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17.王都の長い夜④

暗闇の中に浮かび上がる大聖堂が見えたところで馬を下りる。

「ノアール、休んでいてね」小さく声をかける。

王都に敵を手引きした者がいるなら、ここも見張られているかも知れない。

足音を立てないように近づき大聖堂の正門へ、塀を乗り越えて入り口にたどり着く。ノッカーを叩いても人が来る気配はない。

「勝手口に周りましょう」

マックスの指示で移動しようとすると、門の外から呼ぶ声がする。


「バイブリー公爵家の者です、加勢します、開けてください」

数名の兵士が立っていた、隊服をみてこちらの護衛兵士が門に近づいていく。

「待て!罠だ!アハト兵が隠れているぞ!」

「ルーク兄さん!」

突然現れたルークが門を越えて飛び降りてきた。敵も門を登ろうとしている。

「マックスは鐘を!」

私は弓を構えて、門の上の兵を狙う。

暗闇から鎧を着た兵が現れる、門を開けられたらおしまいだ。


せめて時間稼ぎをと覚悟した次の瞬間、馬のいななきが聞こえた。

「シャーリー、下がるんだ!」

「フレッド様!」

ノワールに乗ったアルフレッドと王国の兵士達だ。

来てくれた…言われたとおり庭の灯籠の陰に身を寄せ、戦いの行方を見守る。


マックスは大聖堂の僧に迎え入れられていた。

「シュタイナー家が家令マキシマム・ディオーンです。すぐに警鐘を鳴らし、王都の民を守りましょう」

そして、大聖堂の鐘が深夜の王都に響き渡った。


「これで巻き込まれる人を減らせる…」

マックスが戻る頃には敵は片付いていた。

「シャーリー、無事か!」

駆け寄ってきたフレッドに一瞬強く抱きしめられて、ただ頷く。


「バイブリーを制圧しなければ」

「兵と合流してバイブリー家に向かおう」

「シャーリー、戻って屋敷から出ないように。後で話がある」

アルフレッドが冷たい空気を纏っている。マックスの表情が暗い。


残された兵に守られて、無事シュタイナー家に帰ることができた。

「少し休んでください」

すでに窓の外は明るくなりかけている。マックスの言葉に甘えて、シャーロットはベッドに倒れ込んだ。

アルフレッドとルークを心配しながらシャーロットは眠りに落ちた。




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