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入監

 「きゃあーー!!」「う、うそだろ...」「うぐっ...」「こ、これは大変な事になりました...すぐ警察に連絡してきます。」皆がそれぞれの反応を見せると、いち早く天使が館に戻り連絡を試みた。「っ...」悲鳴を上げ終えた紬は口に手を当てて嗚咽を漏らしている。「くっ...匂いが...生きたまま、燃やされたのか...惨いことしやがるぜ。」と源太郎は鼻を押えて呟いた。「ふんっ。こんな館からはとっとと帰らせてほしいものだ。」まるで目の前の事象に全く興味が無いかのように金次は遠くから腕を組んでいる。「皆様!こちらをご覧ください!」今までの間で一番大きな声を出しながら、天使が皆を呼びつけた。

 一階廊下に唯一設置してある固定電話は、ものの見事にバラバラに分解されていた。「直さなければ助けが呼べません...。どなたか通信機器をお持ちのお客様はいらっしゃいますか?」と天使が尋ねるが返事はない。あなたは持ってきた荷物を確かめる必要があった。「一旦私の荷物も見てくる。」と紬が部屋に戻ろうとしたら、「ちょっと待ちなお嬢さん。もしかして自分の持っている証拠を隠滅しようって腹じゃないかい?」と金次はニヤリと笑ってそう言った。「そんな訳!」「まーまー!とりあえず落ち着こうや!」と怒る紬を源太郎がたしなめる。「だったら落ち着くための場所と時間が欲しいのだがねぇ。」金次は天使を睨みながら言った。

 「...かしこまりました、ちょうど良い部屋がございますので、ご案内いたします。」と天使が階段へ歩きだした。左の階段は二階へ、右側には立ち入り禁止の紙が貼られた地下へ続く階段がある。右側に進み地下へ行くと物置になっている部屋があり、その奥の部屋には書斎のようで、いくつもの本棚とテーブルの上には紙やペンなどが散乱していた。「さらにこちらでございます。お気をつけてお進み下さい。」おもむろに天使は壁の本棚を動かした。重そうな本棚ではあったがするりと動き、奥に壁はなく、洞窟のような小さい通路が続いていた。通路ではコツッコンッと不規則な杖の音が不気味に鳴り響いている。無事に洞窟を抜けると、広い空間に繋がった。

 その光景は昨夜見たチャペルと真逆の印象を覚える。鼻をつまみたくなるほどの悪臭に、毒々しい装飾がされたテーブルやタンス。薄暗い照明には何かの儀式のような魔法陣が照らされていた。そして一際目立つのは入って左にある3つの小部屋。部屋と呼ぶには欠けているものがあまりにも多い。それらは独房と呼んでもいいだろう。「ちょっと、まさか私たちに入れというの!?」「まじかよ...」「ふざけるのも大概にしろ!」と口々に文句を言う。「まあ、入っていただくのはお電話を直し、警察を呼ぶまでの短い時間ですから。それにここに入っていればかえって安全かもしれませんよ?」と天使が諌める。「電話を直す天使さんを除けばここには4人、どっか二人で入んのか?」「嫌よ!ヒトゴロシと一緒になるかもしれないのよ!?」「そうだな...自分を除く3人の中で外に出してもいいやつと思うに投票するのはどうかのう?」と金次が提案すると、意を決したように源太郎、紬もうなずいた。「それじゃあ、」「「「せーのっ!」」」三本の指はあなたに向いている。こうしてあなたは探偵役へと選ばれた。

 「じゃあ。色々と頼んだぜ!」「早く警察呼んで、こっから出してね~!」「はぁ、臭くてたまらんわ。」と檻の中から三者三様の送り文句を投げかけてくる。さてさて、『あなた』は、...いいや『僕』は、ここから何をすべきなのだろうか。さあ、捜査を始めよう。

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