37、Sのブチ切れにご注意ください!?
ちょっと短いですが、気にしないでください……。
朝からメッサ暗い人に会って、こっちまでブルーな瀬川です。
……どうしてあそこまで暗くなれるのか、……ちょっと不思議だ。
「ねぇ、未来の婿」
……。変な声は無視だ。きっと、これは幻聴だ。
「ふふ、無視をしても無駄よ。私達は、以心伝心だからね」
してねぇし。したかねぇし。
「ツッコミがさえないわね。どれ、私が景気付けのキ―――」
「一回死んで、帰ってこれる??それ、最近疑問に思ってる事なんだけど、お前で実験していい??」
「そう!それでこそ、私が選んだ男!!」
すみまっせぇん!誰かこの子、異世界に連れてってくださぁい!!
「ねぇ、無視??私はお前の嫁よ??」
「実験……」
「しないでよ!?本気でしないで!!……えっと、あの、マジすみませんでした!!」
あ、そういえば、こいつが誰か言ってなかった気がする。
じゃ、紹介しよう。こいつは、自分が女王だと思い込んでる、馬鹿だ。
「フフ……。何でもかんでも馬鹿って言うのは、よくないんじゃない!?」
「だって、馬鹿なもんは馬鹿だろ??」
「いや、私は違―――!」
「そこ!!五月蝿いよ!!授業受ける気あるの!?」
「すみまっせぇん。この馬鹿が俺にちょっかい出してきたんですぅ」
「何ですって?本当なの、斎賀さん?」
あ〜。そ言えば、そんな名前だったな。名前は……確か……良夫??
「違います、先生!将来の事について、熱く語っていたんです!!」
「そう、それならいいわ」
いいのかよ!!
「そ言えば、お前の名前って、何?良夫??」
「良夫!?愛する妻を、良夫!?」
「愛してねぇし、妻でもねぇし。で、お前の名前、良雄」
「『お』の字が変わっただけで、後は変わらないじゃない!」
「だって、覚えてねぇもん。忘れたもん、そんなん」
「世界の女王を!?」
「ありえねぇ〜。世界に女王なんて、いねぇよ」
「いいの!私を愛してくれる、彼がいるから」
「そりゃよかったな」
「彼って、素敵なのよ。色白で、ヒョロヒョロで、可愛くて、カッコよくて。背は私より低いけど、そこがまたツボなのよねぇ」
……どことなく、俺に似てね??
「で、ちなみに、イニシャルはS,S。もう、そのとーりに、Sな人なの」
……何か、限りなく、俺に近くなってね??
「世界の女王が愛した、男。その名も、瀬川―――」
「それ以上言ったら、実験に使うぜ?」
「ごめんなさい。私とした事が。貴方の気持ちも知らないで……」
「すみません。キモいんですけど」
「いいの!貴方はいつまでもSでいいの!!」
「いや、マジに実験するぜ??」
「私が世界一の女王なら、貴方は世界一の王様!!」
「お〜い!メルヘンの世界から帰って来ぉい!!」
「さあ、いきましょう!城の者が私達の帰りを待ってるわ!!」
「……(怒」
静かぁに、ブチギレた俺がした事は、ご想像にお任せします♪
ちょっとしたヒントを言っとくと、隣の机を投げ飛ばし、そこに座ってた斎賀ごと、窓から落としたりしていないんで、ご安心を♪♪
そのあと、止めを刺すために、家庭科室から包丁を持ってきたりしてないんで、そのほうも心配いりません♪♪
じゃ、今日は、ここまでなんで、サイナラさ♪