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反省の弁
魁星旗決勝戦、一本先取への反省の弁を述べていた…
「はい! 大将、東清美です!」
(東は直立不動の姿勢で、全身に力を込めて叫ぶように述べる。)
「この度の魁星旗剣道大会決勝戦において、完全優勝という組織の絶対的使命を目前としながら、先に一本を奪われたこと、心より反省いたします!」
「この一本は、勝利への貪欲さと集中力の欠如に他なりません! 長距離移動と疲労を理由にした一瞬の気の緩みであり、『勝利を義務とする群馬彩華高等学校剣道部』の選手として、あってはならない不忠の行為であります!」
「私は、依然として、『勝つこと』という冷徹な使命の前に、『自分の体調』や『試合の流れ』という言い訳を許している甘い精神を持っていたことを認めます! 先に一本を取られたことは、全勝優勝という神聖な結果に、私が傷をつけたことを意味します!」
「二度と、私の剣道に、一瞬の躊躇、一瞬の驕りを生じさせません! 監督、校長、体育科長、そしてチームメイトの期待と、群馬彩華の誇りを背負う者として、今後は一歩も引かず、常に先手を取り、最初から最後まで、完璧な勝利のみを追求することを誓います!申し訳ございませんでした!」
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