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ロストデウス〜神去りし地にて〜  作者: 北乃ロバ
第2章 金の魔導士
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幕間その5 或る諜報員の転身

「はあ、はあ、はあ。」

 俺は勢いよく身体を起こし荒く息をつく。ギシッと軋む簡易ベッドの音を聞きながら周りを見渡すと、見慣れた光景が広がっている。そこは拠点としている洞窟の一室だった。

「あのリコ・キサラギ(化け物)は?まさか、さっきまでの事は夢だったのか??」

 そう呟いてみるが本能が即座にそれを否定する。ドロドロとした魔力の感触と、その後の魔力を流し込まれてからの激痛があまりにも生々しい感覚として残っていたからだ。

 あの時、リコ・キサラギは隷属契約を無理矢理解除すると、激痛でショック死する人種もいると言っていたが、俺は助かったらしい。


 そして、おそらく精神魔法による記憶の確認も終わっているだろう。そもそも情報収集がリコ・キサラギの目的だったし、気を失った俺に対してそれをしない理由はないはずだ。

 精神魔法による記憶の確認は人格を破壊する可能性が高いと言われているが、こうしてちゃんと思考できているということは、人格も無事だったということだ。

 しかし、分からないことがある。リコ・キサラギからしたら、情報を抜き取った後の諜報員()なんぞ、用済みのはずだ。始末されてもおかしくないのに、なんで俺は生きてるのだろうか。


「・・・見逃されたってことか?」

 都合のいい願望が口に出る。だが、記憶の確認に伴うショック死する程の激痛を和らげるよう懇願した俺に対して、可愛い弟子に手を出した報いを受けろと言った時の声色と目の冷たさを考えるとそれはないか。

「いや、わざわざ生かされたのか。だが、何の為に?」

 俺がそう呟いた時だった。

「ふふ。理由を教えてあげようか?」

 聞き覚えのあるリコ・キサラギ(化け物)の声が背後から聞こえてくる。相変わらず何の気配も感じ無かったわけで、俺の諜報員としての自信は木っ端微塵に砕け散ったわ。


「あまり聞きたくはないんだが、ご教授願えるかな?」

「よろしい。では教えてあげよう。」

 背後にいたはずのリコ・キサラギが、やはり何の気配も無く気がついたら俺の目の前に来てにっこりと笑っている。色々と不可解だが、コイツについては考えるのを止めた方が良さそうだな。

「黒装束君。君が気を失っている間に記憶の確認をさせてもらったよ。そうしたら、君が子供の頃の記憶も見えてさ。10歳の頃に騙されて隷属契約を結ばされたんだってね。僕の可愛い弟子であるノール君を傷付けたのは許せないけど、このまま殺すのは()()かわいそうかなと思ったのが一つ。」

 情状酌量の余地があるって奴か?リコ・キサラギの中で俺の命の価値が軽いってのがよく分かるわ。要素としては少しらしいしな。


「もう一つは?」

「僕はハンターズのファリーナ支部長だけど、個人的に使える()は少なくてね。だから、君には僕専属の諜報員になって欲しいんだよ。君の光学迷彩(カモフラージュ)は諜報活動するのに凄く向いた能力だから、このまま死なせるには勿体無く思えたって訳だね。」

「そもそも隷属契約で縛ればいいんじゃないか?アンタなら出来るだろう。」

 どうせ目の前の化け物の気が変われば、あっさり殺される立場だ。質問しないと損だろう。

「隷属契約は公に禁止されているし、そもそも僕はアレが好きじゃない。だから、普通の雇用契約を結ぶことになるよ。僕みたいな乙女には秘密が多いから、情報統制の面で契約魔法を使う部分はあるけどね。」


 何が乙女だ。この化け物め!俺は心の中で吐き捨てた。

「それって拒否権あるのか?」

「一応この話を断ってもいいけど、その場合は僕の魔法で全ての記憶を封印した上で放り出すか、僕の手でせめて苦しまないように殺してあげるかだね。」

 ・・・断った場合、ロクな事にならねぇ!まあ、元々殺されても仕方ない立場だし、可能性があるだけマシなのか?

 殺されるのは無しとして、リコ・キサラギ(化け物)の下で働くか、記憶を無くすかだが、どうしたもんかね。


 しばらく考えた俺は、結局化け物の下で働く事にした。

 帝国でやってきた諜報活動は胸糞の悪い任務も多かったし、隷属契約によって無給で働かされてたわけだが、一応普通の労働契約らしい今回の話は、帝国のそれよりも待遇が悪くなるとは思えなかったからだ。

 この話自体が嘘の可能性もゼロでは無いと思うが、わざわざそんな嘘をつく意味がないし、最初から俺を殺すつもりならやり方が回りくど過ぎる。

 本当に雇用契約を結ぶつもりなら、こんな化け物でも英雄だし、一応外聞があるだろうしな。それなりの待遇が期待できるだろう。


 もう一つの全ての記憶を封印するって奴はどの程度の範囲なのか聞いたら、言語以外の全てらしい。

 つまり今までの経験やそれで感じた感情、戦闘技能なんかも全て忘れるわけで。そうなってしまったら肉体的には確かに俺だが、俺といえるのだろうか。

 今までの人生はクソみたいな経験の方が多かったが、それでもソレは今の俺を構成する一部となっているわけで。全てを忘れたなら今みたいな考え方にはならないだろう。

 つまり、身体は俺でも頭の中身は俺じゃないってことだ。これじゃ死ぬのと何ら変わりはない。そう思うと選べる道は一つしか無かった。


 因みに提示された雇用条件は想像より遥かにいいもので、毎月の基本給が大金貨10枚、大きな任務があった場合は臨時の成功報酬あり、仕事がない時は基本的に自由行動で定期的な休暇も設けられる。

 他の契約条件として、リコ・キサラギやノール少年、出来損ないの少女などの情報を漏らしたり、不利益になる行為をすることが禁止されている。

 コレについては破ったら死ぬよりも酷い目にあうらしい契約魔法が掛けられたが、とても人種とは思えない化け物の魔力に晒された今となっては、元より逆らうつもりなどないし何の問題もないな。


 平民の年収が大金貨4〜6枚くらいらしいから、月でその2倍くらいの大金を貰えるし、何と休みもあるわけで。基本的に無給で休み無しだった帝国時代とは大違いだ。

 大金の理由について聞いたら

「黒装束君は戦闘はイマイチだけど、ギフト込みの諜報能力はかなりの物だと僕は判断してね。少し少ないかもだけどアダマンタイトクラスのハンターを雇うくらいの金額を想定したよ。」

 リコ・キサラギは平然とした顔でこうのたまわった。戦闘云々のところは気に食わないが、思いの外高く評価されていたらしい。

 こうして俺は帝国の犬からリコ・キサラギ(化け物)の犬にジョブチェンジすることになったのだった。


 契約の翌日から俺は早速任務を与えられた。それはファリーナ近辺の帝国の拠点、この間の洞窟のような拠点が何箇所か存在している、にリコ・キサラギから渡された魔道具を設置することだ。

 この魔導具はリコ・キサラギが開発したもので、探知範囲に入った人種に反応して、自動で俺がやられたみたいなマーキングをする物らしい。これで新たにやって来た諜報員にマーキングを施し、相手の行動を把握しやすくするそうだ。

 因みに俺が化け物と遭遇した洞窟は既に派手に破壊されており跡形もなくなっている。俺を死んだことにして、且つ、今ある帝国の拠点を敢えてそのまま残して、新たにやって来た諜報員から追加で情報を搾り取ろうということのようだ。狡猾な奴だわ。


 拠点への細工が終わったところで次に言い渡されたのは戦闘能力の向上を図ることだった。その方法はリコ・キサラギ(化け物)と戦う事だ。

 ・・・いやいや。ちょっと待て。コイツに敵うわけ無いだろ?

「この鍛練場なら、さっき渡した腕輪をしている限り、クロ君が死ぬ事は無いから安心していいよ。君は弱っちいんだから、ある程度鍛え上げないと不安でどこにも調査にやれないからね。僕も割と忙しい身なんだから、時間が勿体無いしさっさと掛かって来なよ。」

 とまあ、辛辣な評価が返ってくる。確かに正面切っての戦闘は苦手だが、仮にもアンタの弟子を倒したんだし、そこまで言わんでいいだろ!とは、心の中だけで突っ込んでおく。ノール少年への執着ぶりからして、実際に言ったら怒り出しそうだしな。


 クロというのは俺の新しい名前だ。本当はニグルという名前があるが、死んだ事になっている諜報員の名前をそのまま使うわけにもいかず、俺の髪と瞳の色が黒いからという適当な理由でリコ・キサラギが雑に名付けを行ったものだ。もう少しマシな名前は無かったのかよ。

 色々考えていたために一向に襲い掛かってこない俺に対して、リコ・キサラギはその柔らかそうなほっぺたを突き出して手招きをしている。安い挑発だな。

 相変わらず隙だらけに見えるが、攻撃しても当たるイメージがしねぇ。だが、ここで動かないと話が進みそうにない。俺は覚悟を決めて全力で攻撃することにした。


 俺は無言で腰のナイフを抜くと躱しにくい鳩尾あたりを狙ってナイフで突きを繰り出す。だが、まるで予め軌道が分かっていたかのようにリコ・キサラギはナイフを持った俺の右手首を掴んで外側へ流すと上体が泳いだ俺の右脇腹に左掌を押し当ててそのまま腕を突き出してくる。

 ドンッ!という音と共にまるで城門壊しのハンマーで殴られたかのような衝撃を受けた俺は空中に弾き飛ばされて500メルくらいは吹っ飛ばされて着地すると、無様に地面を転がってしまう。

「グハッ!」

 吐血した為に口の中に血の味が広がっていく。素手だよな?攻撃が重過ぎるだろ。


「もっと真面目に攻撃しなよ。単純な攻撃じゃ僕に掠らせることすら出来ないよ?」

 うずくまる俺に対して挑発的な言葉を浴びせてくるリコ・キサラギ。絶望的な差があるのだろうが、せめて一矢報いてやる。

「この化け物がぁ!!」

「可愛らしい乙女に向かって化け物は酷いなぁ。」

 気力を振り絞り戦いを挑むが・・・。

 毒の刃は攻撃の軸を全て手でいなされ当たらず、目潰しを投げても背後に回り込まれて掌底で吹っ飛ばされる、など身体能力は俺のレベルに合わせてるらしいのに、技術面でまったく及ばずに全て対応され、結局一度も攻撃を当てることが出来なかった。


「今日はこの辺にしようか。」

「・・・やっと終わった。」

 リコ・キサラギの台詞を聞き、既に限界だった俺は思わず崩れ落ち安堵の声を漏らす。

「何言ってるんだい。まだまだ訓練が足りないみたいだから、明日もやるよ?」

 呆れたリコ・キサラギの声に絶望するが、現実は非情であり俺はこの化け物が満足するまで、この戦闘訓練をしばらく続けることなるのであった。


 そんな地獄の戦闘訓練に取り敢えずの合格が出た頃、今度はノール少年とミク、出来損ないの少女がノール少年とリコ・キサラギに名前をつけられたらしい、の2人がフォディーナ王国に行くのについて行けと命令を受ける。

 いや。俺は帝国の命令があったとはいえ、あの2人を殺そうしたわけで、非常に気まずいんだが。

「クロ君は心配性だね。君は黒装束で顔が分からない状態だったし大丈夫だよ。多分。」

 多分かよ!他人事だと思って絶対適当に答えてるだろ、この化け物は。まあ、ノール少年は少し怪しんでた気はするが、バレはしなかったんだよな。


 で、俺がこのフォディーナ王国行きに同行するのはノール少年とは違った主目的がある。

 あれはリコ・キサラギの自室でノール少年達へクロとして紹介されて直ぐ後のことだった。

「クロ君。フォディーナ王国に行くに当たって一つお願いがあるんだけどいいかな?」

「なんだ?」

 なんか嫌な予感がするんだが。

「創神クリスタリウスが創った封印神具のレプリカを手段は問わないから必ず手に入れてくるようにしてくれるかな。」

「・・・盗んででも手に入れてこいって言ってるように聞こえるんだが。」


 小人族にとって創神クリスタリウスは創造神であり、今も崇拝の対象だ。そんな神様が創った神具はどんな物でも国宝扱いであり、それはもう大切にされている。

 そんな物を盗んだのがバレたら俺もタダじゃすまないし、国際的に大問題になる気がするんだが・・・。

「それ以外の何に聞こえるんだい。クロ君のギフトなら出来るでしょ?」

 何を当たり前のことを聞いてくるんだ?と言わんばかりの表情で返事をしてくるリコ・キサラギ。そりゃ、出来る可能性はあるけどよ。

「まあ、今フォディーナ王国の神都アディトでは、坑道が使えなくなるっていう大問題が起きているみたいだから、それをネタに上手く交渉して事態を解決すれば借りる位は出来るんじゃないかな。」

「分かったよ。失敗しても知らないからな!」

 だが、悲しいかな戦闘訓練で手も足も出ずに負け続けたこともあって、この化け物に逆らう気力はますます無くなっていたりする。結局任務を了承し、俺は渋々とフォディーナ王国へ行くこととなった。


 フォディーナ王国では本当に色々あった。神具を借り受ける交渉が上手くいったのは良かったが、その後の坑道が本当に大変だった。

 ゾンビだけならまだしも、あの(マッド)科学者(サイエンティスト)のデノデラが事の元凶で、最終的には地鎧竜アダマンティスマトゥラなんていう化け物が出てきたしな。

 その過程で元ミスリルランクのハンターらしいクグツと戦う事になったわけだが、コイツがかなり手強かった。多分アダマンタイトランクに迫るくらいの実力があったと思う。

 スピードでも技術でも負けていて、攻撃を受け流すのに精一杯だったが、奥の手である無味無臭の毒を散布することで弱ってきたところを何とか倒すことが出来た。


 リコ・キサラギとの戦闘訓練が無ければ、そもそも攻撃をしのげなかっただろうし、毒を散布するという奥の手も開発していなかっただろうから、一応あの訓練に感謝するべきなんだろうな。

 毒の散布はリコ・キサラギに攻撃を当てることが出来ないなら、自分は事前に解毒薬を服用した上で、周囲一体を毒で覆えばいいだろうと考えついた物だ。まあ、あの化け物には何故か毒は効かなかったんだけどな。

 しかし、デノデラは噂以上のクズだった。俺がずっと帝国所属のままだったら、アイツの実験素材にされていたかと思うと恐ろしかったし、罪もない人種がデノデラの勝手な価値観で失敗作扱いされているのには怒りしかわかなかった。


 最後の地鎧竜については俺は少し気を引いたくらいで大した事はしていない。化け物ではあるんだが、リコ・キサラギ(本物の化け物)と比べたら感じる威圧感は大したこと無かったしな。

 で、無事地鎧竜は討伐されて、帝国の犬だった俺は救国の英雄の1人に祭り上げられ、今に至るってわけだ。

 地鎧竜を討伐してから2週間。本来なら、まだ王城アウスムで歓待を受けていたかもしれないが、俺は既にフォディーナ王国に居ない。

 今俺がどこにいるかというと、ファリーナのリコ・キサラギの屋敷だ。愛しの雇い主様から呼び出されたからな。


「ゆっくり休んでいたところ、来てもらってすまないね。今回君が回収した物を早く見たくてさ。」

「別に構わねぇ。少し勿体無い気もするが、王城の生活も飽きてきてたしな。」

「そうかい。それなら良かったよ。」

 そんな会話をリコ・キサラギの研究室でしながら、俺は回収した品をテーブルに並べていく。

 表向きには伏せられているが、今回フォディーナ王国で起こった事件は帝国の狂人であるデノデラが首謀者だ。帝国の生命科学研究所の所長でもあるデノデラはその言動から察するに、血魔石を使った進化の研究、進化薬の開発、そしてクグツの製造に間違いなく携わっている。こうして考えるとロクでもない研究ばかりだな。


 で、そのデノデラがごく最近まで研究で使ってた場所が坑道の第四野営地で、何か痕跡が残ってる可能性があったから、研究室の残骸らしき場所を探り当てて目ぼしい品をコッソリと回収してきたってわけだ。

 因みに地鎧竜を討伐した後、坑道は直ぐにフォディーナ国軍によって封鎖されたが、光学迷彩(カモフラージュ)がある俺には関係なかったね。


「・・・この黒い筒状の魔導具や進化薬も気になるけど、1番はこの赤黒い、血を固めたみたいな魔石かな。これが多分血魔石か。興味深いね。」

 テーブルに並んだ品を興味深そうに眺めるリコ・キサラギ。

「この淡い赤色の液体は・・・傀儡薬?随分古い文字を使ってラベルに書いてあるね。ひょっとしてコレで話に聞くクグツを作るのかな。」

 ブツブツと呟きながら品物を吟味するリコ・キサラギの翡翠色の瞳は、未知の素材を前にキラキラと輝いていた。そんな生き生きとした様子に前から気になっていたことを尋ねてみることにする。


「なあ、一つ聞いていいか?」

「構わないけど、改まってどうしたんだい?」

 素材を漁りながら、機嫌が良さそうな声色で返事がある。

「アンタ、何を目標にして生きてるんだ?耳長族は数百年も生きると、生きる目標を失って穏やかになるとか聞いた事があるんだが。」

 耳長族は人種の中で圧倒的に寿命が長く、長く生きれば生きるほどやりたい事をやり尽くしていって、活力が無くなると言われているのだ。

 表舞台で活躍している耳長族は沢山いるが、有名で活動的な者は200〜300歳くらいの若い耳長族が殆どで、500歳を超えて活発な耳長族はリコ・キサラギの他には聞いたことがない。


「なんだそんなことか。僕はね。5()0()0()()()()()たった一つの目標の為に生きているんだ。」

 リコ・キサラギはどこか遠い過去を思い出すように視線を彷徨わせる。

「だけど、まだそれが出来ていなくてさ。目標を達成していないんだから、他の耳長族みたいに枯れていないのさ。」

「目標って何なんだ?」

 寂しそうに答えるリコ・キサラギに俺は思わず追加で質問する。

「・・・ある人種にもう一度会いたい。そして、今度は僕があの人を助けたい。それだけだよ。」

 間をおいてポツリと呟いたその回答は妙に熱を帯びていて、俺の耳にいつまでも残ることになる。


 この回答の意味が分かるのは随分と先になるのだが、そんな事は知る由もなく、興味本位でした質問で空気が急に重くなったことに俺はただ冷や汗をかくのだった。

クロの正体は帝国の諜報員だったニグルでした。前過ぎて名前を覚えてる人は居なさそうですが(笑)

リコ姉さんの魔力に当てられて、すっかり牙が抜け落ちた彼は、今後も様々な無茶振りをされる事になります。せっかく多額の報酬をもらっても、それを使う機会と時間がないことにクロは気付いていません。

2章の幕間ですが、次の更新で最後となります。拙いお話ですが、ぜひお付き合い下さいませ。

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