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第二十四話 嗅いでみましょう(後編)

「……念のために聞いておいていいかしら? いったいそれって、なんの匂いがするの?」

「同じ世界からやってきたキャラクターの匂いよ」


 そんな的確な匂いが嗅ぎ取れるんですか!?


「まあ、それは置いとくとして」


 そんな重要そうなことを置いてしまっていいのか、というところはもう突っ込まないでおいたほうがいいのだろうね。


「……その『同じ世界から来たキャラクター』が私たちの味方になるか敵になるか、それが重要なことだからね。とにかく、それについては明日以降考えていくことにしようか」

「明日以降……ねえ」


 私は考えていたけれど、まあ、そんなことはマリアも考えていないと思う。きっと考えているようで何も考えていないのだから。

 取り敢えず、もう眠いや。

 私はそう思うと、一つ欠伸をした。


「どうせなら寝る前にシャワーと食事をしたほうが健康にはいいと思うけれど?」

「それくらい知っているから安心しなさい。あと、食事についてはあなたがお腹空かしているだけではなくて? ……まずはシャワーを浴びるから、食事はそれからにしましょう。それくらいなら、待てるわよね?」


 こくこく、と頷くマリア。

 まあ、マリアなら駄々をこねることもないでしょう。え、もうすでに駄々をこねまくっている、って? ……それについてはノーコメントよ。






 二度目のシャワーシーンはカット。だって、説明する必要なんてないでしょう? はい、残念でした。もしシャワーシーンを期待している人が居たのならば、この一言を投げつけてやりましょう。



 ――おあいにく様。



 生憎、私はそんな安い女じゃないの。まあ、そもそも文章だから関係ないけれど。見えないし。見えるわけがないし。

 はてさて。

 そんなことよりもマリアが言ったあの発言について。

 同じ世界から来たキャラクターがいる。

 それも、そんな遠くないところに。彼女がにおいをかいだということは、私が今日であった人間のだれかと一緒に暮らしている――ということなのだろう。それにしてもご都合主義とはまさにこのことだね。一体全体どういうことなのだろうねえ。

 ま。とりあえずあとのことはあとで考えましょう。

 明日は明日の風が吹く、って言うしね。

 そう考えて私はご飯を作り始める。駄々をこねているマリアのことを想像すると……ちょっと可愛いけれど……いやいや、そんなことよりもさっさと作ってしまわないと駄々をこねた進化形で何をされるか解らない。この前は家具を破壊されかけたし。それ以上の被害は正直避けたいところだ。

 そういうわけでこのへんでお暇しましょうか。あとは二人だけの時間だからね。……って、いったい私はこれを誰に言っているのでしょうね。まあ、第三の壁、というやつなのでしょう。そんなことはそういうこととしておかないと、ストレスが溜まってあとで面倒なことになるし。


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