表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/42

第三十五話 MK5(マジで邂逅する5秒前)

「その通り」


 レティーナは私のほうを向いて、ゆっくりと頷いた。

 レティーナの考えからすれば、それは至極当然なことと考えられる。一番のリーダーたる魔王が行方不明となっていて、その次のレベルに居る存在がずっと指揮し続けていれば、いずれ国民もそう思うのは仕方がないことだ。

 でも、レティーナはそれを望んでいない。出来ることなら早く戻ってメイルにまだ魔王を続けてもらいたい。そう考えているからこそのこの発言だったのだろう。


「レティーナ、一つ問おう」

「何でございましょうか、魔王様」

「……もし、魔王軍と勇者一行が手を取るとして、リアライズマスターは何名必要だ?」

「そうですね。わが軍と勇者一行が戦ったことによるカタルシスで次元が歪み、それによって扉を開く方法を考えていたのでしたら、その場合ですと、合計八名が必要になります。しかしながら協力を考えるとカタルシスを生む必要は無くなるので……四名で充分かと思われます」

「四名、か。今ここに居るのは二名だ。つまり、勇者一行があと二名のリアライズマスターを集めていればあとはその場所に向かうだけ……」


 話がまとまろうとしていた。

 でも、私は未だ気になることがあった。


「ねえ、もう一ついいかな。リアライズマスターが集まったとして、どこに向かえばいいの? 扉の場所ははっきりとしているの?」


 私の言葉を聞いた直後、レティーナはきょとんとした表情で首を傾げた。


「……何を言っているのですか、空に浮かんでいるではありませんか。巨大な扉が」

「扉が……浮かんでいる?」

「そう。私たちがやってきた、あの扉ですよ。もちろん、その扉はリアライズマスターにしか見えませんけれど」

「ようし、こうなればあとは集めるだけだ!」


 メイルは立ち上がって、そんなことを言った。

 そしてそれはレティーナも同じ感想を抱いていた。


「そうですね。……いかねばなりません。我々はあの扉を通って、世界へ、戻らねば」


 それから準備をし終えて、私たちはいざ探す旅に出かけることとした。

 まあ、今日はこの近郊にしておいたほうがいいでしょう、というリアライズマスター側の意見の一致があったからなのだけれど。取り敢えずできる限り情報は収集しておかないとね。そう思ったわけ。

 そうして私は扉を開けた。

 ちょうどその時だった。

 お隣さんも扉を開けていた。

 ルイスさんと大槻さん、それだけならいいのだけれど。その隣にはさらに女性二人が立っていた。片方は黒い翼をはやしていた。コスプレか何かかな、私はそんなことを思っていたら――黒い翼をはやした女性はメイルを見て、目を丸くしていた。


「……まさか」


 そこで私はある仮説を立てた。

 そしてその仮説は――その女性から言われた発言で、立証されてしまうのだった。


「魔王メイル……なぜ、このような場所に!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ