戦闘の結果
クリスマス 特に何もせず 過ぎ去った 骨董品 心の一句
ミナは目をキラキラさせながらこちらを見て
「お、お姉ちゃん!ステータス、ステータス見て!」
小動物のようなぴょんぴょんと跳ねながら興奮したようにそういう。まぁそれも仕方がないことだろう。おそらく他のプレイヤーが最初のフィールドの敵を何体も倒してようやくできるレベルアップを一回の戦闘で成し遂げたのだから。
さぁてどんな風になってるかな~っと。
ルナ Lv4
種族 黒猫族
HP 5
MP 5
STR 25(+1)
DEF 5(+2)
INT 5
AGI 34(+1)
DEX 5
LUK 9
スキル 〈短剣Lv2〉 〈隠密Lv1〉 〈加速Lv1〉 〈連撃Lv1〉 〈夜目Lv1〉 〈死者使いLv 1〉
称号 〈卓上の救世主〉
残りステータスポイント 3
残りスキルポイント 15
え・・・?マジですか?い、いやいやいやいやちょっと待とうか。うん、一回落ち着こうね。いくら一つ先のフィールドのモンスターだからって一気にレベル3アップはおかしくないですか?スキルも一撃でレベルアップしてるし・・・。ってそうだ!ドロップ品の確認をしたら何だったのかわかるかもしれない。
〈ドロップアイテム 毒蛇の鱗 5個 毒蛇の牙 2個 〉
うーん。特別この蛇が強い種族って感じじゃないなぁ。これでドラゴンの子供とかだったら理解できたんだけど・・・。まぁ普通にいい素材っぽいからうれしいけど。
「こ、これはすごいね」笑みが引きつっているのを自覚する。別に不機嫌なわけではないがあまりの衝撃で体が硬直しているのだ。
ってあれ?なんかあの毒蛇を倒したあたりになんかふわふわとした青白い光が浮いてるような・・・。
「ミナ。これなんだと思う?」
私はそれを指さして言ってみる。しかしミナには見えていないようで「なんのこと?」といいながら首をかしげている。
そういうことならおそらくこれの正体は先ほどの毒蛇に私のスキルのどれか、言ってしまえば〈 死者使い〉の効果で見える何かなのだろう。どことなくお化け屋敷で見る魂みたいな感じだし。
そういうことなら試してみたい。もしかしたら私達のレベルを一気に押し上げるような能力値の高いモンスターが手に入るかもしれないのだから。
「ミナ。ちょっとスキルを試してみたいから周りに注意しててもらえる?」
と声をかけると、気張ったようにうなずいて周りをきょろきょろと見まわし始めた。
よし、ではやってみよう。使用方法はこの魂(仮)に触れればいいのかな?っうわっと!突然目の前にウインドウが出てきたから驚いた。
えとえとなんだって?『〈 死者使い〉を使用しますか?代償は対象次第です。』なんかこわいんだけど。いきなりお前の魂だぁー!!とか言われたらどうしようか。・・・まぁいっかとりあえずやってみよう。はいを選択っと。
《シャァァァアアアアアアア。シャァァァアアアアアア!》
・・・うむ。わからん。きっと恐らく某若さゆえの過ちを犯した赤い彗星さんのことではないだろうからこれは言葉をつなぐ架け橋がないということなのだろう。
スキルポイントはこの毒蛇を倒したおかげで多く手に入れてるから何か役に立ちそうなスキルを探してみよう。
よいしょっと。今のスキルポイントでとれるスキルで私にとって有用そうなのは〈言語 必要ポイント15〉〈鑑定 必要ポイント13〉〈回避 必要ポイント10〉の三つだ。というか言語をとってこの蛇と喋れるか試す道と堅実に鑑定と回避を取るかの二択だが・・・よし言語をとろう。正直ここまでやって何も成果がないんじゃ私が悔しい。
ってことで〈言語〉スキルを取得して蛇にもっかい話しかけてみよう!
「ねぇ聞こえる?」と私が魂に触れながらそう言うとなにかふわりとした感触が伝わったあと
《ま・・け・たから・すきに・しろ・・・。か・・らだ・・のもと・・は・くれ・・・!》
・・・おお!とぎれとぎれだが確かに聞こえた。するとスキルが反応を見せ代償と書かれていた所に対象からのドロップ品と現在の全MPと書かれていた。
その下にはそれを行うかの確任が出ているが逆にここまでやって引き返すわけがない。改めてスキルを使用するとキラキラとした青白い光と逆に禍々しい赤い光が私の周りを渦巻く。そしてその渦がなくなった頃には弱った様子の先ほどの毒蛇がついさっきまで魂があった場所にいたのだった。
昨日(おととい?)は風邪と用事が重なった影響で登校することが出来ませんでした。これがほんとのベリークルシミマスってか。うるさいよ。
タイトルが間違っていたので修正しました。
()内は装備の補正です。
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