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第十七話 服を着ましょう


 次の日。

 いつものように起きて、スマフォをチェックする。……もう午前十時か、まあ、今日は休みだから別に仕事について気にする必要は無いのだけれど、やはりというか、何となくというか、気になるものは気になる。ほら、よくあるじゃない。普段この時間に起きているのだけれど、休みになっても別にこの時間じゃなくていいのに起きちゃう、みたいな? そんな感じ。


「……むにゃ。もう、朝?」


 私の隣には女の子が眠っていた。そう表現したのは、はっきり言って私よりも小さいからだった。背格好もそうだけれど、年齢も。

 というか、あまりチェックしていなかったけれど、かなり際どい格好で眠っていた。なんというか……具体的に説明していいのかな、これ?

 簡単に説明するならば、服をまったく身につけていない、いわゆる一糸纏わぬ姿の少女が、タオルケットをかけてぐっすりと眠っていた――ということになる。発育途上の微かな膨らみとその頂にあるピンクの突起も、まだ毛も生えていない陰部(一応、オブラートに包んでおく。包んでおかないとね、どうなるか解らないからね!)もすべて露わになっている。

 ……また、彼女の癖だった。


「ほら、マリー。起きなさい。また服を脱ぎ散らかして。あなたが『そういう』種族なのは充分理解しているけれど……」


 先ずは彼女を起こして服を着させなければ話にならない。はっきり言うが、彼女の眠っていたあたりのシーツは、少し粘ついた液体で濡れていた。……それが何であるかは、まぁ、言うまでもないが。


「……うん? マリア? どうしたの、私を起こして。……今日はお休みじゃなかったの?」

「うん、そうだよ。そうなのだけれどね、あなた、また服を脱いで私の隣に寝ていたからね? それを指摘してあげようとしたのだけれど」


 それを聞いた彼女――マリーは顔を赤らめて俯いた。ようやく物事の重大さに気付いてくれたようだった。

 はっきり言って、そうでないと困る。いくら彼女の種族が性欲の強い夜の種族――淫魔サキュバスであったとしても。


「それにしても、まさかまた裸で寝てしまうなんて……。血は争えないものね」


 正確に言えば、種族は争えない、ってことになるのかしら。だって、幼くとも淫魔は淫魔だし。それ以上でもそれ以下でも無いからね。


「とりあえず、服を着て寝なさい。あなたの種族がどうこうじゃなくて、そもそもそのままだと風邪をひいてしまうわよ。……いくら、この部屋が暖房をかけているとはいえ」

「そうね。それは確かにそうだと思う。反省して、今後に活かすことにするよ」

「……今後もやる予定があるんかい」


 私は静かにツッコミを入れて、彼女からタオルケットを剥ぎ取り、正真正銘一糸纏わぬ姿にさせた。何だかそれを実行している間は犯罪めいた行動にも見えたが、このままの状態を誰かに見られたら変に疑われかねない。だからこれは、あくまでも予防線なのだった。



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