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呼び出しと仕事 1

 私とニキータが軍からの呼び出しを受けたのは、半年くらい前のことだった。

 私は屯田兵だし、ニキータは前線を離れて長いし、一体何だろうと思っていたけれど、ケイ・シュナイター二等海軍中将は、何のこともないとこう言った。


「ニキータ・ソヴィエツカヤウクライナ一等屯田大佐及び、ニーナ・ソヴィエツカヤウクライナ上等屯田兵に命令する。貴官らには『転勤』してもらう」


 いつかは来るものだと思っていたけれども、それが今かと目を見開いて驚いた。

 たしか、転勤になると今住んでいるところとは違う土地にすまなきゃならないって聞いたような気がするよ。

 はたとニキータの方を見ると、顔色が真っ青だった。なんでと思っていると、シュナイター中将がフォローを入れてくれた。


「あー、左遷とか、暗殺とか全然考えてないからな。今回の命令の発令主は空軍だ。君達のところの娘婿の上官からだ」

「婿殿の?」

「ああ、そうだ。詳しくは空軍司令部の方で聞いてくれ。どうせ、つまらんことだろうしな」


 婿殿が言うには、空軍は尋常ではないくらいの人手不足なのだとか。大量の将兵を抱えている陸軍と海軍に度々支援をお願いしていると言っていた。


「ほえー、空軍ですか……」

「ニーナ上等屯田兵……。一応言ってはおくが、命令とはいえ君が属している陸軍とは別系統の命令だ。君には拒否権があるということを頭の隅に置いておくように。ソヴィエツカヤウクライナ一等屯田大佐、君もだ。我が海軍としても本来の命令系統に属さない命令を命じるのは居た堪れない。だから、必ず断ってこい。以上だ」


 その言葉に、ニキータの顔色は多少良くなったみたい。

 背筋を伸ばしたニキータが敬礼をしたのにつられて、私も敬礼をした。

 あれ、いつもとなにか違うような気がしたけれども、シュナイター中将は苦笑いだけで許してくれたみたい。

 でも、部屋の外でニキータに怒られた。解せぬ……。


ナゼナニ☆レキシントン!


Q.レキシントンにおける屯田兵とは。


A.ウィキによると屯田兵とは、明治時代に北海道の警備及び開拓を行った特殊な志願兵のことを言ったそうだ。

ちなみにレキシントンでも同じように、領土(領海)の警備と開拓(開発)を主任務とすると決められている。が、既にそう言ったこと自体が終了しており、法改正されないまま産業が営まれているのが現状である。

ただ、屯田兵制を導入した経緯は、政治的な理由に因っている。先先々代の皇王時代、国内政治が大いに荒れていた。その主原因は、数年単位で皇王が交代し続けたために統帥者が乱立。それを先々代の皇王が是正するために、国民の管理を軍に委任した結果である。

なお、陸軍は農林業建設業公共交通網を管理。海軍は水産業工業船舶通運を管理している。



Q.レギオン様って誰?


A.神様です。

 歴親沌保存帝国の国教であるヌオズ教の主祭神で、女性の神として知られる。レギオン神は別の世界から逃げ延びてきたとされる。本人があまり多くを語らないため、詳細は不明。

 一昔前までは男神とされており、破壊の限りを尽くす破壊神でもあった。しかし、日本のとあるゲーム会社が「レギオン神の真の姿を描いてほしい」と2人の娘に依頼したところ、2人とも(普段は犬猿の仲なのに)揃いも揃って慈愛に溢れ、凄まじく長いアホ毛を装備した女性の絵を渡してきたため、ゲーム会社側も悩んだ挙句の果てに、「これが実の娘公式のレギオン神だ!」として公表した。

 その後、ゲーム会社がインタビューを行った際に、「私は未来の日本から逃げてきた」「私は日本人に創られた戦闘機人である」と言うことが判明している。

 ちなみに、レギオンの由来はあのレギオンではなく、〇海底軍艦に登場した敵艦の名称が元ネタと言うマニアックなものらしい……。


Q.レキシントンの軍階級に付く一等二等は何なのか。


A.軍人の数が多いために、詳細に区分する必要があったために付けられた。

 上から、元帥、大将、中将、少将、准将、大佐、中佐、少佐、准佐、大尉、中尉、少尉、准尉までに一等から三等までの区分分けがされ、それ以下の軍曹長(兵曹長)、軍曹(兵曹)、兵には上等一等二等三等四等の区分分けがされている。

 元帥は18人しかいない(最も若い麦原元帥でさえ一等陸軍元帥である)が、大将が1億8千万人前後いることからか、上下関係はかなり厳しい(現在でも、先任や前任などがよくつかわれている)。


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