ヘルムフリート
なんとなく話の続きを書きたくなって、各キャラのその後話を作りました。
お付き合い、お願い致します。
こんにちは。僕はヘルムフリート・グレイス・マクスウェル、13歳。現国王です。
姉上と義兄上の怒涛の輿入れから、3年が経ちました。早いものですね。
僕が国王を継承してから、もう3年です。
王太子のはずの僕は生まれてからずっと放置されていたので、また婚約者すらいません。そのせいで年頃の子女をもつ諸侯らは、牽制しあって険悪ムードです。面倒だなぁ。
王族に生まれたからには、幸せな結婚を望めるはずがないのは充分覚悟していましたが、義兄上と姉上のあの幸せの絶頂にいるような2人の姿がどうしても目に焼き付いて離れません。
どうしても結婚しなければならないのなら、お2人のように笑い合える結婚を……。
とはいえ、まだ女性には興味はないし、実際怖いよね、女の子って。同世代の男友達と遊ぶ方のがずっと楽しい。そうじゃなくても執務に追われて遊ぶ時間なんて無いのに、女の子のご機嫌取りしながら、苦笑いと愛想笑いに時間を取られるのは、しばらくごめんです。
それなのに、ことある事に女の子を紹介されてウンザリです。この間は、10個以上歳上の女性を紹介されて、彼女は満更でもないどころか、むしろギラギラで怖かったです。
「うーむ。婚約者を決めなていなかったせいで、随分苦労をかけてしまったな」
「父上……。国としては一大事であることは間違いないのでしょうけど……」
「そうだな。後継者問題からは逃げられないからな。」
「とはいえ、10歳上はさすがに……」
父と僕は、王族のプライベートルームのソファに腰掛けて談話していた。執務に追われた1日を締めくくる、貴重な華族の時間だ。
「ヘリーにとって、10歳上は恋愛対象にはならないか?」
「さすがに……。見た目的にも釣り合いが合わないと思います……。あと怖い……。」
「そうか?れおん君とパティは、10歳は年の差があるはずだが。」
「あ!」
「意外と我が血族は歳上女房の方がいいのかもしれないと許可したのだが……」
「確かに……姉上たちは僕の理想です」
「ハハ。そうだな。私もアリーにあんな風に微笑みかけて欲しかったよ。アイテッ」
気がつけば母上が、父上の脇腹をつねっていた。
「すまんすまん。お前はお前でちゃんと愛しているよ」
と、父と母は肩を組んで私室へとむかった。
1人残された僕は、読みかけの本を手に取り、ぼやっと考えた。
(確かに、姉上と義兄上夫妻は僕の理想だ)
(それに、確か義兄上は、15歳で姉上と出逢ったはず)
(僕はあとたった2年でお2人のような出会いがあるのだろうか)
(そもそも家柄的に釣り合いが取れて、僕と愛し合ってくれる人と、恋愛結婚出来るのだろうか)
(……無理だろうな。所詮僕は政略結婚しか出来ない籠の鳥)
(それで、いいのだろうか……)
『あなたもそういう相手と出会えるといいわね』
沈んだ気分を、以前エディ姉様に言われたこの言葉が浮上させる。
そうだ。待つんじゃなくて会いに行こう!出会えるように探しに行こう!と、浮きだった気持ちは抑えられず、両親の私室へと駆け出した。
「父上、母上!お取り込み中すみません!」
と、思いっきり扉を開けば、父と母は本当にお取り込み中だった。
人払いされていたことに気が付かなくてごめんなさい……。
続きます。




