

 「意味無くハモらせんな!!」

 馬鹿2匹を(もう、人間扱いしません)を、地面にめり込むまで深く殴りつけて置きました。

 ふう、これでしばらくは静かになるっと。

 「……このひびが原因で、この住宅地全域が崩れてしまったら、どうしましょう!?」

 「いや、流石にそれは……」

 「ないとは言い切れません!だって、些細な地震とか、トラックの揺れとか、結構怖いんですよ!?」

 「はあ」

 「だから、ひびの一つもなめちゃいけません!気にしていなくては、ああ、心配心配……」

 いや、あんたは異常だよ。心配しすぎ。

 「もしかして、これが原因で、関東大震災とか、起こったりしませんよね!?」

 どんだけでかい心配の仕方!?

 「そしてら、これが拠点として、日本経済が破綻しちゃいます!」

 まあ、それはありえるかもね?

 「そしたら、日本はもうどうする事もできなくなっちゃいます!!」

 いや、外国に助けを求めよう。求めてみようよ。

 「このままじゃ……このままじゃ、日本はおしまいです!!」

 もっとポジティブな事言えないの、この子!?さっきっから聞いてれば、ネガティブな事しか言ってないじゃねぇかよ!!

 「ああ、……ゴメンなさい、全国の日本国民さん。私達の不注意で、こんな事になってしまって」

 謝罪会見開くつもり!?そんな事しても、意味ないよ!?だって、起こらないもん、そんな地震!!

 「ああ、神よ。哀れな人間に、神の救いを……」

 不吉だよ、言ってる事が全体的に不吉だよ。

 「……あ、私、家こっちなんで、さようなら」

 「はい、さよなら」

 ……って、ええ!?え、……ええ!?こ、こんな終わりでいいの!?こんなアバウトな感じの終わりでいいの!?え!?え、ええ!?え、っと、え?マジで!?ええっ!?


 てか、最終的に、あの子の名前はなんだったんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

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