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とある少女の覚醒

王道な乙女ゲームの転生物風に始めてみました。

それは、高校二年生の一学期期末考査を終えた翌日だった。


「パパ、辞令が出て本社勤務になった。みんなで皇都へ行こう?」


夕食の時のパパの一言をきっかけに、先に聞いていたらしいママが、皇都にあるいくつかの高校のパンフレットを渡してくれた。

今通っている高校と同じくらいのレベルで、移り住む予定の家から無理なく通える範囲の物を取り寄せてくれていたみたい。


その中の一つに目が釘付けになる。


そして、あたしは全てを(さと)った。


ここが前世で死ぬ直前までやり込んでいた乙女ゲームの世界であり、自分がそこに生まれ変わったということを。


――――思えば、小さい頃からあたしは可愛かった。

どこかの芸能人が「可愛いさのピーク」を語っていたけど、アイドルには賞味期限があっても可愛さには限りがないと思う。

限定するからピークがあるんであって、その時々の可愛さの頂点を極めれば果ては無い。

そんな感じで、あたしは公園デビューから老若男女にモテた。

芸能界からのお誘いも来たけれど、あまり乗り気になれずお断りした。

不特定多数からの有象無象の好意を寄せられるより、身近な人たちからちやほやされる方が絶対に気持ち良い。

正直、あたしが芸能界に入ればトップを極めるのも難しくないし、話題独占は確実だ。

けど、万人に好かれるアイドルは色々と制限が多過ぎて疲れるし、熱狂的なファンを持てばアンチも生まれる。

コントロールできない規模は、ぶっちゃけめんどくさかった。

なにより可愛さを切り売りして、いらぬ中傷を受けるかもと思えば、ためらいも出る。

あたしの大人びた考え方にママはビックリしていたけれど、今なら分かる――――


そんな分別があったのは、あたしが転生者だったからだ。


今までの取り巻きに満足できなかったのは、あたしの真の相手ではなかったから。


ギリギリラインだって言われた編入試験が楽勝だったのは、あたしのために用意された高校(ぶたい)だから。



ああ、転校初日が待ち遠しい!

あたしを待ってる七色のカレ達に、早く会いたい!



そして、物語(ゲーム)は始まるんだ。


だって、この世界(乙女ゲーム)の主人公は、あたし、なんだから。


誤爆により、見切り発車で連載が開始してしまいました。

出来るだけ間が開かないよう、頑張ります。

2014.12.06 主人公の転校する学年を変更

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