夢の続き
ちょっと、短いです。
――本来ならば 王妃が、その刺客に襲われるはずだった(「え?」←<ローズ>)。
そして 王妃には、別人格が生まれてしまい 国は、廃れていく。
いくら 敵の手に意識が落ちてしまった存在でも 王は、王妃を手に掛ける事ができない。
勿論………連中は、王妃の周りにいる護衛にも 同じ攻撃を仕掛ける――
「ちょっと、待ってよ?
それじゃあ………わたしは、ダレなの?」
<ローズ>の質問に なぜかは、わからないが 声の主が、ほくそ笑んでいるように思えて仕方なかった。
――まぁ………それは、後のお楽しみかなぁ~?
今 僕が話せるのは、これだけだから。
さぁ 今は、別人格を追いかけないとね?
一応 彼らが、下手に直ぐ意識が浮上しないように 呪を施してくれているから――
「彼ら………って、そんなに信用できるの?」
――大丈夫。
記憶を失う前の君の 最も信用していた存在だから。
そして 君が、記憶を代償に この国を訪れた事を、少なからず嘆いている。
なぜかは、わかるかい?――
「もしかして 何の相談も無しに 行動を起こしたから?」
――成る程………自覚は、あるみたいだね?――
苦笑しながら 言われてしまったので <ローズ>は、膨れっ面になってしまう。
自分には、声の相手の姿が見えないが 彼には、自分の姿が見えるらしい。
――そんな顔しないで?
折角の顔が、台無しになってしまうよ?――
そう言い残すと 声は、何度か耳を傾けてみたが 聞こえなくなった。
<ローズ>は、どうしたものか………と、息をついてから とにかく歩き出す。