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未知との遭遇戦 4

 アリアと名乗った彼女の依頼で、その護衛をすることになってしまった。

 別に嫌と言うわけじゃないけれども、アンドリューとかいう人が度々こっちを見てきて正直キモイんだけど……。

 まぁ、ただ護衛と言うよりかは、街に案内してもらっていると言った方が正しいかも。

 度々視線は感じるけれども、遠くの方からこちらの様子をみるザコ犬の姿が確認できるぐらいだったので放置した。


「滅ぼされた?ドラゴンが?」

「はい。伝説ではそうなっていますよ」

「え?そんなに弱っちいのがドラゴンなの?動く天災とかじゃないの?」


 私の反応に、彼女やほかの人達はむっとしていたけれども、ここはスルーだ。

 まぁ、言っちゃ悪いけれども、私じゃドラゴンなんて倒せないんだよね。たぶん、ニキータと婿殿が力を併せてようやく1体が限度。

 じゃぁ、大昔にドラゴンを倒したのは何なのかと言えば、それはもちろんカドサツキと言うことなんだろう。

 宇宙戦艦である。某宇宙戦艦の様な耐久力と技師長はいないけれども、十分強い、らしい。

 2人ともそれにはツッコミを入れなかった。勘違いさせて置くってことだよね。


「む?」

「どうか、なさいましたか?」


 突然足を止めたからか、アリアが驚いたように言ってきた。でも、それどころじゃない。

 物凄く嫌な臭いがする。だから、歩みを止めたんだ。

 それに気づいたニキータは、冒険者達に戦闘態勢を執るように言った。何故かと声を挙げる間もなく、斥候に出ていた人が慌てて戻ってきた。


「この先に、オーガがいる」


 この短い言葉に、緊張が走った。オーガって、ゲームとかでもそれなり強いモンスターとして出てくるよね。

 おぉおう……、確かにそりゃ緊張するわな。


「オーガかぁ……。この汗臭さを凝縮したようなのが……ね」

「え?臭い……ですか?」

「ああ、私は鼻がいいの。この鼻であなた達も見つけたんだよ」


 それはさておき。オーガの強さはどれくらいか聞くと、銀級冒険者10人分と言う答えが返ってきた。こちらに被害を出さないように戦うなら倍の人数が必要だとも。

 さっきの戦闘で、十全に戦える人自体が3人しか残っていない状況じゃぁ、こうなっちゃうってことだよね。


「ニキータ、お願いしてもいい?」

「ん?いいのか?」

「いや、だって鼻がもげそうなんだもん」

「……。あーわかった。代わりに婿殿も連れていくが?」

「それは大丈夫」

「では、行ってくる」


 ニキータはエートラ・ギクルニアを転送して構える。婿殿は残念ながら装備できないけれども、援護くらいならできる。

 斥候の人に道案内をさせて、ニキータ達は走り去った。

 まぁ、ものの10分で終わったけれどもね。

 一緒についていった斥候の人顔が真っ青だ。さも当然。2人はプリキ……じゃなくて、2人は正規軍人だからね。

 所詮は屯田兵な私は、この3人の中で一番弱い……。

 なお、ワガママを言って2人を困らすことはできる模様。


ナゼナニ☆レキシントン!


Q.魔族と魔物について


A.人語を理解する人間のような見た目をしたのが魔族。人語を理解や発声できない(と言われている)猛獣が魔物。

 この星だと、獣人も魔族に含まれるということに。人間に似た種族なので、エルフなども魔族である(後に登場する「南方帝国」は、エルフが建国して統治する国である)。


Q.カドサツキとドラゴン


A.ここに出てくるカドサツキは「重無人戦艦カドサツキ級11型」と呼ばれる形式の艦である。

 重厚な装甲板と、(宇宙空間においては)射程が短いながらも超強力な超怪力線照射装置と多数の実弾兵器を装備した移動要塞のような艦であった。

 しかし、光学兵器(陽電子砲やレーザー砲など)に対する防御手段を搭載していなかった事もあり、多数の被害を被ったのであった。過去に来襲したカドサツキは撃沈されたと言うよりも、多数の被弾により航行不能になった後、友軍によって自沈させられたが正しい。

 今回の派遣にあたって、最新型である99型が1隻配置されている。

 ドラゴンは、この星において最強の種族であった。ただし、惑星上での話であり、彼らよりも強力な存在はゴマンといる世の中である。

 それを理解できなかった当時の竜王が、レキシントンに反抗したためにほぼ全滅させられたのであった。今の竜王は当時の竜王の息子の1人で、当事者でもあったが臆病者であったためにどうにか生き残ってしまったのであった。

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