6 ナツダック会長
SSUさすらいのユタ
ユターシャの美しさに
すっかりやられてしまったSNS
ご存知
スーパーナチュラルサラリーマン夏田古文時その人である
島の空気は澄んで
夏田古文時は思い出す
夏休みを謳歌する心得としてこの島に来島せし由来を
気がつけば
恋の高鳴りの自由飛翔を快諾せし島の青空なりせば
ああ
SNSスーパーナチュラルサラリーマン夏田古文時ともあろふ者が
水牛ごときを追いかけていたなんて
なんて御馬鹿さんなんざんしょ
夏田古文時はユターシャをオープンカーに乗せて
水牛やらナカンダカラやらの居るロードを避け、潮風ロードへと左折した
潮風ロードをひた走るオープンカー
お幸せな夏田古文時の夏休みでした
さて
トキオ空港からナツダック本社にタクシーで移動したのは
御存知
SNS夏田古文時その人である
深夜にもかかわらず
ナツダック本社に呼び出された夏田古文時
「会長が
屋上の畑でお待ちです」
たいして美人でもない女性が冷たい声で告げる
夏田古文時はエレベーターで上がりながら
「ユターシャなんかと出合わなければよかった、おかげで、どの女性もブスにおもえる、それにしても、このビルの屋上に畑があったなんて初耳だ、ナツダックの会長……、まだ会ったことのない、噂さえ社員間で交わされた
ことがない…」
やがてエレベーターが屋上に届いた
屋上に来たのも初めての夏田古文時であった
ナツダック本社の屋上は
真昼であった
御存知SNS夏田古文時の乗ったエレベーターの速度が遅すぎて
深夜に一階を出発
屋上に着いたのが真昼
「いや、ナツダック本社は高層ビルではあるが、一階から屋上までエレベーターで数時間かかるほどの宇宙的規模の高さではない、いったいどうなって
いるんだ………?」
屋上は
屋上というより
屋外である……
というより
そこは
夏田古文時が冒険を繰り広げたあの南の島に
そっくりの場所であった
いや
南の島そのものであった
農道の遠くから近づいて来るのは……
水牛である
紛れもなく
水牛は
ぎゅうちゃんこと水田水遁その牛である
そして
ぎゅうちゃんの背に乗っている人物は……
水田水遁に乗っている人物は
ナカンダカラその人であった