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創世神話

初めての投稿になります。ドキドキです!

 今から遥か遠い遠い昔のお話。ある一柱の神様が居ました。その神様は色々な世界を創りましたが、世界を創る事に疲れてしまいました。

 そこで神様は最後に自分が休むための世界を創ろうと考えました。先ず寝そべる為に大地を創り、次に寝ても痛くないよう植物を繁らせました。

 喉が渇いた時のために川を、食べ物に困らないように動物を、海には魚を創りました。最後に寒くないように太陽を創ったところで、遂に眠くなった神様は草を敷き詰めた大地に横たわり眠りにつきました。

 それから長い長い時が経ちましたが、いつまでも経っても神様は起きません。そのうちに神様は山になってしまいました。


 こうして私達が住む世界アエルニタスはできました。

 更に長い時が経ちアエルニタスに五柱の神様が降り立ちました。言葉も道具もない、獣だけの世界を見た神々は嘆きました。そして、自分自身の手足として眷属を作り出しました。


万能神シェストーヴォはあらゆる分野に適性を示した人族を。

武神テルムアルムは肉体的に頑強で武勇に優れた鬼人族を。

知謀神ヴィオエンティアは知力や計算能力に優れた機人族を。

創神クリスタリウスは手先が器用で物作りに長けた小人族を。

魔導神マナカライトは魔力が豊富で魔法に長けた耳長族を。


 神々は眷属たちを率いてアエルニタスを発展させていきます。

 各人種は主に鬼人族は危険な獣の討伐を、機人族は道具や都市の設計を、小人族は様々な道具の製作を、耳長族は魔法を利用した土地改良を、人族は各人種のサポートを、それぞれ担当しました。


 眷属達の活躍によってアエルニタスはますます賑わいました。そうして、神々が眷属を創り出して数千年が経った時、突如アエルニタスを異変が襲いました。


 破壊神ストルティオが異界より現れたのです。破壊神ストルティオが纏っていた黒い霧からは今まで見たこともない生き物、魔物が現れました。破壊神ストルティオは魔物を率いて神々に戦いを挑みました。神々も眷属を率いて戦います。

 長い戦いが始まりました。一進一退の攻防が続きます。眷属達の世代が変わるほどに時が過ぎた頃には、数千年かけて栄えたアエルニタスの大地は滅茶苦茶になっていました。


 しかし、そんな戦いも終わる時がやってきます。激しい戦いを繰り返しながら、徐々に優勢になった神々は全戦力を集中させて一気に勝負を仕掛けたのです。

 戦いの末に武神テルムアルムの剣で首を刎ね飛ばされ、魔導神マナカライトの魔法で心臓を貫かれた破壊神ストルティオは倒れました。しかし、武神テルムアルムと魔導神マナカライトは重症を負い永い眠りにつき、彼らの眷属である鬼人族、耳長族も大きく数を減らしたのです。


 首を切り落とされ、心臓を潰された破壊神ストルティオは動きを止めましたが、不死身であったため、殺す事が出来ませんでした。何もしなければ蘇りそうです。

 そこで、万能神シェストーヴォ、知謀神ヴィオエンティア、創神クリスタリウスの三柱は破壊神ストルティオを手足、腰と更に細かく切断しバラバラにした上で、封印神具を創り出して世界のどこかに封印しました。


 しかし、三柱の神様は破壊神ストルティオの封印に力を使い果たしたため、アエルニタスには留まらずに天界で長い休息を取ることになったのです。


 こうしてアエルニタスから神様は居なくなりました。残されたのは荒れ果てた大地と神々の眷属、わずかな動植物に、破壊神が生み出した魔物だけでした。過酷な環境でしたが、神々が最後に残した神具を頼りに眷属達は力を合わせ生き残っていきます。


 神去りし地アエルニタス。眷属達の世界になってもその時は流れていきます。また長い時が流れましたが、神様達は帰ってきません。神様達がいつ帰ってくるのか、それは誰にも分からない事です。


 しかし、神様達は天界から私達をいつでも見守っています。神具に魔石を奉納し、祈りを捧げるのです。そうすれば、いつか必ず神様達は再び降臨するでしょう。



〜プラエマキナ教皇国 平民向け聖書序章 創世神話より〜

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