ねぇ、いま何が一番知りたい?
薄暗い東京の裏路地、クビになった男(30歳)が酔いつぶれていた夜、サキュバス風の悪魔ルナと出会う。「キミ、死にそうな雰囲気プンプン」と絡むルナは、契約を迫るが男は拒否。以来、ルナは24時間そばに張り付き、シャワー中もデートも邪魔する。「キミ、すべての欲に弱いよね?」とからかうが、契約は結ばず。数年後、恋愛運は壊滅、ルナの執着の謎が気になる。30年後、肺がんで余命半年の男は、ルナと淡々と別れを交わす。「愛着だって湧くよ」と微笑むルナ。「またあっちでな」と男は目を閉じ、居心地の良い日々が静かに終わる。
契約なき日々
2025/08/05 10:00