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東方滅界録  作者: 坂上儚月
第一章-来訪者、そして謎-
9/12

第七章-【白銀のチルノ】登場!-

久しぶり過ぎて何かとやばいです()


途中ネタが錯綜しまくって所々おかしい(相変わらずの事)ですが生暖かい目で見てやってください。

「幻想郷を知る者…か」


「それに小説家?」


目の前の男はその様に言っていた。だが…


「とてもじゃないが小説家には見えないぞ?」


「幻想郷を知る者ってのはまだ分かるんだが…」


「あれ?もしかして小説家っての信じてもらえてない感じですかね?」


「まさかのまさかだが?」


男はその言葉が結構ダメージになったのか思いっきり肩を落としてしまった。


「いやまあ、確かにこの服装じゃそう思われるよな…ははは…」


「あれ、これって思いっきりダメージ受けちゃってる感じですかね?」


「だな。まあ、今の状況だと構ってたら大変だから放置という事で行こうか。」


「そうじゃな。さっさと敵さんをどうにかしないとのぅ…」


竜神達はとりあえず精神的なダメージを食らってある意味戦闘不能になった自称小説家を護るような形で陣形を組んだ。


「とりあえずこのよく分からない敵を一掃出来るような攻撃とかって無いですか?」


「んー、まあ一応ある。だが…」


「どうした?何かあるのか?」


「まあな。"あいつ"が来てくれたら何とかなるんだが…」


竜神達は話しながらも近付いてくる敵を的確に倒しつつも話を続けた。


「あいつ?まさかと思うが…チルノの事か?」


「チルノ??あの氷のバカの事か?」


「まあ、チルノはチルノだが少し違うな。…あいつがちゃんとあの姿のままだと良いんだが…」


竜神が最後に何か言っていたので儚月達は最後に何を言ったのか聞こうと一瞬だけ隙を見せてしまった。敵はそれに気付いたのか分からないが何体かが紅魔館の門を潜り抜けてしまった。


「あ!何体か突破してしまいました!」


「何!?クソ!あの敵普通よりも早い!間に合わねぇ!」


敵は既に紅魔館の中に入るための玄関の間際まで迫っていた。紅魔館の中にはレミリア達が待機しているが、もしもやられてしまったら紅魔館が落ちてしまう。竜神達はその場から弾幕を撃とうとしたが紅魔館にも被害が及ぶ為撃とうにも撃てない。竜神達は一瞬紅魔館が陥落してしまうのではないのかと覚悟を決めた。しかし、不意に何処からか声が聞こえてきた。


「あんた達の好きにはさせないわよ?変な生き物さん?」


その声と同時に敵が紅魔館の中に入る前に一瞬で凍りついてしまった。


「これは…チルノか?!」


竜神達が辺りを見回して見たが何処にも居ない。


「私は上に居るわよ。あ、でも上は見ないでね。」


竜神達はチルノの言ってる事に理解して紳士的に上を見ない様にした。(紳士的を強調して)


(これあれだな。時龍が居たら凍らされていただろうな。)


(確実にそうだな。)


竜神と幻真は小声で囁いているとチルノが上から降りてきた。が、幻真はチルノの姿を見て首を傾げた。


「…チルノってこんなにグラマーで服装とか身長も大きかったか?」


そう。竜神達の前に降りてきたチルノは幻真達のよく知っている姿のチルノでは無く、身長も大人と同じぐらいになっており更にはグラマーにもなっていた。服装も何時もの水色の服装ではなく、白銀色の服に変わっており同じく白銀色のマフラーと白銀色のベレー帽を被っていた。


「あら、其方の人は見た事無いわね?私はチルノ。通称【白銀のチルノ】と呼ばれているわ。よろしくね。」


「あ、ああ…よろしく。」


「とりあえず驚くのも後でにして今は敵を倒すのに専念するぞ。」


「お、おう…とりあえずチルノが来てくれたら何とかなるんだろう? 」


「まあな。と言う事でチルノ。前にやったアレをするぞ。」


「アレ?…それって前の異変の時に使ったあの?良いけど…久しぶりだから加減は出来ないわよ?」


「加減なんてしなくていい。ここの敵を全て一掃するぞ。」


「了解。じゃあさっさと片付けましょうか。」


そう言うと竜神とチルノは懐からそれぞれ水色と黄色の特殊なスペルカードを取り出した。


「合符「アイシクルサンダーランス」!」


竜神とチルノはスペルカードを唱えると、何とカードを上空へと投げた。するとカードが上空で光り輝いたかと思うと雷を纏った氷のパルチザンが出現した。そしてそのパルチザンは細かく分裂すると近くの敵に向かって降り注いだ。


「うお!?槍の雨!?」


竜神はこのスペルを使ってみたのは良いが、昔このスペルの操作が出来なかった事を思い出した。


「あ、そうだ。チルノ。これの操作って出来るのか?」


「私は出来ないわよ?竜神は出来るんじゃないの?」


二人はそこまで言うと少しだけ沈黙。そして…


「「今すぐ紅魔館の中に入れぇ!!」」


言うな否や、パルチザンが竜神達の方向にも向かって降り注ぎ始めた。


「うおおお!?」


「ぬう!?」


「こっちにまで降ってきましたよ!?」


「制御の練習し忘れてたァ!!」


「「「何してんだバカ野郎!!!」」」


チルノを含めた七人(一人だけ未だに精神ダメージが抜けてないようなので美鈴が引きずっている)は全速力で紅魔館の玄関へと走った。ついでに走りながら後ろを軽く見てみると、先程の敵がパルチザンに当たっているのが見えた。パルチザンに当たった敵はその当たった部分から徐々に凍りついて最終的には完全に固まってしまっていた。


「うげ…アレに当たったら俺達もあんな感じになるのか?」


「あんな感じになるから急いで走って逃げているのよ!」


チルノは眼前に現れる敵(恐らく裏門を突破出来た敵であろう)を氷で作った剣で斬り倒しながら返答した。


「てか、裏門で戦っている奴らもヤバイんじゃねぇのか!?」


「いや、時龍とお前の所の崟兒の事は心配ないだろう。彼奴らも状況の判断ぐらいは出来るだろう。恐らく既に紅魔館の中に避難しているだろうな。」


竜神と幻真もチルノと同じく向かってくる敵をぶん殴りながら全力で走っていた。


「と、所でこの攻撃って何時まで続くんですか!?」


「一定時間が経つか、もしくは範囲内の敵が完全に殲滅するまでよ!」


「てかそれなら敵の親玉潰した方が早やいぞ!」


「んなこたァ分かってる!だが敵が何処に居るか分からな…!」


幻真が竜神の方を向くと、途中で言葉が途切れた。竜神達は気付いていなかったがパルチザンが一本だけ森の中に飛んで行ったのだ。しかもそのパルチザンは森の中に入る前に突然消滅したのだ。


「もしかしたら…!」


「どうした!?」


「お前らは先に紅魔館に避難してろ!俺はちょっと…野暮用だ!」


そう言うと幻真は踵を返して紅魔館の横にある森の方へと走っていった。


「なっ!?おい幻真!!」


しかし幻真は縮地を使い既に森の中へと消えていっていた。


「ぬう、仕方ない…儂が向かうから皆は中へ避難しておれ。」


「うp主一人だけでか?!」


「なに、こんな程度は儂と幻真だけで充分過ぎるじゃろうて。」


死神(うp主)は塀を飛び越えるとそのまま全速力で走っていった。


「一人で大丈夫でしょうか…?」


「まあ、うp主の心配よりこちらの…うお!?…心配をした方が良い…うはぁ!?…ぞ!!」


竜神は器用に降り注ぐパルチザンをギリギリで交わしながら紅魔館の中に転がり込んだ。


「よっしゃあ!!間に合った!」


「竜神さん足早くないですか!?」


「あいつは運動神経諸々化け物じみてるからな。」


そう言って儚月は降ってきたパルチザンを刀で薙ぎ払いながら紅魔館の中に入った。美鈴とチルノもそのすぐ後に紅魔館に何とか入れた。美鈴は引きずっていた男を放り投げると紅魔館の扉を閉めた。


「何とか間に合ったか…てか刀が凍っちまったな。」


儚月は刃が凍ってしまって鞘に入らない刀を床に置くと、全員居るか確認した。


「…一応全員居るな。死神と幻真は数えないとして、裏口で戦っていた崟兒達は大丈夫なのか?」


儚月は裏口に続いている通路の方へと確認しに行こうとしたら、崟兒と時龍が通路から出てきた。


「やれやれ…危うく氷漬けにされる所だったぜ…」


「全くです…と言うか刀が凍ってしまいました…」


時龍と崟兒は肩で息を凝らしながらボヤいていたが、こちらを見つけると歩み寄って来た。


「お、お前らも無事だったんだな。」


「まあな。そう言うお前も無事だったんだな。」


「あたりめぇだろ。あんなんで氷漬けなのは勘弁だ。」


時龍はそう言って階段に腰掛けた。


「…ん?てか幻真は何処に行った?」


「あー、分からん。なんか野暮用つってどっかに行ってしまった。」


「おいおい…全くあいつは…」


「まあ、うp主も追いかけて行ったから心配しないでも良いんじゃないか?」


「そうか…所でもう一つ気になったんだが…そこでぶっ倒れてる奴は誰だ?それにそこのグラマーな女は?何かどっかで見た事ある様な気がするんだが…」


時龍はぶっ倒れてる男とチルノを指さした。


「ん?ああ、確か小説家とかって言ってたな。どうやらお前達と同じで別の幻想郷から来た者の様だ。女の方はまあ…後で説明する。」


「そうか。男の方は…見掛けはあんまり強くなさそうだが…使える奴なのか?」


「まあ、今はこんなんだが中々使える奴だ。蹴りだけで敵を何体も同時に吹き飛ばす程だからな。」


「へぇ…それは面白い。俺の蹴りとこいつの蹴り、どっちが強いか勝負してみたい所だな。」


時龍と儚月がそんな話をしていると、外の様子を見ていた崟兒が声を掛けてきた。


「そろそろ外が落ち着いてきた見たいです。とりあえず外に出て様子を見てみませんか?」


「お、そうか。じゃあちょっと出てみるか。」


時龍達は儚月を先頭にして外に出てみた。するとそこにはパルチザンで辺り一面が氷漬けになっていた。


「うわ…地面が氷漬けになっちまってるじゃねぇか…」


「うーん、ちょっと手加減が難しいスペルだったからね…やっぱり練習が必要かしら?」


チルノは氷漬けになっている敵を指でつつきながら言った。


「練習するなら竜神と一緒にしろよ。じゃないとこいつも制御出来なかったら意味ねぇじゃないか。」


「分かってるって。それより死神と幻真は何処に居るんだろうな。」


「さあな。まああの二人ならそう簡単にはやられないとは思うが…一応念の為だ。付近を探してみるか。」


「だな。ここで暇してるよりはマシだろうしな。」


「んじゃあ別れて探すか?」


「そうだな…全員固まっても動きにくいだろうし別れるか。」


「それじゃあさっき決めた探索組で探さないか?」


「だな。初めから決めるのも面倒だ。それで行こう。」


「あ、そう言えば私は会話に入ってなかったのですが私はどうしたら良いですか?」


「ん?ああ、美鈴は紅魔館の警備をしていてくれ。また敵の奇襲があったらたまったもんじゃないからな。代わりに咲夜がレミリア達の方へと付いてくれ。」


「分かりました。では私は待機していますね。何かありましたら大声で呼びますので。」


「ああ、分かった。それじゃあ全員捜索開始だ。」


儚月の一言で全員は一斉に別れて捜索を開始した。



_____________________________________________



~竜神、日咲、時龍、小龍side~


紅魔館から少しだけ離れて霧の湖周辺を捜索していた四人はのんびりと話しながら幻真と死神を探していた。


「さあて、あの二人は何処に行ったんだ?」


「さあな。とりあえずさっさと見つけるに限る。」


「そうですね。そう言えばこの女の子、全く喋らないですが…」


日咲は時龍にピッタリとくっついて離れない少女を横目に時龍に聞いてきた。


「ん?こいつの事か?あー、まあ説明すると長くなるんだが…こいつ実は龍でな。久しぶりに人型になったもんだから暫く喋れないんだと。」


「まあ…この女の子って龍だったのですね。」


「ああ、龍だってのもあって相当そいつは強ぇぞ?多分俺でも勝てない。てか勝った試しがない。」


「おいおい…お前が勝てないって相当なもんじゃねぇか?」


「ああ。てか龍だから魔力も尽きねぇわ体力も殆ど減らねぇ。そんなんでどうやって勝てば良いんだっての。」


竜神は時龍にくっ付いてる少女を横目にしながら話し続けた。


「まあ、その分こいつの魔法を何個かは使えるようになったから良いがな。」


「へぇ、そう言えば竜神さんは魔法も使えるのですか?」


「ん?ああ。パチュリーの魔導書読んで練習してたら使える様になった。元々魔力とかは無限に使えたから剣術と共に使ったりもしてるな。」


「魔力が無限…お前って充分過ぎるほどのチート野郎だな。」


「そりゃどうも。」


四人は話しながら一通り湖の周りを捜索やり終えた。しかし二人の姿は見つけられなかった。


「うーん、どうやらここら辺には居ないようですね…」


「みたいだな。とりあえずこれ以上探してたら拉致があかねぇな。」


「だな。ひとまず紅魔館に戻って他の奴らの帰りを待つことにしねぇか?」


「それが良いだろうな。それにまだ疲れも取れてないから休みてぇしな。」


「だな。それじゃ戻るとするか。」



_____________________________________________



~咲夜、儚月、レミリア(おぜう様)side~


「…ねぇ、何だか私馬鹿にされた気がするのだけど…気の所為かしら?」


「気の所為でしょう。…多分。」


「ちょっと最後の多分って何よ!?」


「ま、まあまあ落ち着いて下さい。今そんな事言って時間を無駄にするおつもりですか?」


咲夜はレミリアを諭すと捜索を続けた。


「それにしてもここら辺まで氷漬けになっているじゃない…これじゃ太陽の光が反射して来そうで歩きにくいわね。」


「俺達は吸血鬼じゃないから問題無いが…でもこれだけ氷が多いと流石に寒いな。」


「確かにそうですわね。早く探してお茶でも飲みましよう。」


「あ、私は紅茶とクッキーね。」


「俺はお茶を貰ってもいいか?」


「かしこまりましたわ。」


三人も竜神達と同じく会話をしながら捜索をしていたが中々見つからない。


「うーん、あんだけ氷の槍が降っていたのだからそう遠くまで行ってないとは思っていたのだけど…」


「全く見つかりませんね。」


「それ以前に人の気配を全く感じませんわね…」


「確かにそうね…もしかしてどっか別の場所に移動したんじゃないのかしら?」


「これだけ探しても見つからないとなればそれしか考えられませんね。」


「ならこれ以上捜索しても意味は無いでしょう。とりあえず紅魔館に一度戻ってみませんか?もしかしたら二人共戻って来ているかも知れませんわ。」


「それもそうね。なら一旦戻りましょうか。」



_____________________________________________



~N・WORLD、チルノside~


「うーん、どこ探しても見つからないわね…」


「確かに…何処に行ったんだろうか?」


「さあね。それよりも貴方も別の幻想郷から来た人なの?」


「ああ。と言ってもまだこの状況が飲めてないから何とも言えないがな。」


「ふぅん…ま、私には関係は無いわね。」


「oh…冷たい事で…」


「私は氷の妖精だから冷たいのは当然でしょう?」


チルノとN・WORLDは紅魔館の裏の方の捜索をしていた。だがこちらも二人の姿を一向に見つけられないでいた。


「…しかし本当に見つからないわね。」


「もしかしたらあの氷の槍の雨に当たって凍り付いてしまったとか?」


「うっ…その可能性もあるわね…」


「あ、でもそうなると氷漬けになっているはずの二人の氷の彫刻がある事になるが…それも見当たらないしなぁ…」


「それもそれで見つけたくはないけど…」


「でも無いって事は氷漬けにはなってないって事じゃないすか?」


「そ、そうよね!流石にこれで二人の氷漬けなんて見たらたまったものじゃないもの…!」


「ま、それもそうです。でも見つからないって事はここには居ないってことになるんじゃないですかね?」


「確かにそうよね。これだけ探しても見つからないって事は居ないってことだし…もしかしたら紅魔館に入れ違いで戻っているかも知れないわね。」


「なら一度紅魔館に戻ってみましょうか。他の方達も戻って来ているかも知れませんからね。」



_____________________________________________



時間は少しだけ戻って竜神達のside


〜紅魔館〜


「…うーむ、やっぱり戻って来てないか…」


「いや、それよりも俺たちの方が戻って来るのが早かったみたいだな。」


「その様ですね。」


「…」


霧の湖の周辺を捜索し終えていた四人は紅魔館へと戻ってきていた。だが、こちらの方が捜索が終わるのが早かったのか他の仲間達は戻って来ていなかった。


「にしても…お前の所の幻真って結構突っ込むよな。」


「それって人の事言えてるのか?」


「言えねぇな!はっはっは!」


「いや笑い事かそれ!?」


「まあまあ、私からしたら時龍さんも結構突撃してそうな感じはしますよ?」


「うっ…」


「時龍も見透かされているじゃねぇかw」


「いやだから笑うなっての!」


「はいはい。それ以上騒ぐと殴りますよ?」


「「すんません…」」


竜神達がそんな会話をしていると、咲夜達が戻ってきた。


「お、戻って来たか。幻真達は見つかったか?」


「いや…こっちは見つからなかった。先に戻ってきているという事はお前達の所では見つからなかったんだな?」


「ああ…霧の湖の周辺を探してみたが、人の気配が全くなかった。」


「そうか…とりあえず後はチルノとあのN・WORLD…って言ったか、その二人だけなんだが…」


「あの二人か…N・WORLDって奴はよく分からんが…チルノに関してはもっと分からねぇ…なんであんなグラマーな姿になってんだ?ついでに賢くもなってるみたいだが…?」


「俺もN・WORLDって奴の事は分からん。が、チルノの事に関しては説明出来る。てか、俺は最初にお前と会った時に軽くヒントを言ってるんだがな。」


「ん?ヒント?」


「おいおい…まさか忘れたってか?流石に二度も説明すんのは面倒なんだが?」


「あー、思い出すからちょっと待ってろ。」


そう言うと時龍は腕を組んで思い出そうとするかの様に唸っていた。すると、暫くして思い出したのか唸るのをやめた。


「…ああ、思い出した。確かあの洞窟で話してた雹の宝珠ってやつだったか?」


「やっと思い出したか。そいつは一時的に使った人物の潜在能力を最大限まで引き出す代物でな。チルノの場合は妖精本来の自然の力を引き出した際に姿まで変わったのさ。んでその時に頭も良くなってた。」


「なるほどな…だが何で元の姿に戻らないんだ?」


「単純に元の姿に戻ったら、またあの姿になれないからじゃないか?元がバカだから。」


「あ、なるほどな。」


竜神と時龍が二人で話しているとチルノとN・WORLDが戻ってきた。


「お、戻ってきたか。あの二人は見つかったか?」


時龍は聞いてみたがチルノは首を横に振った。


「見つからなかったわ。もしかしたら入れ違いで戻ってきてるんじゃないかと思ってたのだけど…この様子じゃ戻って来てないみたいね?」


「ご察しの通りで。全く二人共何処に行ったんだか…」


「分かりません。ですが、幻真さんと死神さんが何かと接触したのは間違いが無いでしょう。そうでなければ居なくなることもありません。それに話を聞くと幻真さんは何かを見つけて何処かに行ったのだと考えるのが妥当でしょう。恐らく見つけたものはあのよく分からない軍勢を操っていた人物だと考えられます。」


「ふむ…確かに日咲さんの言う通りでしょう。なら、この後私達がどう言った行動を取るかという事なのですが…」


崟兒はこの後をどうするかと言っていたが、竜神と時龍は既にこの後をどうするか決めていた。


「そんなもん考えねぇでも決まってるだろ?」


「なんだ…お前も俺と同じ考えだったか。」


「それではお二人はどうするかお決まりで?」


「当たり前だろ?」


「俺達は…」






「「あの馬鹿二人を何としてでも探して、勝手に行動した分ミッチリ働かせてやるのさ!!」」






何かを見つけて先走ってしまった幻真。それを追いかけたうp主こと死神。彼は何処へと消えてしまったのだろうか?そして何を見たのだろうか…

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