制裁
体育科長:
「…わかった。ようやく、お前たちの口から『勝つことへの忠誠』という言葉が出た。
しかし、その誓いが、本当に根底から湧き出た剣道精神であるか、私には疑わしい。」
科長は、静かに結論を告げた。
体育科長:
「田中、東。お前たちには、まだ剣道精神が全く足りていない。言葉だけの反省では、すぐに元の甘さが顔を出すだろう。
よって、剣道精神をより深く養うことを目的とし、特別な指導を命じる。
『インターハイ出場メンバー五人全員に対し、一週間、高校の女子寮の生活でも、通学・授業を受けている時も、常に剣道着で過ごすことを命ずる。』
(田中と東は、驚きで目を見開いた。剣道着は稽古着であり、公の場や学校生活で着用するものではない。)
体育科長:
「特に、田中と東。お前たち二人は、その剣道着で過ごす一週間、この敗北の重さ、そして学校の期待を常に肌で感じろ。
その姿を、他の生徒に見せつけ、お前たちがどれほど重い責任を負っているのかを自覚しろ。
剣道着は、お前たちが逃した『勝利』という名の鎧だ。これを恥じることなく、剣道部員として、常に勝利を意識し続けろ。
・・・以上だ。監督、指導を頼む。」
監督は、厳しい表情のまま、ただ「承知いたしました」とだけ答える。
体育科長は校長と共に会議室を後にしていた。
田中と東は、その場に立ち尽くすしかなかった。
・・・これから始まる一週間、剣道着姿で過ごす屈辱の日々が、彼女たちを待っていた・・・




