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第14話「低迷」
「おかしい…なんでこんなタイムしか出ないんだ?」
モニターとにらめっこしながら呟く。
「どうした、松下。」
「いやぁ、今までみたいなタイムで走れなくなっちゃって…」
「まずいな。このタイムだと107%ルールに抵触するかもしれないな。」
107%ルールとは、予選のトップ、ポールポジションのタイムから107%以内のタイムを記録できなければ決勝レースへの出走が許可されないというものだ。
かつて世界最高の自動車レースであるF1ではこのルールに抵触するチームが数チームいたくらいだ。
それに抵触しようものなら恥さらしになってしまう。
あれから田邊は引退し、チームは10号車のドライバーを探していた。
そして実力を上げようと頑張っていた自分は苦戦を強いられていた。
「とりあえず、セッティング変えてみたらどうだ?それで変わるかもしれない。」
「そうっすね。やってみます。」
セッティングを変えたが、復調の兆しなし。
「だぁ〜、もう分かんねぇよ。何が足らないんだ?」
その頃、代表はある人物と会っていた。




