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第十二話 こたつに入りましょう

「でも、仮にそれがデータであることは認めるけれど、楽しいものだったり自分が好きなものだったらそれを応援しようという気持ちになるんじゃないか? 少なくとも俺はそういう気持ちをもって課金をしているけれど」


 あくまでも俺の持論になるけれど、と追加してその質問というか疑問に答えた。

 対して間庭さんは、


「まあ、別にそれは人それぞれの感性だよね。でも、実際問題、私はただくだらないと思っているだけであって。あなたがそう思うのならそれでいいと思うよ、エイジくん?」


 そう言ったところで、客がぞろぞろとやってきたので会話は中断せざるを得なくなった。



 ◇◇◇



 帰宅後。


「おかえりー。どうだった? この世界の様子は?」


 こたつでぬくぬくと過ごしているルイスがそう言って俺を出迎えてくれた。

 確かこいつ、数日前に初めて会った時は騎士の姿だったから少しはかっこいいと思えたんだがなあ……。気づけばこんな感じになっているし。なんというか、この世界に馴染み過ぎだ。このダークエルフは。


「どうだった……って、普通だよ。あたりまえのように毎日世界が動いている。別にお前がここで、こたつにもぐっていても……だ」

「それはいいことだ。出来ることなら魔王の侵略もこたつの力でなくなってしまってほしいものだねえ……」


 それでいいのか、ダークエルフ。一応、騎士だろ。お前。


「一応言っておくけれど、私は別に好戦的な騎士ではないからね? いう程、騎士として活動していたわけでもないし平和さえ手に入れてしまえばどうということはないから」

「お前……それでいいのか? いくらなんでも、世界が滅ぶか滅ばないかの問題になるんだろ?」

「だからといって力を空回りさせるのもどうかと思うぞ? 実際問題、力をうまく使うことによって、世界を平和に導くことが一番簡単になり得る。それが一番なのだよ。そうは思わないかい?」


 そう言っているが、ダークエルフの騎士はこたつのテーブルに頭を置いてすでに眠りそうな恰好になっている。


「……一応言っておくが、夕飯まで寝るんじゃないぞ?」

「ああ、解っているよ。……それまではテレビでもザッピングしておくことにするかな。ゴールデンタイムの番組も随分つまらなくなったものだ……」


 この世界にきて一週間の人間が言うセリフではないと思うのだが、まあ、あまり深く考えないことにした。

 今日は鍋にすると決めている。野菜もあるし肉――正確に言えば昨日作った餃子のあまりだが――がある。そうなれば鍋にするしかない。あいにくキムチもある。今日はそれをベースに辛い鍋でも作るとしよう。

 そういえばルイスが来て辛い料理を作ったことが無い。

 もしかしたら見たことのない反応を示すかもしれないな……そう思うと、俺は少しだけ楽しみになってきた。


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