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生まれつき女ですが、なにか?  作者: 周
プロローグ
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まさかの異世界

主人公の口調が定まらないのは、そういう仕様です。

おばちゃんが転生に興奮して妙なテンションで語っている、そんなイメージの説明回です。

生まれ変わって開き直り二足歩行までの進化を果たした僕が四歳の誕生日を控えた春、幼稚園デビューしました。

母が職場復帰する関係で年少組に滑り込まされた、ってことですね。わかります。

運が良いというか、段取りがよいというか……

そこで初めて違和感を持ちまして。

ええ。


カラーバリエーションとカレンダーに、です。


もっと早くに気付かなかったのか、と聞かれそうなカラーバリエーションに関して、言い訳をさせて頂くならば……

父は柿色の髪に榛色の瞳なので、いわゆる濃い顔の人なのか?

母は銀髪にアメジストの瞳、極端に色素が薄い外人さんなのかな?

と、そんなに不思議に思わず……

また、三歳まではさほど両親以外との接触がなく、視力も安定していないし視界も狭かったのです。

いよいよ幼稚園に上がる段になって、制服である水色のスモックを着て黄色い通園帽を被った幼女が鏡に映った時に、初めて「をや?」と思ったわけですよ。

瞳が桔梗色はまだありえるとして、帽子の下からちょこっとはみ出したショートの髪が、青い。


黒い馬を青毛って言う位だからねー


って、そんな(わき)ゃあない!

帽子を脱ぎ去り、まじまじと見たけれど。


青だよ。

真っ青だよ?!

サファイアもビックリの青さだよっ!!


悶々としながら幼稚園に行って見れば、あらあらあらあら、まぁまぁまぁまぁ、居るわ居るわ。


赤、白、黄色……って、チューリップか!

さらには緑も紫も、濃いも薄いも、なんでもありでした。


わー。まるで、アニメーションのキャラクターみたいー(遠い目)


でも、まだこの時は近未来だから技術革新でもあって、色を選べるようになったのかなーなんて。

遺伝子レベルで操作できるなんてすごーい、なんて。

楽観視(現実逃避ともいう)していましたともさ。


そう、未来。


名前は青野樹里子だし、話す言葉は完璧な日本語、家庭内という限られた情報だが文化的な差異も感じられないので日本に生まれた事を疑いもしておらず、さらにカレンダーの紀元が26××年と前世(西暦20××年)の六百年以上後だったから、うっかり鵜呑みしていたわ☆

幼稚園に通い始めてカレンダーを見るようになって、違和感を持つに至る。


な ん か お か し い


四月なのに二十八日しかない。

をやをや?っと慌ててカレンダーを隅から隅まで見てみれば。


な ん と 西 暦 じゃ な かっ た。


曜日が日曜から始まって土曜までの七日間で休日・祝祭日の感覚も同じなのに、暦の年号が「皇紀(こうき)」だと知った時の衝撃ったら。

「和歴」も「西暦」もなく、まさか(?)の「皇歴(こうれき)」。

慌ててカレンダーまくって、ハケーン。


十 三 月 ……


なんということでしょう。

一年は、一月一日の日曜日からスタートして、ひと月は二十八日、それが十三カ月、プラス十三月二十八日の翌日が曜日の無い「除日(じょび)」もしくは「過渡日(かとび)」で、きっかり三百六十五日だった。

春は三月から五月まで、夏は六月から九月まで、秋は十月から十二月まで、冬が十三月から二月まで。

閏年は無いみたい。


後で知ることになるけれど、なんでも「皇紀(こうき)」が世界的に用いられている理由は、王家の始祖が神(神々)や神話と結びつく事例の中で現在まで続いている皇統としては世界最古であるから、だとか。


この調子なら、歴史なんかも違うんだろうなー。


なんてホヤーとしていたら、身近な違いは地名にあった。

前世の東京23区が皇都、それ以外の関東地方が東都、関西が西都、北海道や東北が北都、九州・沖縄が南都だった。

僕は皇都の住人。

きっと世界中の地名でも差異はあるのだろうけれど、あまり社会科(地理、日本史・世界史含む)が得意ではなかった前世の為に「あれ、そうだったっけ?」くらいで、どこがどう違うのか具体的に挙げられないのが我ながら残念な仕様だと思わざるを得ないのは秘密だ(涙目)。


人々の彩りはコーディ〇ーターではなかった。

カレンダーは、「西暦?なにそれ食い物か?」の状態。

地名も千年前の遷都以来、変わっていないという。


ここまでそろってしまえば、認めるしかなかった。



僕は、どうやら異世界に転生したらしい。



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