妹との合流
今回短めです。
さて、まずは美奈と合流しなければ。集合時間が案外ギリギリだったので急いで待ち合わせ場所へ向かう。すると、おそらく待ち合わせであろう多くの人ごみのなかに一人見慣れた顔を見つけた。山吹色の肩まである髪にいかにも活発そうな顔をした美少女だ。やっぱり病室で寝ているよりも人のいるところにいる方がこの子は似合ってる。それにしても美奈も顔はいじってないんだな。流石我が妹、姉であるこの私と同じ思考パターンに至るとは。
イリスさんの口振りからして多くの人が髪と目しかいじっていないのだろうが。
まぁそんなことは置いておいてどうせ待たせてしまったのだから後ろから話しかけて驚かせてみよう。自覚するよ。今私凄い悪い笑顔を浮かべてる。
人混みに紛れて~慎重に~慎重に~背後をとって~
「にゃあ!」と飛び付きながら声を出す。
因みに「にゃあ」と言う気は全くなかった。なんかつい「わあ」と言う前にもしも他人だったらどうしようとかよぎったせいで一瞬気がそれて気がついたらもうなんか言わなきゃいけない距離になっててあわてて出てきた言葉が「にゃあ」だっただけだ。断じてかわいこアピールしたわけではない。ごほん。話を戻そう。
美奈は予想通り驚いてビクッと震えた後私の方を見て
「び、びっくりした~。お姉ちゃん驚かせないでよ。」
と、言ったのだった。
さて、今は場面変わって街のメインストリートの休憩スペース美奈改め『ミナ』と話をしているところだ。
「スキルはどうした?私種族決めの時ランダム選択しちゃったからちょっと相談してたのとは違う感じになっちゃったんだけど。」
そう。本来相談していたのはステータスだけではなくスキルもだった。もちろん正式版になりβ時にはなかったものや公式のHPで公開されていなかったりする良いスキルがあれば選ぶ気であったがまさか全てランダムで決められるとは思わなかったのだった。
「あぁ~それ私も!まぁ元々決めてたやつよりも良い感じだから文句はないんだけどね!」
そういいながらミナがステータスを見せてくれる。
ミナ Lv1
種族 機械人形族
HP 30
MP 5
STR 5
DEF 28(+3)
INT 5
AGI 4(+1)
DEX 5
LUK 5
スキル 〈盾Lv1〉 〈挑発Lv1〉 〈カウンターLv1〉 〈状態異常耐性Lv1〉 〈HP自動回復Lv1 〉 〈カバーLv1〉
称号 〈卓上の騎士〉
残りステータスポイント 0
残りスキルポイント 0
ほう。なかなかに壁役に特化されてらっしゃるな。私と違って最後の一つもおんなじ系統で纏められてるし。と言うか〈卓上の救世主〉ではないんだね。てっきりランダムを選んだ人は皆救世主なのかと思ってたけど。まぁおそらくDEFに+3だろうな。てことは救世主を手にいれた私はラッキー?LUK値がどこまで効果があるかわかるまではわからないけど。
お返しに私のステータスを見せてあげるとミナも同じ考えに至ったらしく
「ランダムの時の質問ってどんなのだった?」
と聞いてくるのだった。
次回は掲示板の予定。1月1日まで持つかなぁ?
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