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また長くなったからわけたよ前半!

当初は作者が司会役をしようと思って書いてたんですが、だんだんイタイ感じになってきたんで急遽変更しました!すいませんっ!


こんにちわー皆さん!


私ムーンでお世話になっています、ジュリことジュリアン・フラインブルです!

今回進行役を任せられました!女子キャラにツッコミ役が皆無だったからでありますがよろしくお願いします!普段ガチムチなむっさい野ろ・・いえ逞しく男らしい男性達に囲まれているので(残念な事に言うところの逆ハーではありません。嘆。)同世代の女の子達とお喋りできるのは本当に嬉しいです!いざ!現場に突入です!

可愛らしいピンクと白のドアをくぐると女の子特有の高い声とくすぐったくなる様な可愛い可愛い笑い声が聞こえてきました。なんかいい匂いもします。ハァハァ、何でか興奮してきました。いやいや変態成分ではないですよ、多分。これは免疫がないからです、多分。やだなぁ襲ったりなんかしませんよ、多分。


「あのーなんか取り込み中のところごめんなさい。『獣達は錯乱す』のフラインブルさん?」


幸せを噛締めていると声を掛けられました。私と同じくらいの身長、肩に着くか着かないかのピンクが掛かった茶色の髪、ちょっとだけ垂れたグリーンとブラウンの瞳、幼い顔立ち・・・・


「そ、そうです!クロックスさん・・・ですよね?『偏屈さんと一緒』の」

「はいーモモコ・クロッ、じゃないモモコ・コクサです!初めまして!」


モモコさんはえへへと笑いながら小さな手を差し出してきました。それをぎゅっと両手で握って私も挨拶を返します。


「初めまして!そうか、ご結婚されたんですよね。おめでとうございます」

「ありがとうございます!あの・・・初対面で言うのもアレですけど堅苦しいので敬語とかやめません?名前も・・ジュリアンって呼んでいいですか?」


窺うような上目遣い。小首を傾げるモモコさん。

かーわーいーいー!!あの連中とは雲泥の差です!いいやっ!比べる事さえおこがましい!この無礼者!


「あ、あの・・・」


ハッ!いかんいかん。あまりの可愛らしさにトリップしていました。


「すいません。勿論名前で呼んで下さい。親しい人はジュリって呼んで貰ってるのでモモコさんもどうぞ。あーあと私の敬語ですが仕様なんでこれ。こっちの方が言いやすいんですよ」

「そっかぁ。じゃあジュリで。あたしの事もモモコって呼んでね」

「うん」


いいなぁ可愛いなぁ。こんな友達私の物語にいたらジンさんのセクハラも我慢できそう・・・にもないな。


「やっぱり女の子は可愛いわね。ジョーガンが女の子だったらなぁ」

「ジョーガンちゃんも女の子に負けないくらい可愛いよ」

「ありがと。でもさぁ色彩がまるっきりあの男なのよね、嫌になっちゃう」

「そんなこと言ってそれほどでもないくせに」


ハァ・・と悩ましげに息を着いている迫力ある美女とニコニコしながらカップを口元に運ぶこれまた美女。

迫力ある美女は180はありそうな高身長、背中の中ほどまでの豪奢に波打つ暗赤褐色の髪、気の強そうな切れ長のグリーンの瞳、薄い唇からは何やらポンポン反論らしきものが飛び出ています。

対するニコニコ美女は長さは肩を過ぎたあたり、深みのあるブラウンに金のメッシュの髪、アーモンド形のゴールドの瞳、弧を描く唇はぽってりとしてめっちゃ色っぽいです。

間違いなく『run!3catch!3』のコーラ・ブレイブ・・・もとい、コーラ・セドさんと『GENIE』のジニーさんでしょう。モモコさんが私の紹介をしてくれて、私は今度は不審な態度を取らないように気を付けながら挨拶しました。


「えーはじめに作者からのメッセージを伝えますね。オホン。


『よく集まってくれた我がキャラ達。今回の企画は作者と読んで下さっている読者の皆々様方のための企画なんで、今から質問すっからぶっちゃけお前達に拒否権はないので正直に答えたり暴露したりして楽しませろ。』


以上です」


・・・・・・・・・・・。


「なによそれ」


早くもコーラがご立腹の様子です。確かにこれはない。


「暴露って・・・何を・・・怖いんだけど」


そうだねモモコ。私もです。


「正直にかぁ・・・んー・・答えられない質問、例えば私の物語はまだ完結してないんだけど進行に係わる事はノーコメントでいいの?」

「そうです。でもそれ以外は諦めた方がいいようですね」


冷静に質問するジニー。若い外見と違って意外と場数踏んでるんでしょうか。


「まぁ、皆さんも考えるモノがあるとは思いますが一つご協力下さい。では最初の質問です」




Q、お名前と年齢、職業、あったら得意技をどうぞ。




得意技ってなんなんですかね。


「モモコからどうぞ」

「うおーいきなり・・・ええとモモコ・コクサです。20才です。職業はドミニオン自治領国軍部特別広報課、課長をしています。軍部に属してますが階級はありません。得意技はえーと・・う~ん・・なんかあったかな・・」


そこで真剣に考えてしまうあたりがモモコの得意技だと思うけど、悩む姿が可愛いのでしばらく放置しておきましょう。あ、次私ですね。


「ジュリアン・フラインブルです。20才。職業は・・・無職・・・・です。・・は?ドグマの隊員だろうって?いや違いますよ、「入る」なんて一言も言ってませんし。いえいえ決して往生際が悪いわけではないです。得意技はツッコミと聞いてない振り。現実逃避も得意です」


・・・何ですか?嘘はついてませんよ。ていうか周りが話きかない奴らばっかりなのが問題あると思うんですけどね?私がしれっと言うと3人から無言の生温い視線が返ってきましたがへっちゃらさ。


「現実を把握した方が相手を出し抜きやすいと思うけど。ま、あなたがいいならこっちが口挿むわけにはいかないしね。ああ質問ね、コーラ・ブレイブ・・・あー・・・けっ!コーラ・セド!離婚したくて堪らない21才!無職!得意技は口の悪さとハッタリ!」

「久し振りの登場と共に随分怒ってますね」

「フン。一応完結してるからって今の状況が満足いくわけないしね。早く続編でも作って離婚させてほしいものだわ」

「それは上の方に自分で交渉した方がいいですねー聞き入られるかどうかは定かではないですけど。私がいい例です。ではジニーちゃんどうぞ」

「はーい!ジニーよ。名字はまだ明かせないの、ごめんね。歳は人間換算でいうと18才かな?魔法のランプの魔人やってまーす!得意技は料理!おいしいよー!」

「ジニーのお弁当すごい美味しそうだよねー!」


モモコ答えは出たんですか?弁当に食い付いてる場合じゃないぞ。


「ありがとーご飯作るの好きなの。相手が美味しそうに食べてるところを見るのも好き」

「ああゲンさんめっちゃ食べそうですね」

「力仕事だからねーゲンのいい食べっぷりは毎回作りがいがあるわ」


嬉しそうにジニーちゃんが締めくくったところで次の質問に行きますか。


「え、あの、あたしまだ」

「スペースないからカットで」

「ひどっ」


黙らっしゃい。



Q、相手の第一印象はどうでしたか?



おお、無難ですね。普通です。ではモモコから。


「えっと・・今までに見たことないほど顔が怖い人。あとすごく大きい人」


確かにガツクさんはおっきいですよね・・・ていうか278cmって・・・モモコとの身長差って・・・


「でかすぎよね、モモコの旦那」

「ええっ!278cm!?ホントに?」


マジっすよ。それであの怖い顔だなんて・・・周りの苦労はいかほどに・・・こっちにもいますけど。


「こっちの物語の人達ってみんな大きいんだよね。たまにあたし首が疲れるんだよ。でもその中でもガツクさんとかベントさんとかは規格外みたい」


ベントさんとやら3m越え・・・魔物だよ、もう。あ、私の番。


「モモコ、むちうちにならないように自分大事にしてね。あーと、ジンさんの第一印象はズバリ極悪人です。そしてそれは間違ってなかったです」

「極悪人・・なんだ?」

「モモコ嘘だと思ってるでしょ」

「い、いや・・でもちょっとはいいとこあるでしょ?一応ジュリのお相手じゃん」

「よねー・・・あれジュリ?」

「ちょっと顔色悪いわよ?大丈夫?」

「フフフフフフ・・・・・あの人が?ちょっといいとこ?ちょっとでもいいところがある人が初対面で人のお尻を撫で廻したり人が動けないのをいいことにアンナコトをして捕まった時には無理やりコンナコトしたりして挙句の果てには一か月監禁、その後私の首を締め上げたりするでしょうか?いやない!いいですかみんな!あの人にいいとこなんて世界が滅びてもありませんっ」


グッと親指を立てそれから思い切り床に向けた私の顔はきっといい笑顔だと思います。


「これ相当恨み持ってるよね」

「ジンさんてクセありそうな顔してるよね~」

「・・・・まぁ当事者しか知らない事だしね。あ、あたしか。うーんあの野獣の第一印象ねぇ・・・これ言わなきゃダメ?」

「ダメ。質問には強制的に答えることになってます」

「うう~今となっては目がおかしかったとしか思えないけど・・・」

「思えないけど?」


モモコガキョトンとして小首を傾げます。可愛いのぅ。


「観念して言った方がいいと思いますよコーラ」

「そうそう」


コーラは暫らく身悶えしていましたが


「・・・え・・がや・・く・い・・・・・よ」


聞こえてねーですよコーラ。


「え、なに?」

「だから・・・・」

「コーラ」

「・・・ああっもう!だから~笑顔がヤバいくらいかっこよかったのよ。めちゃタイプに見えたの!」

「おおー!」

「意外だよねー!そうかタイプだったんだー!」

「でもだったらザイオンさんにツン過ぎません?」

「最初だけよ最初だけ!酔ってたし・・・」

「コーラ顔赤いよ~」


ぐふふとモモコが目を三日月にしてコーラをからかいます。ちょっとモモコ、おっさん臭いですよ笑い方が。いつもはふてぶてしいまでの(失礼)態度のコーラがほんのり頬を染めて照れてる様はジンさんの事を思い出して下ったテンションを水準以上まで上げる程可愛かったです。さ、この上がった気分のまま次の可愛い子に行きましょう。


「ジニーは?どうでしたゲンさん」

「うーん・・・ゲンに初めて会った時、ね・・・なんて寂しそうな目をした人だろうって思ったわ」


ジニーはちょっと俯いて目線を横に流しました。


「そしてジンの願いを聞いた時、絶対その目を変えて見せようって決意したの。それは今も実行中よ」


でもすぐに顔を上げて私達に笑ってくれました。・・・うん。ジニーならもうゲンサンの目、キラキラにしてしまいますね!この太陽な笑顔を見続けてたら間違いなし!です!




Q、相手はどんな人ですか?思うままを言ってみて下さい




「自分にも相手にも超厳しい人。あと、これ誰も賛同してくんないんだけど優しい人。いやホントだって」


モモコの妙に力説しようとする姿勢に皆から「もう諦めた方がいい」みたいなぬるい視線が送られます。モモコはがっくり項垂れ「ホントなのに・・・」とか言ってます。モモコ・・・それモモコ限定なんだよ。いい加減気付こうか。


「すぐ泣く野獣。しつこいったらありゃしない。精神も肉体もとんでもなくタフ。夫としては最悪だけど父親としては及第点ね」

「ヘビースモーカーでコーヒーを入れさせるとナニカになっちゃう人。頑固で融通が利かなくって・・・でも優しいくて可愛い人よ」

「皆のお相手はまともでいいなぁ」


質問への答えを聞いて思わずため息が出てしまいました。


「これでまとも!?ジンっていったいどんな奴なのよ!?」

「ガツクさんがまともだなんて初めて聞いた・・・」

「ゲンはまともよね、確かに」

「まともですよ。全然。ジンさんはねぇドスケベの変態なんです。脳内はスケベな事とより強い化け物と戦う事しか考えてません。化け物並・・いえどんな化け物よりも強いんです。しかもドS。この前は10mもある魔物がなかなかの強さだったらしく、嬉しくなってはしゃいだジンさんは両腕を引き千切ったり目を抉ったり内臓一つ一つじっくり切り裂いたりして殺さないように、最後まで、楽しそうに、嬲ってました。そうです真正のドSなんです。ああ・・・でも、多分見た目より複雑な人ですね。よくは知らないんですけどね」


私がジンさんの人物像を話し終えると皆は呆れた様な顔をしていましたが、それはすぐに同情の眼差しに変わりました。・・・・ま、いいですよ慣れてますから。




Q、相手に危機が!あなたならどうする?




これ、この質問間違ってませんかね?あの人たちが対象ですよね。


「ガツクさんに・・・危機?えーと同情かな?危機の方に」


ほら。


「もちろん避難ですね。いや私が」


ほら。


「その隙に逃げるわよ。あたしが逃げ切るまで時間稼いでくれるといいけど」


ほらね。


「手に負えなさそうなら魔法で。でも後で怒られそう」


おっ結構いい感じの答えが出ましたね。やっぱり普通のカップルはいいなぁ。




Q、相手は自分が知っている事を知らないだろうという何かありますか?




「ガツクさん、たまに寝言言うんだよ」

「マジですか!?あのガツクさんが!?・・・寝てる時も直立不動かと思った」

「んなことある訳ないじゃん!」

「ありそう」

「アハハーありそうだよねー」

「普通に寝てるよ!寝返りだってするし」

「で、その普通のガツクさんの寝言とは」

「『殲滅だな』って言ってた」


普通じゃねぇ!!


「・・・なんで?」

「いや・・・なんだろう?なんかあったのかな?」


確実に何かあったんだよ!そして100%モモコ関係だね!モモコもっと周り気を付けた方が絶対いいって!あたしが言えた義理じゃないけどね!お互い頑張ろうとしか言えないけどね!


「どうせモモコ絡みじゃない?次ジュリよ」

「あ・・・えーとジンさんの秘密か・・・秘密っていうか意外と甘いものが好きみたいです。最近よく飴玉っぽいものをコロコロしてるん・・だけど・・」

「どした?」

「また顔色悪いんだけど」

「ジュリ・・・」

「いや・・・気のせいかもしんないんですけどね?その飴玉っぽいものをコロコロしてる時のジンさん・・あたしの方を見ながらニヤニヤしててですね、それがめっちゃ色があるとゆうか変態っぽいていうかドスケベさに磨きがかかってるというか・・・何か不安になるんですよ」

「・・・あー・・・それは何だかヤバそうね」

「第6感っていうか危機意識にキテるね」

「思い切って聞いてみたら?」

「いやそれも・・・聞いたが最後ナニカが戻ってこれなさそうでコワイ」


首を振る私にまたもや同情の視線が。フッ・・・


「あんたがだんだん不憫になってきたわ・・・えっとあたしか・・つうか昨日の話だからアイツまだ気付いてないと思うけど」

「おー新しいね」

「ん。で、何か弱味がないかとヤツの部屋に忍び込んだら」

「なんで弱味?」

「弱味でも握って少しでも有利な立場に立とうと思って。アウェーだから」

「なるほど。続きをどうぞ」

「ヤツのクローゼットを探してたら航海日誌って書かれた分厚いノートが出てきたんでパラパラーって中身見た時・・・固まったわ」


コーラは最大に顔を顰めると拳をグッと握り締めました。


「何が書いてあったの?」

「あんのクソヤロウ・・・あたしの観察日記付けてたのよ!何時何分にあたしがどうした、昼はこれを食った風呂は何時だ誰と何話してたジョーガンの世話の内容果ては表情から仕草、余計な感想や妙な注釈まで!それが・・・何十行にも渡って書いてあんのよ!んでもって取って付けた様に今日の天気とか船の針路とかたった一行だけ最後に書いてあんの!たった一行よ!?テメェどこが航海日誌だ!メインが一行ってふざけてんのか!あたしの肌の質感についてお前のおぞましい感想なんか誰も聞いてねぇんだよ!そんなに触りたかったら顔面膝蹴り入れてやっから存分に味わえこのクソ旦那が!ていうかこの世の全ての航海日誌に謝れクソ野獣!!!」


コーラは立ちあがると物凄い勢いでテーブルに足をに乗り入れ、一気に怒鳴りました。ゼェゼェと肩で息をしています。気持ちは痛いほどわかりますが落ち着きましょう。


「コーラ・・・ストーカーで変態が夫なんて気の毒すぎます」

「そういうジュリだってやばいんじゃない?」

「確かにガツクさんはもうヤバいレベルじゃないよね、モモコ」


いやいやジニー?ゲンさんだって一歩間違えたらしつこ





「だからさぁ燃やしてやったわよ全部」




へ?


「燃やした?」

「ん」

「燃やしちゃったの?」

「ぼうぼうにね」

「持ち主に無断で?」

「跡形もなくね」


・・・・・・・・・・・・・・・・。


「あんなもの存在さえこの世界にとって有害よ。ついでに持ち主も絶えてしまえ」


余程の事が書いてあったんでしょうか・・・・目が据わっておりますコーラ。


「まぁ済んでしまったことはしょうがないですよね、次ジニーどうぞ」

「そこ流しちゃっていいの!?アハハ。・・・えーと・・・これはゲンのお友達のジットさんって人から聞いたんだけど」


おおう。何ですか胸キュンの気配がしますね。


「わー!なになに!」

「ちょっと!まともな恋バナの匂いがするじゃない!」


皆・・・食い付き過ぎです。


「皆静かに!よく聞けません!」


私も人の事言えませんが。


「ゲンにね、毎日お弁当作ってるんだけどお昼にお弁当の蓋を開けたゲンの顔が・・・」


絶妙に区切ったジニーが私達3人を見てうふっと笑います。物凄く可愛いですが続きをっ!


「ちょっと頬を赤くさせて二ヤつきそうな口を必死にこらえて妙な顔になってるんだって。その姿は余所から見たら気持ち悪くてドン引きだそうだけど」


いやいやいいじゃないですか!無骨な男の人が手作りのお弁当を見ながら嬉しそうに赤くなってるなんて「萌え」ですよ!もう萌えそのもですよ!


「でもゲンのそんな顔、見るのは初めてだって・・・ジニーの効果はすごいなって言ってくれの。・・・ねぇ、みんな」


ジニーからからかうような雰囲気が消えました。


「私はゲンの願いを少しでも叶えてるかしら?彼の孤独を少しでも失くせてるかしら?私は・・・少しでも・・・」


ジニーの眉がきゅっと切なそうに寄せられ、大きな目は潤んでいます。・・・そうでした。ジニーとゲンさんは私達とは違うまともな恋愛をしていますが、ジニーは願いを全て叶えたらゲンさんの元を去らなければならないのです。


「・・・あんたは頑張ってるわよ。自分が出来る精一杯でね。ちゃんとやってるわ」


コーラが言い聞かすように優しくジニーに言います。


「そうだよ。周りの皆が気付いんてるんでしょう?しかもいい方向に変わったのをさ。絶対ジニーのお陰でしょ、それは」


モモコが身を乗り出す様にして勢い込んで言いました。


「ジニー・・・全てが貴女とゲンさんにとって最良のゴールになることを祈ってますよ。私たち皆が」



最後、私が言うとジニーは泣き笑いのようになって「ありがとう」と言いました。その声は少しだけ震えていました。

後半に続く。

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