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ドSな俺と、ドMなアイツ  作者: 下弦 鴉
第一章 彼の周りの不思議人物たち
42/117

42、自覚してないS!?

 「よ、瀬川」

 「よう、……えっと、誰だっけ?」

 「普通友達の名前を忘れますか?」

 「忘れる。だって、キャラが多すぎんだもん」

 「いや、それでも覚えとけよ、てか努力しろ」

 「イヤでございます!船長!!」

 「いや、船長じゃねえし。一般市民だし」

 「ツッコミが冷たいぜ、狩燐(かりん)

 「そうか?……って、名前覚えてんじゃんか!!」

 「さくらぁふぶぅきのぉ〜さらいぃのそらへぇ〜♪」

 「変な歌うたってごまかすなよ!!」

 「変な歌じゃない!24時間テレビの時に、必ず流れる曲だ!!」

 「俺に24時間走れってか!?」

 「YES!!」

 「もういいです。帰ります」

 「そうよそうよ!!帰りなさい!!」

 はぁい、いつの間にわいて来たんだ?この蛆虫は??

 「お前、誰??」

 もう忘れたのかよ!?お前の記憶力もねぇじゃねぇかよ!?

 「瀬川美咲!ダーリンの妻よ!!」

 「なるほろ〜」

 なるほろ〜じゃねぇよ!!

 「お前のダーリンにいつなった!!てか、勝手に苗字を変更するんじゃねぇよ!!」

 「いいじゃない!!ゴロ的にはピッタシよ!!」

 「そーゆー問題じゃねぇよっ!!」

 「こーゆーかにょ!!」

 「……」

 「……もしかして、噛んだ??」

 言うな、狩燐よ。こういう時は、黙ってスルーしてやれ。

 「かんでにゃい、かんでない、かんでにゃい!!」

 お〜い!3分の2かんでるぞぉ。

 「かんでるかんでるかんでる!!」

 何故にお前は得意げなんだよ、狩燐!

 「気のせいよ!ていうか、ふうふうの憩いの時間を邪魔しないで!!」

 「またかんだ!」

 「かんでない!!ぜったいひ、噛んでない!!」

 お前はどんだけ噛めば気がすむんだ?

 「アハハ!バッカじゃねぇの!!」

 「バッカじゃない!!馬鹿よ!!」

 馬鹿を認めたーーー!?!?

 「それ、同じ意味だし」

 きつい一言、有難うございます。俺がツッコむ必要がなくて、安心しました。

 「違うわ!貴方の一言に愛はないけど、ダーリンの一言には、愛があるのよ!!」

 「そうだったのかぁ」

 「愛なんて込めてねぇよ!!てか、納得するな!!」

 「納得はしてない、肯定したんだ」

 「それほとんど同じ意味っ!!」

 「気にするな、Don’t worry!!」

 「カッコよく言っても無駄だぞ!!」

 「そうイライラするな、ハゲるぞ?」

 「ハゲねぇよ!!てか、ハゲさせたくねぇなら、ツッコませるな!!」

 「すみませぇん!」

 「なんだ、馬鹿森野」

 「また馬鹿って言った!!」

 「またじゃありません〜。今回が初めてですぅ」

 「そんなの関係ねぇですぅ」

 「アリアリの大有りですぅ」

 「どうでもいいですぅ」

 「よくないですぅ」

 「よくなくなくないですぅ」

 「結果的によくなくなってるぞ??」

 さりげないツッコミを有難う、狩燐。

 「てか、もう何がなんだか分からないんですけどぉ。どうしたらいいんですか、ダーリン」

 「ダーリンじぇねぇし!!」

 「細かい事は気にするな。あだ名だと思えばいんだよ、あだ名と―――」

 「思えるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 「だから、ハゲ―――」

 「それ以上言ったら、命の保障はねぇぞ??」

 「脅すんなら、その人じゃなくて、私を脅して!!」

 「脅しじゃねぇよ!!脅迫だよ!!」

 「それ、同じ意味じゃね?」

 「冷静に痛いところにツッコムな!!」

 「HAHAHA」

 「……一回だけ殴らせろ。大丈夫、痛くしねぇから」

 「殴るなら、私―――グボォッ!!」

 五月蝿い虫けらは、テキトーに殴っといて、黙らせる。

 「な、一回だけだから。痛くねぇから」

 「さっきの、ものっそい痛そうだったんだけど?」

 「アレの100分の1の力にするから」

 「10,000,000分の一で、手を打とう」


 ……おい作者よ。漢数字にしたほうがよかったんじゃないか??

 (だな。まあ、気にせず会話に戻りたまえ)

 じゃ、遠慮なく……。


 「それじゃほとんどぶつかった衝撃ねぇじゃん!!」

 「それでいいじゃん!いたくねぇんだからさ!!」

 「いたくするなら、わた―――グファッ!」

 やっぱり五月蝿い虫には、鉄拳を下しとく。

 「ぼーりょくはぁーんたぁい!!」

 「うっせぇ!!変に間延びさせんな!!」

 「Don’t worry」

 「だから!!変なところで英語を使うな!!」

 「変じゃない!使うべきところでちゃんと使ったぞ!!」

 「そーゆー問題じゃねぇよ!!」

 「そーゆー問題だね!!」

 「私にも、屈辱的なお言葉を!!」

 「お前は黙ってろ!!」

 と、俺。ちなみに一発グーパンチ!!

 「てか、お前は誰だ!!」

 と、狩燐。ちなみに一発回し蹴り。

 「……お前も、結構Sだったんだな」

 「S?知らんなそんなん」

 「……お前は純粋でいいな」

 「……?あ!もしかして、イニシャルの事か?確かに俺はSだぜ。何せ聡佑(そうすけ)だからな」

 「そーゆー意味じゃねぇし」

 「じゃあ、どーゆー意味だ?」

 「私のような人を愛してしまう、罪な意味よ」

 「お前は一度地獄に逝って来い。帰ってこれたら、褒めてやろう」

 「褒めるだけじゃなくて、愛してください!!」

 「いやです。俺の視界から、1秒以内に消えろ」

 「1秒!?それって―――」

 「はーい!タイム・オーバー!!」

 とりあえず、視界から消しとばしました♪

 「お前ってさぁ、結構容赦ねぇよな」

 「森野限定だよ」

 「いや。全体的に、容赦ねぇよ」

 「いや、容赦あるよ。だって、結構手抜きだもん」

 「……そうサラッと言えるお前がすごい」

 「お褒めの言葉として受け取っとくよ、コンチクショー」

 「HAHAHA」

 「だからさぁ、せめて、その笑い方はやめろ」

 「ヤだっつったら?」

 「半殺し?」

 「よくそーゆー黒い発言、ニコニコ顔で言えるな」

 「Sだからな。一応はSだから」

 「……ま、いいや」

 「よくないわ!!いつもこんな扱いって、ヒド―――グバフォアッ!!」

 俺の跳び蹴りプラス、何故か参戦した狩燐の踵落としも加わり、虫けらを地面にめり込ませる事に成功しました。

 「さ、帰るか」

 「そうだな、帰ろう」

 そうして、SとSと自覚していないSは去っていきましたとさ。めでたし(?)めでたし(?)

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